キャッシングするにあたって、いくつもの会社の審査を同時に申込む方がおられます。
リスクを回避したいという気持ちは分かります。
あたかも大学受験の「滑り止め」受験のように考えているのです。
大学受験であれば、複数校の受験はありうる選択ですが、キャッシングの場合も同じ論理で考えてよいのでしょうか？
実は、結果は真逆になります。
つまり借入が難しくなるのです。
その理由を以下に見てみましょう。
ちょっと待って！多重申込でブラックになってしまうかも
いろんなことにいえることですが、何かアクションを起こして、その成功を願うなら、自分の都合だけではなく、相手の立場に立って考えてみることが必要です。
キャッシングに関しても同じことが言えます。
自分がお金が必要だからと言って、いくつもの会社を同時に申込みたい気持は分かります。
しかし、それを貸金業者はどう受け止めるでしょうか？
と考えるでしょうか？
そんなことはありえません。
なぜなら、キャッシング業者はボランティア団体ではないからです。
どの会社も自分がリスクを負いたくない と思っています。
ですから、多重申込をしていることが分かったら、キャッシング業者はこう考えます。
と判断されるのです。
こうした多重申込ゆえにお金が借りにくくなること、あるいは借りれなくなることを申込みブラック といいます。
審査申込が他社に筒抜けな理由
と不思議に思われるかもしれません。
それがすべて筒抜けなのは、審査を申し込んだ時点で信用情報にすべて記録が残るからです。
信用情報についてはなんとなく聞いたことがあるかもしれませんが、ここですこし解説しておきましょう。
| 信用情報機関 | 加盟会社 |
|---|---|
| 全国銀行個人信用情報センター（KSC） | 銀行および関連クレジットカード会社 |
| シー・アイ・シー（CIC） | クレジットカード会社 |
| 日本信用情報機構（JICC） | 消費者金融、クレジットカード会社 |
現在、日本にはこの３つの信用情報機関があります。
そして、それらの情報はCRIN（クリン）というシステムで共有されています。
一度もクレジットカード、キャッシングの申込をしたことない、という方は日本にはあまりいらっしゃらないかもしれません。
申込の際には、様々な個人情報を申込書に記載します。
それらは一旦登録されてしまうと信用情報として保存され、業者間で共有されることになります。
その情報には例えば、
- 氏名
- 生年月日
- 自宅住所、電話番号/li>
- 勤務先、勤務先の連絡先
- 借入日、金額、支払形態、回数
などが含まれます。
そして、それに加えて、実際に審査の段階に進まなかったとしても、金融会社に正式に申し込んだ場合、その記録も詳細に残ります。
「ブラック」はキャッシング借入者にとって最大のリスク
申込みブラックについて上で解説しましたが、「ブラック」状態はキャッシングを考えている人たちにとってぜひとも避けたい状態です。
ブラックになる、という言葉はキャッシングを考えたことがある方なら誰もが聞いたことがあるかと思います。
人によっては「ブラックリスト」という特別なリストが存在していて、返済が遅れたりするとそのリストに自分の名前が記録されて、お金が借りれなくなる、と思っておられるようです。
しかし、そんなブラックリストのようなものは存在しません。
「ブラック」とは信用情報の中のマイナス情報
一度でもクレジットカードを作ったり、キャッシングを考えたことがある人の情報はすべて信用情報機関に登録されていることは上記でお話しました。
もし、そうした方が返済が遅延してしまったり、最悪、支払いができなくなって自己破産した場合は、貸金業者によってもっとも警戒したい状態です。
当然、それらのマイナス情報は信用情報に登録され、各業者によって共有されます。
そして、その信用情報に事故情報などが載せられた状態のことをブラックというわけです。
申込ブラックはそこまで重大な事故を起こしているわけではありませんが、その可能性がある人ということになるかもしれません。
それゆえに金融業者からは嫌がられる、ということなのです。
申込ブラックにならないために すべきことはシンプル！
当たり前のことですが、申込ブラックになりたくなければ、多重の申込を行わないことです。
でも、多重の申込っていったいどこからが「多重」になるのか、よく分かりませんよね。
多重申込にならないためには少なくとも1ヶ月の時間が必要
例えば、A社の審査に申込み、1年後にB社の審査に申込むことも多重になるのでしょうか？
その申込の時間的な間隔が1年でなく、半年だったら？3ヶ月、あるいは1ヶ月だったら？
いったいどこからが多重になるのでしょうか？
一般的には多重申込にならないためには1ヶ月の時間をおくことが必要 だと言われています。
つまり、A社の審査に6月1日に申し込んだら、7月1日以降にB社に申しこめば多重申込にはならない、ということです。
ただ、たいていキャッシングをしたいときはお金に困っているときですから、そんなに待てない、というのが正直なところです。
では、1ヶ月以内に何社までなら申込ブラックにならないのでしょうか？
はっきりしたことは言えませんが、確実なのは2社まで だと言われています。
つまり、A者の審査に6月1日に申し込んだら、6月いっぱいの他社への申込は1社に限る、ということです。
滑り止めが2社までなら、大丈夫な場合もありますが、確証はできません。
滑り止めが3社、つまり本命と合わせて4社になると、確実にアウト、申込ブラックになってしまいますので、注意してください。
目標会社を一つに絞って、スムーズなキャッシングを！
結論としては、キャッシングを成功させたければ、1社申し込んだら1ヶ月以内に申込む会社はあと1社だけに絞るということです。
もし、残念ながら申込ブラックになってしまった方は諦める必要はありません。
信用情報の申込ブラックの情報は6ヶ月経てば消去されると言われています。
ですから、最後の申込から半年してから再度チャレンジするようにしましょう。
日本のことわざにも「二兎を追う者は一兎をも得ず」という言葉があります。
キャッシングに関しても、各社の審査基準や借入条件をよく考慮して、1社に絞って申込み、申込むブラックになるのは避けたいものです。
【参考ページはこちら】
キャッシングの危険性とは？不安はここで解消
