ブラック、ブラックリストと言う言葉を良く耳にしますが、このブラックと言うのはどのようなものなのでしょうか。
ブラックと言うのは過去に金融事故を起こした記録が信用情報に登録されている人の事なのです。
リストと言っても、その金融事故の履歴のある人の名前が連ねてあるブラックリストと言うものがあるのではないのです。
あくまでもその人の信用情報に金融事故の履歴があれば、まずカードローン会社は融資を見合わせる事になるでしょう。
金融事故にはどのような事があるのか、知らない間に登録されているかも知れない事故案件についてもお話ししましょう。
ブラックにはどのようなものがあるの?
ブラック…金融事故登録されているのは、借りたお金をきちんと返していないと言う情報です。 どんなものがあるのでしょうか。
- 自己破産、任意整理
- 保証会社の代位弁済
- 3カ月以上の長期延滞など
まず誰でもが金融事故と認識出来るのが弁護士などを介して債務を整理した場合、「自己破産」「任意整理」などですね。
他には返済が出来なくなってしまい保証会社などが代位弁済した場合。これは保証会社に債権が移ると言う事です。
保証会社は一括請求など、返済についての業務を行います。多くの場合は話し合いで分割支払いでの返済となるでしょう。
それに加えて、一定期間以上の長期延滞(3カ月以上)や繰り返しての延滞も金融事故履歴となるので気を付けましょう。
金融事故の履歴はなかなか消えない
ブラックと一口に言っても様々な案件があります。その中でも自己破産、任意整理などは自分の意思で行うものですね。
(⇒ブラックになったらヤミ金でしか借りられない?)
自己破産はおおむね10年任意整理は5年~7年と長きにわたって履歴が残ってしまいます。
一定期間以上の延滞 | 保証会社の代位弁済、任意整理 | 自己破産 |
---|---|---|
5年 | 5年~7年 | 7年~10年 |
信用情報機関により多少違ってきますが、おおむね上記のように長い間履歴として残ってしまうのです。
この履歴が残っている間はカードローン、クレジットカードなど新たに作る事は出来なく なります。
気付かないうちにブラックになっていた!そんな事あるの?
中には自分がブラックになっていると思っていなかった、と言うものもあるのです。どのような事でしょうか。
金融事故はカードローンだけのものだと思っていませんか?金融事故は意外な所でも起きるものです。
たとえば延滞について、こんな例があります。通販で3000円の商品を買ってその支払いをうっかり忘れていた。
遅延である事の通知と再請求書が届いていたのに、会社の出張などが重なって未払いのままになってしまった。
クレジットカードを作ろうとし、て審査に通らないのを不思議に思い開示請求して金融事故となっている事を知った。
またこんな例もあります。携帯電話の利用代金をいつも遅れ遅れで支払い、延滞する事が当たり前になっていた。
電話の利用代金で信用情報に傷がつくなど思ってもいなかったのに、ブラックになってしまっていた。
少額でも延滞、携帯電話の使用料には分割で新機種代金が
通販の支払いに関しては、金額に係わらず3ヵ月以上の延滞となると債権が保証会社に移り金融事故として登録されます。
携帯電話の使用料には新機種の代金が分割で組み込まれている事があります。延滞が重なると金融事故と見なされます。
一旦ブラックになると履歴が消えるまで絶対に借りれないの?
