「ブラック企業」という言葉をメディアで頻繁に耳にします。
狭い意味では、若者を違法な長時間労働や過酷の勤務によって使いつぶす企業のこと、広義には暴力団や反社会勢力とのつながりのある会社を指して使われます。
最近良く使われるのは前者の意味ですが、ここでは後者の意味におけるブラック企業を消費者金融の中で見分ける方法について見てみましょう。
もし、ブラック企業につかまれば、人生破滅といってもおかしくないので、是非多くの方に知っていただきたい情報です。(こちらもご参考に→ヤミ金ではない優良消費者金融を教えて!)
【特徴1】簡単に借りれるが、金利が異常に高い
上にも挙げたように一口にブラック企業といってもいくつかの意味で使われます。
ここでいうブラック企業とはいわゆるヤミ金融 と言ってもよいでしょう。
多くのヤミ金融は反社会勢力とつながりがあり、「ヤミ」という言葉が示すとおり、その業務形態は完全に違法状態に陥っています。
ブラック企業と中小消費者金融を見分けるのは簡単ではない
大手のアコムやアイフルといった会社は別にして、地方に経営基盤を置いているような街金融とブラック企業を見分けるには簡単なことではありません。
なぜなら、店舗に入った瞬間、一見してヤクザとわかるような人が応対するわけではありません。
ホームページを見ても、デザインからはその違いがわからなかったりします。
- 「店構えがちゃんとしてそうだったので」
- 「ホームページのデザインが洗練されていたので」
というような感覚的な選び方をしていると、あっさりブラック企業の毒牙にかかってしまいます。
ブラック企業では審査は存在しない
もしお金に困っていきなり中小の消費者金融や街金から借りようという人はあまりいらっしゃらないでしょう。
おそらく銀行や大手の消費者金融からスタートし、借りられなかった場合に初めて、そうした規模の小さめの相談してみようとなるわけです。
その理由は大手では審査に通らないため、より審査のゆるいところを探す のです。
(⇒審査が緩い消費者金融はどこ?)
過去に返済を遅滞してしまったり、場合によっては自己破産を経験していたりして、そういう選択肢しかありえないわけです。
中小の会社も何社もあたって、どこもダメだった時に、「借りれる」とわかった時、「救われた!」と思うことでしょう。
しかし、それこそがブラック企業の狙いです。
ブラック企業ではどんな条件でも借りることができます。
それもそのはず、ブラック企業には審査なんてものは存在しないからです。
と思われることでしょう。
ブラック企業は融資申込者から返してもらおうなんて思っていません。
彼らの狙いはその人とつながりのある、あらゆる人たちで、そこからお金を巻き上げようとしているのです。
ブラック企業の貸出金利は異常なまでの高さ!
一般的に審査基準と金利は密接な関係があります。
それは
- 審査基準がゆるければゆるいほど、金利は高くなる
という法則です。
つまり、審査基準がゆるければ、それだけお金を貸す側にリスクがありますから、その利息を回避するために、金利を高くするのです。
この法則にしたがえば、ブラック企業の審査基準は「ざる」ですから、金利はべらぼうに高くなることになります。(こちらもご参考に→消費者金融の一般的な審査基準)
そして、実際にそうです。
ブラック企業の金利はいわゆる「トイチ」、「トサン」といわれるレベルです。
つまり、10日で一割、10日で三割の金利がつく、ということです。
しかも、ブラック企業では単利ではなく、複利が原則です。
これがどれだけ破壊的な金利かということを知るために例を挙げてみましょう。
ヤミ金融ではトイチは良心的ですらあり、トサンや、中にはトゴ、つまり10日で5割なんていうところもあるくらいです。
もちろん、こんなことを最初からきちんと説明してくれるわけではありません。
中小の消費者金融から借りるときは、金利についてうやむやにしてはいけません。
どれだけお金を必要としていても、借りる前に金利のことをはっきりさせておくことが絶対に必要です。
そうすることによってブラック企業から自分を守ることができるのです。
【特徴2】甘い言葉で自己破産者や金融事故経験者を誘惑
はじめからブラック企業であるということがバレバレなら、誰もそこから借りようとはしません。
これだけヤミ金融に警戒するように、という情報がネットにあふれているにもかかわらず、その罠に掛かる人が多いのはなぜでしょうか?
それはブラック企業が甘い言葉で誘惑し、その実態がわからないようにするからです。
切羽詰まっている状況で、そういた宣伝文句に騙されて、コロっと信じてしまう、という人が跡を絶ちません。
例えば、
- 他で断られた方も貸します!
- ブラックでも大丈夫!
- 即日で絶対融資!
といった感じです。
「審査もしていない段階でそんなことを言い切ってしまう段階で怪しい」という感覚を是非持っていただきたいと思います。
ブラック企業とわかっていても借りる!?
しかし、中にはこうした宣伝文句で「あやしい」と感じながらも借りてしまう方たちがおられます。
それは他から借りれないので、万策尽きてどうしようもなく、そうするのです。
ブラック企業であることはわかっているけれど、まずは融資を受けて、返済しているうちになんとか方法を考えようと思うのです。
ただ、これは問題を先延ばししているだけで何の解決にもなりません。
また、上でも説明したようにブラック企業から借りている場合は金利が膨らむ速度が異常に速いです。
悠長にかまえていたら、あっというまに蟻地獄にハマってしまいます。
ですから、甘い宣伝文句には絶対裏があることを肝に銘じなければなりません。
【特徴3】ブラック企業は金融業者としての登録がされていない
怪しい、と思ったら、感覚で判断するのではなく、できるだけ理性的、客観的に判断することが必要です。
資金繰りに困っていてただでさえ、軽いパニック状態に陥っているのですから、感覚や感情はあてになりません。
それですべきなのは、その会社が金融業者としての登録を受けているかをチェックすること です。
金融業者は登録しないと営業できない
貸金業法に金融業者は登録すべきこと、しかも3年ごとに更新しなければならないと定められています。
もし会社のすべてがひとつの都道府県内にあるのであれば、その都道府県登録、2つ以上の都道府県にまたがっているのであれば、国に登録しなければなりません。
この登録番号はホームページに必ず記載されていますし、もし店舗にいけばきちんと壁に掲げてあるはずです。
例えば、アコムであれば
という感じです。
もし、どこにも見当たらなかったら、必ず確認しましょう。
番号は金融庁のホームページでチェック!
しかし、中にはその登録番号を偽造するブラック企業すらあります。
ブラック企業から借りたら人生破滅、絶対借りない!
以上、ブラック企業を見分ける3つの特徴を挙げました。
これらもただ知っておくだけでは何の意味もありません。
どんなに切羽詰まっていたとしても、上記の3つの基準で客観的かつ理性的にヤミ金を見分けましょう。
もし、相手がブラック企業であることが判明したら、絶対借りてはいけません。
自分だけならまだしも、職場にも、愛する家族にも迷惑がかかります。
迷惑というレベルではないでしょう。
愛する家族をも犠牲にして一緒に地獄に落ちる、といったほうが良いかもしれません。
繰り返しますが、絶対にブラック企業からは借りてはいけません。
【参考ページはこちら】
悪徳な消費者金融の実態とは?