最近は悪用されることを恐れて身分を明かすことを嫌う傾向にありますから、様々なもので匿名性が当たり前になってきています。
しかしお金を借りるというような信用が重視されるものの場合には、身分の証明が無ければ何も始まりません。
カードローンを利用する場合にもいくつかの方法で本人を確認する作業が行われ身分証明が必要になります。
では審査の段階でどのように本人確認が行われるのか、また何が必要でなぜ重要視されているのかを考えていきましょう。
もっとも重要な審査は本人確認!金融機関はまずこの点から始める
これからカードローンを借りようと考えている人もいると思いますが、最初は不安に思う事がいっぱいですよね。
特に初心者が不安なのが審査だと思います。自分では大丈夫だと思っていても通るか通らないかついつい心配してしまうでしょう。
そこでまず審査ではどのような事が行われるのかから説明し、その中で本人確認がどのような位置を占めているのかを考えましょう。
またこの本人確認は提出する身分証明などによって行われますが、その手順についての注意すべき点についても説明します。
カードローンの審査では何が行われているのか
カードローンの審査では何が行われているのかという事の解説などを読むと、大概は返済能力と信用力のチェックと説明されます。
もちろんこれは間違ってはいません。返済能力がなければ返済ができませんし、信用がなければ金融機関は心配で貸せません。
しかし実はこの2つの点以外にも重要な審査のポイントがあるのです。それが申込者が本人であるという確認です。
審査においてまず行われるのがこの本人の確認である場合多く、返済能力、信用力と並ぶ審査項目と言って良いでしょう。
審査でではこれらの3点すべてについて審査項目をパスしなければ通ることはできません。
そもそも本人以外に貸すことはありませんから、言われてみれば本人確認が重要なのは誰でもわかることだと思います。
審査での確認内容
- 本人確認
- 返済能力
- 信用力
目立たないが意外に重要なのが本人の確認
確かに本人確認というのは当たり前すぎて審査項目としては目立ちません。申込者側もあまり意識していないものです。
しかし金融機関にとっては基本中の基本と言える確認項目で申込者が考えるよりも大変重要な審査項目になっています。
そもそも申込者が本人ではなかった事を考えてみてください。審査は金融機関はそれなりの仕掛けを用意して手間をかけています。
ところがその根底にある本人という前提が崩れれば手間はすべて無駄になってしまい、審査自体が無意味なものになります。
例えば利用限度額を少しでも大きくしたいと考えるのは普通のことですが、そこで年収が高い人を偽ったらどうなるでしょう。
その場合にはそもそも申込者の審査ではなく、その年収が高い人の審査になってしまい何のための審査か分からなくなります。
本人確認を怠るとどういうことになるのか
そこで審査において本人確認を怠ったらどのようなことが起こる可能性があるのか考えてみることにしましょう。
たとえば誰かが友人の名前を騙ってカードローンの申込みをしたとして、本人確認がいい加減に行われたとしましょう。
審査が通ったと仮定して、さてどのようなことが想定されるでしょうか。騙す目的ならまず利用限度額いっぱいに借りるでしょう。
当然ですが、借入は友人がしたことになりますから、返済の催促は友人のほうに行われることになります。
しかしこの場合友人には心当たりがない催促ですからすぐに金融機関のほうに連絡することになります。ここで問題発覚です。
金融機関は全く関係のない人に対して返済を迫るという、あってはならない大失態を演じることになってしまいます。
どんな金融機関でも本人確認のため身分証明の提出を求めている
今のようにシステム化が進んでいなかった時代は、こういったミスが頻繁に起こって金融機関は何度も痛い目を見たでしょう。
そういう歴史を踏まえてカードローンを扱う各社では申込みの時点で本人確認ができる書類の提出
を要求しています。
要するにこれは心配だから身分証明ができるものをを出せという事です。
金融機関はこの身分証明ができる書類を使って本人確認のための審査を行っているという事になります。
もちろん現在では申込み方法が多様化してこの書類だけで本人の確認ができるというわけではありません。
したがって金融機関の本人確認はこれだけで終わるわけではなく、別の審査と組み合わせて行われます。
この別の審査というのが後述する在籍確認と呼ばれるもので、実際に本人に電話連絡がいくことになります。
審査後に身分証明の提出を求めてくる場合には要注意
この本人確認のための身分証明の提出は従来から申込み情報と一緒に提出するのが普通なのですが、最近は違うケースがあります。
金融機関によっては審査結果の連絡後、正式契約前に身分証明などの書類の提出を求めているところもあります。