多くのカードローン会社は過去に金融事故のあった顧客には、まず融資を行いません。同じ事を繰り返す心配があるからです。
銀行の消費者金融のカードローンも今は銀行と金利に大きな差がない程、低金利設定になっています。
顧客が返済不能となるリスクを出来るだけ背負いたくないのが実情です。そういう意味でもブラックの人は不安を残します。
それではどんな状況でも一旦ブラックの履歴が登録されるとその履歴が消えるまで、借入は絶対に出来ないのでしょうか。
ブラックでも条件が合えば借入出来る所がある
大手消費者金融は顧客の品質を高める事を目標としているので、金融事故者はどのような場合でもまず審査をクリアできません。
大手消費者金融は無理でも、ブラックに対して寛容と言う中規模な消費者金融があります。どういった所なのでしょうか。
一言にブラックと言っても先に述べたように、様々な案件があります。任意整理してきちんと完済している人もいるでしょう。
まったく返済する事なくお手上げ状態の人もいます。その状況を審査し貸付してくれる消費者金融がある のです。
中小規模の消費者金融は大手消費者金融とは別の視点で審査する
貸金業法改正後、消費者金融は総量規制施行、利息制限法の改正などにより窮地に立たされました。
今迄貸付を行っていた顧客への貸付が出来なくり、出資法と利息制限法の上限利息が統一され実質上金利引下げとなったのです。
この為に大手消費者金融は出来るだけ顧客のリスクを抱えない事を目標に、顧客の品質向上を目指しています。
そこでどうしても審査の結果意向に添えない人が出てきます。過去に金融事故が1度でもあるとまず融資は不可と判断されます。
中小規模の消費者金融はまた、大手に押されて顧客獲得もままならない状態でやはり窮地に陥りました。
中小規模の消費者金融が顧客獲得に利用したのが、この大手が融資不可とした顧客を汲み上げると言う手段です。
もちろん審査は細部にわたって行います。そして現在の顧客の状況を見て融資可か不可を決めるのです。
大手は金融事故の履歴があれば、現在の収入や状況には関係なく融資を断ります。それを現状での返済能力で判断するのです。
大切なのは今現在返済能力があるかどうかと言う事
ブラックでも貸すと言っても、今現在返済能力が無いと判断された場合はもちろん融資はしませんよ。審査は公正に行われます。
中小規模の街金も、利息制限法改正で上限利息の実質上引下げになったのは大手と同じです。
それでも多少のリスクを背負ってでも顧客を獲得したいと思うのも事実です。過去の金融事故の履歴だけで顧客を判断しない。
それが中小規模の消費者金融の顧客獲得の方法でもあるのです。それには金融事故の内容とすでに完済している事が重要です。
自己破産や貸し倒れをしている場合は融資不可となる事が多い
ブラックにも融資する為に現在の返済能力を審査すると共に過去の金融事故内容について顧客から詳しく聞く会社もあります。
例えば今現在は収入も充分にあり、返済能力はあると判断しても、延滞を繰返したあげくに延滞分は返済していない。
そういった内容ならまず融資はしません。これはお金にルーズな性格と見なされてしまうからですね。
反対に小さな3ヵ月以上の延滞金を作ってしまったが、きちんと返済している。つい忘れてしまった為の延滞金融事故だった。
そう言う場合は現状を重視して融資に応じます。金融事故の内容にもよると言うのは解っていただけましたか。
ブラックに寛容な消費者金融はホームページを確認する事!
口コミなどでブラックでも貸すと言う消費者金融を見つけたら、必ずホームページを確認して下さいね。
中にはヤミ金まがいの会社もあるので、充分な注意が必要です。特に審査無しとか誰にでも貸すと言うのは要注意ですよ。
- ホームページを持っているか確認
- 登録番号と更新回数を確認
- 金利や返済について明記されているか確認
- 対面融資かどうか確認
- 住所や電話番号がきちんと記載されているか確認
通常簡単なものであっても正規の消費者金融はホームページを持っています。内容をしっかりと確認しましょう。
正規の消費者金融なら登録番号があります。○○知事(2)12345と言う番号です。かっこの中が更新回数となります。
金利はどの消費者金融も上限20%を守っていますが、より低い金利の方が良いですよね。返済についても確認しましょう。
対面融資を行っている所はあまり多くありませんが、金融事故履歴があってもこういう理由からだと話しを聞いてもらえます。
現状をしっかりと審査してもらうには、やはり面倒でも向き合っての対話が必要ではないでしょうか。
当然の事ですが所在地、電話番号が明記してある事を確認して下さい。電話番号が携帯番号なんて所は絶対にだめですよ。
融資を受けたら金融事故は二度と起こさない!信用実績を積もう!
ブラックの人が履歴があるうちに融資を受けられると言うのは現状を信用して貰えたからです。
返済期日は必ず守って信用実績を充分に積むようにしましょう。ブラックだからと言って、ルーズな人ばかりではないのです。
最後に金融事故だけでなく、不安だから何社への申込みをしてしまう、多重申込みもマイナスの履歴として残るので要注意です。
一つの会社に決めしっかりと現状を話し過去の金融事故の事も隠さず話し相談する事で、必ず良い結果が生まれる事でしょう。
【参考ページはこちら】
ブラックOKな中堅消費者金融はある?