ブラックと聞いて、あなたは何を思い浮かべますか。
近頃なにかと話題の〝ブラック企業〟、得体の知れないモノの代表格、親玉?的存在とも言うべき〝ブラックホール〟、脅迫状や犯行声明などを意味する〝ブラックメール〟等々…。あまり前向きな意味合いではつかわれない、というのが常。
しかし、〝ブラック対応してくれる消費者金融〟と言えば、話は別!途端に「決して、そちらの方角には足を向けて眠ったりしませんから~!」と、まるでカミサマかなにかのような好印象になってしまうから、アラ不思議。
ブラック履歴で困っていませんか?
まず、カードローン、クレジットカードなどで言うところの、ブラック、ないし、「ブラック履歴」、「ブラック情報」とは一体なんぞや?というところからご説明することにいたしましょう。
「カードがブラックって?あ~あ、クレジットのブラックカードのことネ!」。
…というような早とちりは禁物。カード履歴がブラック、というのと、ブラックカードを所有している、というのでは、ほぼ真逆の意味にさえ、なってしまいかねないので、ご注意のほどを!
ブラックカードとの相違点って?
では、ここでカードローン、クレジットカードの〝ブラック履歴〟と、クレジットカードの〝ブラックカード〟について、その違いをご説明しましょう。
クレジットカードに於ける〝ブラックカード〟とは、クレジットカード界、最大のスター。最上位のカードを意味します。American Express(アメックス)や、Diners Club(ダイナーズ)等で発行されています。
中には、「限度額ナシで使い放題の魔法のカードですね!」とカンチガイしている人もいるようですが、実際には、ブラックカードにも、通常のカードと同様、限度額も制限もちゃんと存在しているんですよ。
ただ、その限度額というのが、…個々人の収入などに応じて、それぞれ異なる金額を設定されている、ということになるようなので、まあ、一般人からすれば、これは果てしなく無制限に近い状態…、と言えないこともなさそうなのですが…。
たいへん余談で恐縮なのですが、筆者は学生時代、某アパレルショップでバイトをしていたんですが、そのとき、たった一度だけ、このブラックカードを目のあたりにし、この手で受け取り、「カードを切った」という記憶があります。
某大物演歌歌手の方のカードでした…。そりゃあ、一般人からしたら、及びもつかないほどの資産をお持ちのことでしょう…。あのブラックカード、限度額は一体いかほどだったのか…?
次は、〝ブラック履歴、についてご説明しましょう。
あなたは、カードの〝事故情報〟というコトバを耳にしたことがありますか。ブラック履歴とは、(カードの)事故情報とほぼ同じ意味合いのコトバです。
ご自身が過去にクレジットカードやカードローン等を利用した際、この事故情報、ブラック履歴に相当するようなことがあれば、クレジット会社や、カードローン会社から、その事実が、個人信用情報機関に登録されます。
そして、今後、お金を借りるとき、たとえばカードローンを申し込むとか、住宅ローンを組みたい、新しいクレジットカードをつくりたい、などと思って申し込むとします。
その際、カードローン会社や、住宅販売店、信販会社が、この個人信用情報機関に問い合わせをし、この人物にローンを組ませてもよいものかどうかを判断するのですが、このブラック履歴・事故情報が記載されていると、審査不可となってしまうことがほとんどです。
事故って具体的にはどんなこと?
クレジットカードや、カードローンに於ける事故情報とは、大まかに次の三つに分類されます。
事故情報についての詳細
- 金融機関からの借り入れ金の返済、クレジットカードでの買い物の支払い、公共料金の引き落としが、当初定められていた期間より大幅に遅延してしまった場合
- 借金の返済が不可能となり、本人でなく、第三者、たとえば保証人・保証会社などが代わって借金を支払うことになった場合
- 弁護士・司法書士などの専門家が介入し債務整理をした場合
では、この三つの項目について、さらに詳しく見ていきましょう。
<返済・引き落としの遅延>
「(返済、支払い、引き落としなどが)大幅に遅延してしまった場合」とありますが、この〝大幅〟の期間はどれくらいの日数なのでしょうか。
かつて、個人信用情報機関に勤務経験があったA氏(48歳)にお尋ねしてみましたところ、「おおよそ3ヶ月ほどがひと区切り、ひとつの目安となります」という答えが返ってきました。
では、3ヶ月未満の遅延なら、ブラック履歴が残ることは免れるのでしょうか?
「いえいえ。たとえ3ヶ月未満の遅延であったとしても、それが二度、三度、それ以上と、複数回、つづけて繰り返されるようであれば、それは〝故意の遅延〟、〝悪意のある遅延〟と情報機関から判断されてしまい、ブラックと認定されてしまっても仕方ありません」。
(⇒ブラックになったら保証人なしでは借りられない?)
なるほど。なかなか厳しいものなのですね…。
では、次の項目を見てみましょう。
<借金の返済が不可能となった本人の代わりに保証人・保証会社などが借金を支払う>
本人が返済したわけではないけれど、借金がちゃんと返せているのなら問題ないのでは…?そんなふうに思ってしまうのは大きな間違いです!