この場合表面的には審査が通った後という事になりますが申込者によっては身分証明のための書類の単なる提出と考えてしまいます。
しかし実はこの書類によって最終確認が行われることになるので、場合によっては審査結果は覆る可能性もあるのです。
したがって審査後に身分証明の提出を求めている場合には審査が通ったといっても注意が必要という事になるのです。
要するに正式契約が交わされる前にはまだまだ何が起こるかわからないと考えたほうが無難という事です。
身分証明用の書類は予め用意しておこう
申込方法の詳細は後述しますが、最近ではインターネット経由の申込みが普及して身分証明を後で提出する場合も出てきています。
このため申込者の中には身分証明の所在を確認しないでとりあえず申込んでしまい、書類は後で探そうと考える人がいます。
しかし最近では審査技術が発達して、審査は最短30分で終わるという場合も珍しいことではなくなってしまいました。
このため審査が順調に進めば、すぐに審査結果の連絡が来て書類の提出が必要になることは目に見えているのです。
ところが後で探せば良いと考える人に限って、書類の管理が不十分な人が多いようでなかなか見つからない場合があります。
したがって、申込時には必要ないからと言っても必要になる身分証明などはあらかじめ用意しておくようにしましょう。
免許証以外でも利用可能!身分証明に必要な書類を用意し申込もう
いま身分証明ができる書類を提出しなさいと言われたら何を提出しますか。7~8割の人は運転免許証を思い浮かべるでしょう。
運転免許証というのは、多くに人が持っているものですし、写真も付いていて身分証明にはうってつけの書類という事ができます。
金融機関のほうでも確認しやすいですから、身分証明の書類の例として真っ先に挙げるのが普通になっています
実際の話、車には乗らないが身分証明に使えて便利だから運転免許証は、そのために更新しているという人もいるほどです。
身分証明に利用できる書類は運転免許証だけではない
実際カードローンの申込受付時に提示される本人確認のための身分証明書類として最も多いのは運転免許証になっています。
しかし最近の若い人の傾向としては車離れが進んでおり、身分証明のための書類を運転免許証だけにしておくのは無理があります。
では運転免許証を持っていない人は、本人確認のために利用できる身分証明のための書類は何を利用すれば良いのでしょうか。
通常利用できるものとしてはパスポート、各種健康保険証、印鑑証明書、住民票、住基カード等がありま
す。
また外国人の場合でも在留カードや特別永住者証明書などが利用できるようになっていますので、身分証明は可能です。
ただしこれは一例にすぎず、各カードローンで違いがありますから、正確には金融機関のホームページなどで確認してください。
某銀行のカードローンの申込で利用できる身分証明書類(この中の1つを用意)
申込みに利用できる身分証明 | 注意事項 |
---|---|
運転免許証 | 変更事項があれば両面 |
運転経歴証明書 | 2012年4月1日以降発行分から有効 |
パスポート | 写真と住所部分 |
各種健康保険証 | 被保険者および被扶養者部分 |
印鑑証明書 | 発行から3か月以内 |
住民票 | 発行から3か月以内 |
住民基本台帳カード | 変更事項があれば両面 |
在留カード | 外国人 |
特別永住者証明書 | 外国人 |
申込方法によって提出の方法が違う
この身分証明のための書類はどのように金融機関に渡す事になるのでしょうか。これも正確には確認が必要ですが概ね次の通りです。
まずカードローンの申込方法をまとめておきます。
- 窓口
- 自動契約機
- 電話
- ファックス
- 郵送
- インターネット経由(パソコン、携帯電話、スマホ)
提出方法はこの申込方法ごとに違いがあり窓口や自動契約機を利用する場合には写しを取って写しのほ
うを申込書と共に提出します。
電話で申し込む場合には郵送かファックス、ファックスで申し込む場合には申込書と一緒にファックスで送ります。
いまではあまり利用されませんが申込みを郵送で行う場合には、申込書と一緒に郵送することになっているのが普通です。
現在申込みの主流になりつつあるのがインターネット経由の申込みでパソコン、携帯電話、スマホから利用できます。
パソコンや携帯電話の場合、書類だけ郵送やファックスで送る場合もありますが、画像にして送信する方法も多くなってきています。
スマホを利用して申込む場合の身分証明書類の送り方
現在特に増えている申込方法がスマホからの申込になりますので、この場合について少し詳しく説明しておきます。
まずは金融機関のホームページで方法を確認してください。ホームページから申込む場合と専用アプリを利用する場合があります。
スマホは小型のパソコンと考えてよい程のスペックを持っていますので、当然ホームページを利用してパソコンのように申込めます。
