最近の消費者金融のCMは面白く、印象に残るようなフレーズや好意的に見えるタレントを起用するなど、どちらかというと悪いイメージがあった消費者金融業界を身近な存在へイメージアップすることに成功しています。
だれでも気軽にすぐ利用できる印象で、便利さゆえに借金をしている感覚が希薄になってしまう危険があります。
どんな人でも急な出費や予測できない資金繰りに悩む可能性はあります。そんなとき、気軽にすぐにお金を貸してくれるところは、確かに必要かもしれません。ですが、お金を借りる前に注意点や危険性を知っておくことが大切です。
お金を使って、その後借金に追い回されるなんてことにならないように勉強しておきましょう。消費者金融会社からお金を借りるにあたっての注意事項をリストにしてみました。
自分のキャッシュカードではない
気軽にお金を借りられることから、まるで自分の銀行口座からカードで出し入れしているような錯覚に陥ることがあります。キャッシングには利子が掛かり、自分の銀行のカードで出し入れしているのとは違うということを、しっかりと認識することが大切です。
金利は日割り計算
消費者金融からの融資は、金利が日割り計算になります。 広告の金利を見ると意外と低いと感じたかもしれませんが、一日一日利息が加算されていきますので、一日でも早く返済しましょう。ちなみに銀行での借り入れは月割の計算になります。
ただし、 消費者金融の会社によっては、はじめての利用に限り、180日間無利子などのサービスをおこなっている会社もありますので、上手に利用すれば便利な場合もあります。
ですが、ほとんどの場合すぐに全額返済できるとは考えにくいので、金利のことも十分考慮したうえで、お金を借りてください。
借りられる金額には限度がある
2010年に改正されたの貸金業法で、消費者金融会社からは年収の3分の1を超える借り入れが出来なくなりました(総量規制)。 借入をしている会社が何社かあれば、借入額の合計になります。銀行は貸金業者に当たらないので、銀行系カードからの融資は規制の対象になりません。
どの会社からどれだけお金を借りるか、計画をもってお金を借りましょう。
短期間に何社も申し込まない
申し込みの際に、 消費者金融は信用情報機関に申込者の情報を照会します。最近に他の会社が照会をした記録も残っていますので、短期間に何社も申込みをしていることがわかります。
何社も融資の申し込みをしているということは、よほどお金に困っているとみられ、貸し倒れの危険性ありと判断されるでしょう。また、総量規制に反すれば貸す方も罰せられるので慎重になるのは当然です。
借りたお金は返す
当たり前のことと言えば当たり前ですが、お金を借りたらきちんと返済しましょう。借りる際には確実に返済できる計画をもって借りるべきです。
ですが、ときに予測できない事態で返済が遅れることもあるかもしれません。今まできちんと返済が行われていたのに今回に限って、という場合には遅れても返済すれば問題ありません。
ただし、遅れた日にち分の遅延利息金を通常の利息に上乗せして返済しなければなりません。遅延損害金は通常の利息より高く設定されていますから、なるべくそういった事態にならないようにしたいものです。
さらに滞納が続くと、信用情報機関に事故情報として記録されてしまいます。消費者金融会社は利用希望者からの申し込みの際に、これらの信用情報機関から情報を入手します。返済の滞納が続いたという情報が残り、新規申し込みが困難になります。
また、この情報が残っていると融資の申し込みの審査だけでなく、住宅ローンや自動車ローンが組みにくくなります。記録は、完済したのちも少なくとも数年は残りますから、くれぐれも滞納には注意が必要です。
取り立ては怖い?
貸金業法のもと暴力団員や暴力団に関係する組織と関連があるとわかると消費者金融会社として登録できないようになっています。また、登録後にでも関連があるとわかると、登録を抹消されて処罰の対象となります。ですので、認可された消費者金融会社から借入れている場合は暴力団等の取り立てを受けることはありません。
(⇒安全にキャッシングするには危険性を知ることが大事)
また、貸金業法では暴力団関係者ではなくても、大声を出して威嚇したり、大勢で押し掛けたり、夜間など常識的な範囲外の電話や勤務先に押し掛けるなどの行為を禁止しています。
もちろん、滞納したりすると、消費者金融からはがきや電話で催促の連絡はありますが、うっかり忘れていたなど、何度も延滞がない場合は事務的なものです。ただし、延滞が続く、連絡がつかないなどの場合は何度も催促が来ることとなりますが、返済できていないのですから仕方のないことです。
お金を借りることを周りに知られたくない
申込みの際に記入する連絡先は、携帯電話の番号にもできますので家族にバレずに申し込みはできそうです。明細書もネット上のものにしておけば大丈夫でしょう。
(⇒審査に通りやすい消費者金融申込みランキング)
ただし、返済が遅れるなど、本人と連絡が取れなくなればご自宅に電話も入ることになるでしょうから、家族に内緒にしておきたいならくれぐれも返済は延滞しないことです。そんな事態にならないように、お金を借りる際に十分な計画を立てましょう。
勤務先への在籍確認の電話は必須となっていますが、会社にはわからないように配慮して電話を掛けるそうです。消費者金融会社も申込み者にとって会社に居づらくなるようなことをしては意味がありません。十分に配慮してもらえるでしょう。
身近になった消費者金融
気軽に借りやすいことから、気が付けば予定より借り入れ額が増えてしまうケースがあります。限度額まで借りてしまい、その返済に困り、他の会社から返済をするために借入れる、という悪循環に陥るケースもあります。
借りられるうちはまだいいのですが、その自転車操業の先に借入れるところがなくなってしまい、自己破産に追い込まれるケースもあります。
消費者金融を利用する際には、。今の自分に可能な金額にとどめ、十分な計画を立てて気軽な気持ちでお金を借りないようにしましょう。
借りる前に今一度考えてみてください。
- どうしても今お金を借りなくてはならない
- 余裕のある返済計画を立ててある
- どの会社から借りるのがベストか検討した
【参考ページはこちら】
消費者金融の借入は誰でもできるわけじゃない?