念願叶ってやっと就職ができたという人は、今お金が足りないということがあるでしょう。
でも、これからもらえる給料を返済金のあてにして、お金を借りようとしても、それは少しムリなことなのです。
「就職ホヤホヤ」の人にとっては、給料をもらった回数が少ないため、キャッシングの時に必要な充分な収入の証明をすることができません。
貸金業法が改正され、「収入証明」が義務化されたため、充分な収入を証明できない「就職ホヤホヤ」の人には、キャッシングが難しくなったのです。
貸金業法の収入証明のこと、収入証明が要らないキャッシング、具体的な金融機関の例などについて紹介していきます。
最後までお付き合いのほど宜しくお願いします。
貸金業法の大改正!貸付額が制限され、収入証明が義務化された!
キャッシングを行なう消費者金融などの貸金業者と呼ばれる会社には、貸金業法という法律が適用されます。
この法律は、貸金業者の登録・その事業の規制などを行なうもので、昭和58年に初めて作られ、世の中の状況に合わせて、何回かの改正が行なわれています。
その中でも、平成18年には、次のような3大項目についての、大改正が行なわれました。
- 貸金業の適正化
- グレーゾーン金利の廃止
- ヤミ金融対策の強化
特に、「過剰貸付けの抑制」は、よく耳にする「総量規制」といわれるもので、借りたお金を返せない(返済能力が無い)人へのキャッシングを難しくしました。
その内容は次のような、貸付金の制限と収入証明の義務化となっているのです。
- 貸付金の制限(年収などの1/3を超える貸付けの原則禁止)
- 収入証明の義務化(1社で50万円を超える場合)
- 収入証明の義務化(他社と合わせて100万円を超える場合)
但し、「緊急と認められる医療費」・「個人事業主の事業資金」などは、総量規制の対象外として扱われます。
就職ホヤホヤは安定収入を保証できない!勤続年数がものを言う!
「就職ホヤホヤ」の人にとって、「安定収入」を保証するため、収入を証明することは、とても難しいものです。
キャッシングを申込む時には、氏名・生年月日・結婚の有無などの個人情報、自宅住所・電話番号・家族状況などの自宅情報が必要です。
更に、「安定収入」を保証する勤め先情報も要求され、この中には、会社名・職種・収入などがあります。
この勤め先情報から、お金を借りたい人の収入の状況がわかるのですが、これは自己申告なので、この先見込まれる収入を申告することもできます。
そのために、お金を貸す方としては、実際の収入を推定できる情報として、勤続年数を要求します。
会社名と職種が分かって、そこにどの位勤めているかが分かれば、おおよその収入は推測できるのです。
(⇒審査に通りやすい職業とは?)
勤め先情報としての収入を、実際とあまりかけ離れた金額にすると、大体はこの勤続年数からバレてしまうこともあるのです。
「就職ホヤホヤ」の人のキャッシングでは、「勤続年数」は「収入証明」にも似た重要な情報で、「安定収入」の保証に対して、非常にものをいう存在なのです。
収入証明の要らないキャッシングを行なっているトコロはココだ!
それでは、「就職ホヤホヤ」の人には、キャッシングをすることはできないのかというと、そうでもありません。
ほとんどの金融機関では、法に従って、収入証明の要らないキャッシングを実施しています。
以下に、代表的なカードローンをいくつか挙げてみましょう。各金融機関名・収入証明の要らない貸付金上限は、以下のとおりです。
金融機関名 | 収入証明の要らない 貸付金上限 |
---|---|
アコム | 50万円 |
プロミス | 50万円 |
三菱東京UFJ銀行 | 100万円 |
オリックス銀行 | 300万円 |
みずほ銀行 | 200万円 |
収入証明無しでは消費者金融で100万円までしか借りられない!
平成18年に大改正をした貸金業法の総量規制では、ある貸付金額を超えた場合に、収入証明を義務化しました。
貸金業者である消費者金融では、収入証明が無いと、2社以上を合わせても、100万円までしか借りられないのです。
ただ逆に言えば、ここが考え方の切り替えなのですが、制限された金額までは、収入証明が無くともキャッシングができるということにはなるのです。
1社からであれば50万円、2社以上からであれば合計で100万円まで、収入証明の要らないキャッシングができるのです。
アコムで収入を証明するものは3年以内のものであることが条件!
消費者金融のアコムでは、貸金業法に従い、収入証明の要らないキャッシングの、貸付金上限は50万円としています。
そして、アコムでは、収入証明が必要となる場合として、次の3点を挙げています。
- 利用限度額が50万円を超える場合
- 利用限度額が他社借入金と合わせて100万円を超える場合
- 提出済み収入証明書が3年以上経過している場合
一つ目と二つ目は、貸金業法によるものです。三つ目については、アコムでの「安定収入」についての考え方を示しています。
アコムでは、収入を証明するものは、3年以内のものであることを条件としています。ここまでが信用できる収入の情報と考えているのです。
ちなみに、アコムのキャッシングの主な内容は、以下のとおりです。
実質年率 | 融資限度額 | 審査期間 |
---|---|---|
4.7~18.0% | 500万円 | 最短30分 |
銀行に貸金業法は非適用!収入証明が無くても高い融資が得られる
キャッシングについては、大きなポイントがあります。貸金業法が適用されるのは貸金業者である消費者金融などであって、銀行には適用されないということです。
銀行でもキャッシングを行なっていますが、銀行は銀行法というもので、その運営が規制されています。
つまり、銀行に貸金業法は適用されず、総量規制対象外で、収入証明が無くても、消費者金融よりも高い融資を受けることができるのです。
更に、年収の1/3以下の貸付金という規制も無いので、収入証明の要らないキャッシングの、貸付金の上限は銀行の判断だけで設定することができます。
三菱東京UFJ銀行は収入証明無しで100万円まで借りられる!
三菱東京UFJ銀行のカードローンでは、収入証明の要らないキャッシングの、貸付金上限は100万円としています。
貸金業者である消費者金融で、数社からの合計で100万円まで借入できることと比較すれば、少し厳しい上限額とも思えます。
ただ、1社で考えれば、消費者金融の貸付金上限の倍にはなっており、総量規制対象外の良さを出してはいます。
銀行のキャッシング審査の場合は、銀行そのものでの審査の他、保証会社でも審査を行います。この銀行の保証会社は、消費者金融のアコムであるのも特徴です。
ちなみに、三菱東京UFJ銀行のキャッシングの主な内容は、以下のとおりです。
実質年率 | 融資限度額 | 審査期間 |
---|---|---|
4.6~14.6% | 500万円 | 最短30分 |
オリックス銀行は収入証明が無くても300万円まで借りられる!
オリックス銀行のカードローンでは、収入証明の要らないキャッシングの、貸付金上限はなんと300万円としています。
これは、銀行のキャッシングが、総量規制対象外であることを、最大限に生かしていると考えられます。
オリックス銀行のキャッシング審査でも、銀行そのものでの審査の他、保証会社でも審査を行います。
保証会社は、オリックス・クレジット株式会社か新生フィナンシャル株式会社です。新生フィナンシャルと言えば、消費者金融のレイクの営業を受け継いだところです。
ちなみに、オリックス銀行のキャッシングの主な内容は、以下のとおりです。
実質年率 | 融資限度額 | 審査期間 |
---|---|---|
3.0~17.8% | 最高800万円 | 最短即日 |
【参考ページはこちら】
銀行カードローンなら安心?