このブラウザの場合には基本はパソコンと同じですから、予め身分証明のための書類の画像を用意しておいてください。
専用アプリを利用する場合には、まずアプリのインストールが必要です。もちろん他のアプリ同様簡単にインストールできます。
あとはアプリの指示に従って情報を入力し、証明書類も途中で撮影することができるようになっています。とても便利ですね。
スマホからの申込の流れ
- 申込み専用アプリのインストール
- アプリの起動
- 指示通り各種情報入力
- 必要書類撮影あるいは画像ファイルの指定
- カードローンを扱う金融機関への送信
スマホ利用の場合に注意事項
スマホを利用するにはそれなりの注意が必要です。たとえばインストールが分からないという人は他の方法で申し込んでください。
また小型の機械ですから、文字の入力には注意してミスが無いようにしてください。情報に食い違いが出たら後々厄介です。
途中に出てくる撮影がうまくできるかどうか心配という場合には、やはり予め多少時間をかけて画像にしておくことを勧めます。
通常アプリ内では撮影するか、既存の画像を利用するか選択できるはずですから、安心して申込みを続けられます。
幾ら簡単だといっても昨日今日スマホの利用を始めた人が、お金の話に利用するというのはあまりお勧めできることではありません。
即日融資を希望する場合はどの申込方法を選べばよいか
現在では審査技術の進歩から審査時間が短縮されるようになって、即日融資を利用できるカードローンが増えてきています。
では即日融資を利用するためにはこれらのうちどの申込方法を利用すれば良いのでしょうか。
即日融資のためには何らかの形で申込の間に郵送が挟まらなければ、大体のどの申込方法でも概ね対応してもらえます。
ただしATMを利用して即日融資を引き出したいという場合にはカードの受け渡しが必要になるため方法が限られます。
この場合にはどの方法であっても受け取り時だけは店舗に行って窓口かあるいは自動契約機から受け取るしか方法がありません。
したがってATMから即日利用したい場合は身分証明の為の書類を持って最初から窓口あるいは自動契約機を利用する事を勧めます。
身分証明書類は保管に要注意
ではこういったときに利用することになる身分証明になる書類をどのように保管しておけばよいのでしょうか。
運転免許証などであれば常に身に着けている人もいますが、運転しない人はそうでもありません。保険証も利用しない人は多いです。
要するにこれらの書類は滅多に利用しないという人は幾らでも存在し、普段はどこかにしまっておくことになります。
当然ですがこの中にはしまい忘れる人も少なくなく、気づいたときには再発行してもらうしかない場合もあります。
こういう人の場合盗難にあっていたとしても、それすら気づかない場合も多く、悪用されかねない状況と言えます。
したがって、これらの書類にはそれなりの利用価値というものがあるという事を理解して管理はしっかり行わなければなりません。
最後の仕上げは在籍確認!金融機関から職場への電話も本人確認
本人確認は身分証明書類の提出だけでは足りないというお話をしましたが、それは書類の偽造や盗難などが考えられるためです。
お金の貸し借りというものは、個人間でも個人と金融機関の間でも最終的には信用できるかできないかで判断されます。
以前はこういった貸し借りというのは当然顔を突き合わせて行われていたので身分証明での確認にも信頼性がありました。
しかし今や顔を突き合わせるという事のほうが少なくなってしまっているので、金融機関もそう簡単に信じてはくれないのです。
本人確認は身分証明だけでは終わらない
このように以前は窓口で利用されていたため顔の確認ができたわけですが、今では申込方法が多様化してできなくなったわけです。
そいのため折角の身分証明のための書類ですが、写真が添付されていたとしても、それが申込者本人なのかは分からないのです。
このため金融機関は本人確認の方法としては身分証明の為の書類の提出だけでは不十分と考えるようになら
ざるを得なくなりました。
これも簡単に言ってしまっていますが、やはり金融機関はいろいろな失敗を経験したうえで方策を考えてきたはずです。
結局本人確認のためには身分証明だけではなく、別の方法も併用することが必要だという結論にならざるを得なかったわけです。
これが在籍確認というもので、本人の申告だけではなく金融機関側からもアプローチするということです。
在籍確認と言う職場への電話確認が行われる
この在籍確認は職場に金融機関のほうから電話をして本人の言うように在籍しているかどうかを確認するものです。
自営業などの場合には自宅が職場という事もありますから、自宅のほうに電話することになるため在宅確認と言われています。
この在籍確認では本人の確認とともに簡単な質問が行われます。質問と聞くとビビッてしまう人もいますが心配はいりません。