「第三者が借金を肩代わりした、という事実は非常に重く受け止めなければなりません。この借金をした本人には返済能力がない、ということを認めたということになります」と前述のAさんは言います。
「つまり、この先、この方がカードローンを申し込んだり、クレジットカードをつくろうとしても、個人信用情報機関からの情報で、〝返済能力がない〟と判断され、スムーズに審査に通ることなど、あり得ないということを知っておいてください」。
最後の項目です。
<債務整理>
弁護士、司法書士が行う債務整理とは、次の三つに分けられます。
債務整理について理解しよう!
- 自己破産
- 任意整理
- 民事再生
自己破産、任意整理、民事再生について、ひとつずつ、説明していきます。
自己破産とは
今現在自分の所有するすべての財産を放棄する。その代わりに、今、背負っている借金を帳消しにする、という方法。
任意整理とは
諸費者金融などから借金をした人(債務者)が、その人にお金を貸付た消費者金融(債権者)と弁護士や司法書士の立ち会いの下に話し合い、利息分を免除してもらうなど、借金の総額を少なくし、債務者の現在の状況で返済可能な金額に減額した上で改めて返済計画を立てるというもの。
民事再生とは
<借金総額を減額し、その上で、数年単位に区切って、返済の計画を立てていく、というもの。任意整理と似通った部分もあるが、大きく異なるのは、法律の特例を適用するため、借金の総額が五分の一から、ときには十分の一の額までと、大幅に減らすことができる点。>
いずれも、多額の借金を背負って返済に困っていた人から見れば、ありがたいことだらけですが、…お金を貸した側からすれば、どうでしょう?「自己破産・任意整理・民事再生などを行った人には、もう二度とお金を貸したくない!」と思ってしまっても仕方のないことではないでしょうか。
また、同業の貸金業者に対しても、「この人は、このように借りたお金をきちんと返済することのできない、信用のおけない人だから、今後、もし、カードローンを申し込みに来たとしても、審査に通さない方がいい」と伝えたいという義務感に駆られるでしょう。
そういうふうに、同業他者で綿密に情報共有し、連携することができていれば、今後、自社で同じような目に遭うようなことは、避けられるからです。
このようなことから考えてみると、
〝返済・引き落としの遅延〟や、〝第三者が借金を肩代わりすること〟、〝債務整理すること〟が、事故情報(ブラック情報)として個人信用情報機関にしっかり記載されてしまうという理由も、大いに頷けるところではないでしょうか。
さて、そのように、個人信用情報機関で、ブラック情報を記載されてしまった人が、この先、まったくお金と縁のない生活を送っていけるか?と言えば…。
絶対的に、そんなことはあり得ません!
当然、お金が必要となる機会は訪れます。そのお金を身近な誰かが立て替えてくれる、という幸運もまず、訪れることはないでしょう…。そんな幸運が訪れてくれているようだったら、ブラック情報に記載されるなんてことはなかったに違いないのですから…。
さて、ブラック履歴のある人が、お金がどうしても必要となって、消費者金融などの貸金業者にカードローン・借金などの申し込みに行ったところで、スムーズに審査に通過できる、なんてことは、まずあり得ない、と断言できます。
ブラック履歴だと借金できない?
ブラック履歴のある人は、今後、お金を借りること、借金することの一切を諦めなければならないのでしょうか。この先、周囲の人々の「お金のある人なりのシアワセ」というヤツをただ、遠くから、指をくわえて、つっ立って、羨ましげに眺めているしかないのでしょうか…。
返済や引き落としなどの遅延や、借りたお金が返済できず、第三者に肩代わりさせてしまったりしたことや、債務整理をしたことは確かに自己責任でありますし、大きなマイナスポイントであることは十分理解できます。
しかし、日本国民には、法律で定められた、〝社会関係の中で健康で文化的な生活を保証〟という権利があるはず。人と人との関係、交際には、当然、お金が必要となってくる。
そのお金が、用立てられないということは、「人間が人間らしく生きるための」最低限の環境すら、整っていない、ということになるのでは…?
などと、ちょっと高尚に(?)かましてしまいましたが…。要は、自分にはお金が必要!たった今、お金が借りたい!という、そのことだけに尽きるのです。
ブラック履歴があっても、お金が借りられる、そういう消費者金融はこの世には存在していないのでしょうか…?
消費者金融激戦区!大阪
いろいろ聞き回っていましたところ、…ありました。あったのです!ブラック対応の消費者金融というのが…!しかも、ウワサによれば、ブラック対応の消費者金融というのは、どうやら、ある地域に目立って集中しているようなのです…。
そのウワサを検証するため、著者はいっとき、自身の拠点となる、この東京砂漠(死語)を離れ、一路ウワサの地、大阪へと向かいました…!
