借入の時に気になるのが「審査に通りやすい・審査に通りにくい」ということ。
特に職業で判断されがちな話もいろいろあります。
(⇒審査に通りやすい職業とは?)
自営業・個人経営者といった人たちが借入審査で不利だという話はよく聞きます。
それ以外にも借りにくいと話題になる職業があります。
《水商売》です。
でも水商売だって立派なお仕事だし、雇用されているんだから、自営者でもない。
本当に水商売は借入が難しいのでしょうか?
ちょっと気になる…水商売ってどんな職種?
水商売、水商売ってよく聞くけど、水商売ってそもそも何?
よく夜のお店を「水商売」って行っているけど、なんで水商売なの?
借入には直接関係ない感じもするけど、そもそも水商売っていうカテゴリーに入る職種の範囲が曖昧な感じがしますよね。
まずは水商売について調べてみました。
水商売と呼ばれる職業のアレコレ
まずは一般的によく知られている水商売を挙げてみましょう。
- クラブ
- キャバクラ
- キャバレー
- ホストクラブ
- 風俗業 etc…
などといった、大人の夜の豪遊的なイメージがある職業が水商売のイメージが最も強い職業といえるでしょう。
しかし、もっとちゃんと調べてみるといろいろな職業が水商売に該当するのがわかります。
- 飲食業
- レストラン、喫茶店、居酒屋など
- 人気商売
- 興行もの
- 芸能人、アスリートなど
- 相撲、歌舞伎、演劇など
- 水を扱う職業
居酒屋や水を扱う職業が水商売と呼ばれるのはなんとなくわかりますが、それ以外は「?」となっちゃいません?
元々の水商売の意味を調べると、それも納得できます。
先の見通しが立ちにくく、人気や嗜好に大きく影響を受ける
一説では収入が流水のように不安定な職業という意味合いがあり、そこから“水”商売という俗語がが生まれたとされています。
この意味だと先に挙げた職種が水商売と呼ばれるのは納得です。
とはいえ、夜間に酒の提供によるサービスを行って営業しているお店やそこの従業員を示す意味で使われているのが現状です。
ここから先の話は現状の意味合いでの《水商売》として話を進めていきます。
なぜ?どうして?水商売が審査に通りにくいと言われる理由
冒頭でも述べていますが、水商売だって立派な職業です。
それでも審査に通りにくいだの、借入は難しいだのといわれるのはどうしてでしょう。
水商売がいけないわけではない!
勘違いされがちなのがこれです。
水商売=社会的立場が不利
水商売にもいろいろあって、特に高級クラブのホステスなどは高い知識や教養を身につけている必要もあります。
このような夜のお店が合法的に営業していることで、性犯罪を減少させるために一役買っているという側面もあります。
心が癒されている人だっていっぱいいるでしょうしね。
ですから、水商売だって従業員として働いているのですから特に問題はないといえます。
ただ、自営業同様に水商売に関しても「収入の不安定さ」が審査においてのネックになっている側面があります。
水商売は人気職です。(人気の職業ではなく、人気ありきの職業という意味です)
芸能人のように人気がものをいい、さらにはアスリートのように年齢も大きく影響する身体を張った職種でもあります。
さらには雇用形態には曖昧さがみられますし、簡単に辞めることができるという点もマイナス視されます。
引き抜きや転職などで同じお店に留まって長年勤務する人が全体的に少ないんですね。
こういったことをまとめると、以下のようなマイナス要因が考えられるようになります。
- 勤続年数が短い(もしくは短い恐れがある)
- 一定の安定した収入が見込めない
- 長くは続けられない職業であると判断される
人気があれば高収入にもなるものでしょうが、これは毎日保証されるものではありません。
収入の安定を確立させる方法
いくら雇用形態が曖昧な水商売といえども、きちんとしたお店もたくさんあります。
基本給+能力給という内容で給与を支払っている場合、最低でも基本給は存在します。
つまり給与明細書や確定申告書などの収入証明があれば、一定の安定した収入を証明することができます。
ただ、水商売の場合、明細書によっては無効になる可能性があります。
また、水商売では源泉徴収票を発行されないことも珍しくはありません。
本来ならば雇用されている側としては源泉徴収票か給与明細書かが頼り。
しかし、無効扱いになるようなものであれば、残るはあとひとつ。
確定申告書です。
「確定申告書なんてやってないです」
こういう人、水商売には非常に多くいます。
この収入証明書類は50万円以下の借入の場合には、大概どこの消費者金融で不要とされます。
しかし水商売の人がより確実に借入をしたいと考えるなら、自主的に提出することが最も良い方法なのです。
収入の安定ささえ保証されれば、希望額満額とまでいかないとしても、借入できる可能性は高くなります。
水商売が借入の際に困ってしまうような収入証明書類の内容については、後でさらに詳しくお話ししましょう。
何が必要?消費者金融の申込
申込できる人の条件は先に挙げた通りですが、申込の際に必要となるものもあります。
申込に必要なもの | 内容 | 備考 |
---|---|---|
本人確認書類 | 運転免許証 健康保険証 パスポート 上記いずれか一点 |
外国籍の場合 在留カード 特別永住者証明証 外国人登録証明書 ※法令により有効期限内とされる場合 上記いずれか一点 |
収入証明書類 | 源泉徴収票 確定申告書 給与明細書 ※直近2ヶ月分の給与明細+1年分の賞与明細 ※賞与がない場合には直近2ヶ月分の給与明細のみ 上記いずれか一点 |
以下の場合にのみ提出 50万円以上の借入を希望する場合 他社での借入と合算して100万円を超える場合 |
それ以外にも申込した消費者金融から収入証明書類の提出を求められることもあります。
認められない収入証明!?水商売での難しい問題
先に挙げた収入証明書類は、いずれかひとつですから準備は簡単そうです。
しかし一般的には簡単なことでも、水商売にはここに落とし穴が!