本人であれば答えに窮するような事はありません。受け答えが自然に行えることがなりすまし防止の確認にもなります。
この在籍確認というのは、多くの金融機関のカードローンでは審査の最終段階で行われることになっています。
しかしこれも金融機関の考え方次第で変わり、金融機関によっては最初に行なわれてこれが済むまでは先に進めない場合もあります。
金融機関の在籍確認の目的とは何か
この在籍確認の目的というのはここで説明したように本人確認の一環という意味があり、別人への融資の防止の目的があります。
在籍確認できなかったような場合には、当然本人の確認ができないという事で、審査は落ちてしまいます。
しかし在籍確認の目的というのはこの本人確認だけではありません。職場を偽っていないかどうかという確認も重要な目的です。
以前は利用限度額を少しでも上げるために職場を一流企業と偽って申込む人がいたためこのような確認が必要になりました。
在籍確認というのは極短時間で行われ申込者にとっては意味があるのかどうか分からないという人もいますがそんな事はないのです。
金融機関としては短時間のうちに大変重要な確認が行えるため、非常に大切な確認項目として位置づけられているのです。
利用者のほうは在籍確認は嫌う傾向が強い
しかし利用者のほうは今言ったように必要性が分からないうえに、職場に電話がかかるという事で在籍確認を嫌う人が大勢います。
嫌う理由としては、職場に例えば消費者金融から電話があると自分が利用している事が周囲に知られてしまうと考える為です。
中にはお金を借りたいのだが、この在籍確認というものがあるために利用を断念したという人も少なくはありません。
消費者金融というのは以前のサラ金のイメージを引きずっており利用は知られたくないという人が多数を占めているのです。
しかし金融機関もこの在籍確認が利用者からは嫌われていることを良く知っています。それでも実施しているのです。
それはここまで説明してきたような融資で問題を起こしてしまう事を防ぐためには必要な審査であるという認識があるためです。
金融機関の利用者に対する在籍確認での配慮
しかしこのために申込者が逃げてしまってはそもそも在籍確認も無意味になってしまうため金融機関はそれなりの配慮をしています。
問題の本質は何かというとカードローンを利用しようとしていることが職場の周囲にばれてしまうという心配です。
そこで金融機関を考えてみましょう。銀行の場合もっとも硬い企業と言われ電話があっても気にするような人はまずいません。
しかし消費者金融はその対極のように考えられていますので、問題は消費者金融からの電話という事になります。
このため銀行の在籍確認の場合には、銀行名を名乗ります。それでもカードローンを連想することはないでしょう。
消費者金融の場合には消費者金融名は絶対に名乗りません。担当者の個人名でかけてくるようになっています。
周囲に知られることはないのか
そうはいっても、それでも知られるかもしれないと考える人は、まず自分が誰かへの電話に出た場合を考えてみることにしましょう。
個人名で電話がかかるようなことは珍しいことではありません。相手に取り次いでそこで関心からは消えてしまうでしょう。
あとは自分の仕事に戻る筈です。その後取り次いだ相手は簡単な質問を受けますが、そこまでは見ていませんね。
もしこの一連の状況を既にカードローンを利用している人が観察していれば、何の電話か分かる可能性はあるかもしれません。
しかし普段からそんなに職場の人を観察しているような人は余程の暇人ということになり職場にはまずいないでしょう。
他の人は自分が考えるほどには他人を見ていないのが普通です。したがってまず消費者金融だとばれてしまうことはないでしょう。
名前を偽る人がいる!?そんな人にならないための方法とは
普通の人の場合、嘘も方便というように日頃全く嘘のない生活をしている人は稀ですし、場合によってはあっても良いでしょう。
しかし金融取引のような信用を第一に考えるような場合には嘘というのはご法度だと考える人が普通で、実際正直に行うでしょう。
ところが世の中そういう人ばかりではないという事も良く知られた事実であって金融機関は日々戦っているわけです。
ではなぜそんなに嘘をつかなければならなくなるのか、自分もそうなる可能性があるのかについて考えてみましょう。
他人名を使ってカードローンを申込むのは犯罪
普通に考えれば他人の名前を騙ってカードローンを申込んだりすれば当然ではありますが犯罪行為になることは誰でも知っています。
しかし、そうやって他人を名乗ってカードローンを申込もうと考える人はそう少ない数というわけではありません。
犯罪行為ですからもしそれが発覚すれば刑事事件として扱わることになり、手が後ろに回ることになります。
また騙られた方の人に損害が発生しているのであれば民事訴訟で損害賠償の請求が行われることになるかもしれません。