大阪は、消費者金融の激戦区だと言います。いったい、それは何故なのでしょう?大阪出身ではないけれど、大阪が大好き!大阪の消費者金融事情にも詳しい、自称「大阪消費者金融ハンター」、某大手食品メーカーの大阪支社にお勤め、東京出身の曽我野良太さん(仮名・36歳)に聞いてみました。
「大阪人気質というか、〝人生を愉しむ!〟という確固たる意識が、東京に人に比べ、格段につよい気がします」。と良太さん。
「たとえば、今、手元に一銭のお金もなくても、なんとかしてお金をつくって遊ぼうじゃないか!食べようじゃないか!飲もうじゃないか!みたいな、気概というか、…人生を楽しむということへの貪欲さがハンパない。ときに気迫すら感じさせますよね」。
良太さんによれば、東京人というのは、「お金がなかったら、家で大人しくしていよう…」などと考える人が多い気がするが、ほとんどの大阪人は、「楽しむために、なんとかして、お金を工面しよう」と考える傾向にあるとのこと。
そうした、「人生の楽しみ」への情熱を持った人たちを助けるべく、大阪には、消費者金融も大手だけでなく、中堅どころ、街金と言われる、小規模経営の消費者金融もあまたひしめいている、とのことなのです。
「お陰で元来、他人からカタイカタイ、って言われつづけてきた、超真面目青年だったボクも、この大阪人気質ってヤツにどんどん感化されつつありますからね。人生もっともっと楽しまなきゃ損だ!って」。
給料日前でお金のないときなど、消費者金融を利用する、という良太さん。「東京にいた頃は考えられなかったですねえ…」。
いわゆるブラック履歴の人対応、というか、ブラック履歴の人に特化したような消費者金融も、もしかしたらあるのでしょうか。
「ああ、結構ありますね!〝ブラックOK〟と看板も掲げていたりもしますし、広告を出しているようなところもありますよ」。
良太さん自身はブラックでないようで、まだ利用したことはない、と言いますが、良太さんの周囲でとくに評判のよい、ブラック対応可能、消費者金融を厳選して四つ、リストアップしていただきました。
ブラックも可!大阪の消費者金融
<※金利などは、融資希望者の現状によって金額に誤差が生じるため、来店、問い合わせの際、ご自身で確認してください。>
所在地 | 名称 | 特色 |
---|---|---|
大阪・北 | オリーブファイナンス | 比較的新規。債務整理中も対応。 |
大阪・浪速 | ハローハッピー | 比較的新規。延滞中は不可。 |
大阪・梅田 | アルク | 比較的新規。自己破産にも対応。 | 大阪・浪速 | フクホー | ブラック対応の老舗。債務整理後もOK。 |
ブラックでも借金の可能性アリ!
良太さんによれば、大阪には、ここ以外にもブラック対応の消費者金融は多数存在するとのこと。
「ボクの周囲にいる利用者の間で、とくに評判のよいところばかりを紹介しましたが、もしかしたら、ここ以外でも、今、現状の自分自身の希望にピッタリあうような消費者金融が見つけられるかも知れません。ぜひ、この街にきて、探してみてくださいね」。
そうですね…!せっかく大阪に来たのですから、この機会にブラック対応の消費者金融、徹底的に調査し尽くしてみようと思います!
「それがいいですよ!きっとボクが知っている以外にも、ものすご~い掘り出し物のブラック対応の消費者金融があるような気がします!一緒に徹底調査しましょう!」。
というわけで、大阪のブラック対応消費者金融については、この先も調査を進めておく予定です。追加情報をお楽しみに!
さて、ブラック履歴の人でも、カードローンなどの借金ができる可能性があるのだということが分かりました。ブラックの人にも、希望の光明が兆してきましたね!
最後に、もうひとつ、さらに希望の持てるような明るい話題を…。
ブラック履歴削除要請もできる?
そうなんです!実は、ブラック履歴は、個人信用情報機関に削除要請することも可能だったりするんです。
まず、個人信用情報に記載されている、自分自身の情報に関しては、自分でも取り寄せて見ることができます。その際かかる費用は、千円程度ということなので、意外とお手軽価格だと思いませんか?
削除要請が可能なケース
- 事実と異なる記載がされていた場合
- 過払い金返還要求をした場合
そうでないと、今後、カードローンやクレジットカードを申し込む際、まったく身に覚えのないことで、審査に通らないという不利益を被ってしまいます。
また、過払い金の返還要求に関しては、国が定めた当然の権利でありながら、事故として情報登録をする貸金業者もあるため、事情を説明し、削除要請をした方がよいと思われます。
また、次のような場合でも交渉次第では、ブラック履歴を削除することも可能なケースもあるそうです。今後のために、覚えておいて損はないと言えるでしょう。
- 債務整理後五年以上経過。すでに完済している
たとえブラック履歴があったとしても、ブラック対応の消費者金融であれば、お金を借りられる可能性も十分ありますし、また、ブラック履歴の削除要請ができるということも分かりました。今後の借金ライフはきわめて安泰…!
【参考ページはこちら】
ブラックでも消費者金融キャッシングは可能?