もしこういう身近な人に不自然な事を聞かれたりした場合には、十分注意して怪しい場合には問いただして事前に防ぎたいものです。
なぜ他人名義を利用しなければならないのか
ではなぜこのように他人の名義を利用しなければならないのでしょう。まず考えられるのは自分の枠を使い切ってしまう事です。
借入枠というのは年収でほぼ決まります。消費者金融の場合法的に年収の3分の1、銀行の場合には概ね年収の半分程度までです。
この枠を使い切ってしまうと、もうどのカードローンは利用できません。必要があっても借り入れできないのです。
またもう一つ考えられることはブラックと言われる状態になってしまっていることで、この場合も借入はできません。
ブラックというのは以前に返済を滞納したとか、各種支払いができていないとか、あるいは債務整理をしたという場合に陥ります。
このような状況になってしまった人でもお金は必要になることはあるため、悪いとは知りつつ他人名義で手を出してしまうのです。
これまでよく利用されてきた手口
このような人たちの手口としてはここで言うような勝手に他人名義の申込をしてしまう場合もありますがそれだけではありません。
さらに呆れてしまうような手口もあるので、よく理解しておき自分でも注意して片棒を担がされる事にならないようにしましょう。
まず勝手に名前を使うのではなくて、知り合いという事を利用してうまく相手にカードローンを申込ませてカードを借りる方法です。
これは引っかかるほうにも問題があり、また自分で申し込んでいますから返済もしなければならなくなります。
もう一つの方法としては自分の名前を変えてしまう事です。たとえば結婚して相手の姓を名乗ればとりあえず名前は変わります。
また出家詐欺として知られるようになりましたが、出家することで本名自体を変えてしまうという手口を使う人もいます。
名義に関する詐欺の手口をまとめておきます
- 勝手に名義を利用する
- うまく言いくるめて他人に契約させ自分が利用
- 結婚で姓を変える
- 出家して本名を変える
今後も新しい手法が数々出てくるでしょう。
なぜブラックになってしまうのか
次に他人名義を利用しなければならないようなブラックという状態に何故なってしまうのかを考えてみることにしましょう。
もちろんいろいろな状況がありますから、誰が考えてもやむを得なかったと言えるような場合もありますが、大半は違います。
ブラックの場合やはり本人に問題がある場合が多く、本人が変わらなければブラックから脱してもまた同じ事を繰り返す人もいます。
性格的な問題もあるのかもしれませんが、こういう人に共通していえることはお金の管理ができないということです。
借りるときはは良いのですが、返済計画が立てられず、結局途中で返済できなくなってしまうような人たちです。
ブラックを防ぐためにはそういった自分のお金への考え方というものと自分の性格を見極める必要がまずあります。
そして自分にはお金の管理をしていくことができないと思うのであれば借入れ自体を止めたほうが賢明なの
です。
ブラックになる原因のブラックの期間
原因 | 内容 | 期間 |
---|---|---|
ローンの滞納 | 毎月の返済が滞る | 5年 |
各種料金の支払い遅延 | 公共料金、クレジットカードの支払いの長期に遅延 携帯電話料金の支払い遅延が増加 |
5年 |
債務整理 | 自己破産など | 10年 |
ブラックの人がどうしてもお金を借りる必要がある場合
しかしブラックの人であってもやはり生活していく上ではお金というものが必要になるときというのは来るものです。
そういう場合はだれかに頼んで返済計画というものを一緒に作ってもらってブラック対応という消費者金融に申し込みをしましょう。
こういった消費者金融でも審査は行いますが、過去の信用は問わず返済能力があれば基本的には貸してくれます。
ただしこういった小規模な消費者金融には非正規業者も含まれていますから、借入れ前に正規業者であるかは確認しておきましょう。
金融庁のホームページには正規貸金業のデータベースが公開され誰でも利用できます。これを使って確認してみましょう。
返済計画ができない場合はどうすれば良いか
収入が少ないため借入しても返済の見通しがつかず、返済計画がどうしても作れない場合にはどうすれば良いのでしょうか。
そういう場合にまず行なわなければならないのは徹底した節約などで乗り切れないかを検討することです。
もちろん生活レベルを維持しようなどと考えず、下げてでも生活を維持することも必要だと理解することが大切です。
それでも生活が維持できないほど収入がないという事であれば、まずは役所に行って相談してみることをすすめます。
必要なら生活保護の申請をしましょう。身分証明を偽造して他人に成りすまして犯罪者になるよりもずっと良い選択です。
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