ここが違う!認められる収入証明と認められない収入証明
水商売でも特に、キャバ嬢・スナック嬢・風俗嬢・ホステス・ホストなどの《夜のおシゴト》とされる業種の場合、給与明細が雑なことも。
- 控えのない
- 社印なし
- 源泉徴収票の発行なし
これらは収入証明として認められない可能性が非常に高いです。
ですから、水商売の人は収入証明が必要となる状況になった時のために確定申告をしておくことをお勧めします。
また、従業員なしとして給料の支払いを隠して給与は払っているというような悪質なお店もあります。
この場合は当然給与明細書なんてないでしょうし、らしきものを発行されたとしても、借入で認められるわけありません。
何よりも、暴力団関係の可能性が高いお店ですから注意が必要です。
水商売でもOK!そんな消費者金融ってあるの?
水商売の人たちが借入で一番気が重くなるのがこれではないでしょうか。
- 職業記入
- 在籍確認
これらが審査に大きく影響するのは当然ですが、水商売は本当に職種として問題視されるのでしょうか?
問題は職種ではない!チェックされる収入と信用度
職業記入と在籍確認というのは、収入状況の判断と借入希望者の信用度を見定めるために行われるもの。
国が認めている職種である以上、法に則って経営している消費者金融がそれを問題視する理由はありません。
「じゃあなんで、水商売は審査に通りにくいって話が多いの?」
まあ、最初で挙げたように息の長い職業でないと判断されることはまああります。
それ以外にも、シフトの問題もあります。
よくホステスやキャバ嬢の募集要項を見ていると、【週1~OK!】っていうのがあるでしょう?
このように、シフトが週1の人ははっきりいって不利。
低収入で不安定だからです。
在籍確認だって同様です。
一般的な職種の人でさえ在籍確認には一抹の不安を抱えています。
水商売ともなると、その不安を抱えている人はさらに倍増。
しかし、わざわざ職種を記入する欄に【水商売】と入れる必要はありません。
飲食業で十分。
雇用形態だって、まあ水商売で正社員というところはなかなかお見受けしませんから、アルバイトやフリーターといういうことになります。
「でもお店の名前を記入したらバレちゃうかも…」
だからって嘘をついてはいけません。
お店=勤務先です。
さらに、在籍確認の場合には本名での確認となります。
もしくは利用する消費者金融側に源氏名を伝えておくのもいいでしょう。
在籍確認の際に本人確認が取れないと、その時点で審査に通りません。
知られたくないからと嘘をつくと、結果、借入ができなくなります。
さらには個人信用情報にも傷がつき、申込ブラックとして当面は借入の申込そのものができなくなりますよ!
また勤続年数は1年以上になってからの申込がベスト!
利用可能!安心・安全の大手消費者金融
水商売だと大手消費者金融を利用できないと思っている人、意外と多いんです。
でも収入が安定した正規の職業ならば、申込条件さえ満たしていれば利用対象者となります。
実際に水商売の人たちでも利用者が多い消費者金融名を挙げてみましょう。
- アイフル
- アコム
- ノーローン
- モビット
- プロミス
- レイク
むしろ「水商売の人お断り!」なんてところはないっていっても過言ではありません。
女性専用の商品も用意されているところもあり、窓口対応もすべて女性スタッフなので安心です。
こんなところもオススメ!女性専用の中堅クラス
消費者金融の中には、安心して女性が利用しやすいようにと専用で立ち上げているところも少なくありません。
少額融資ですが、そう大きく借り入れするのでなければ十分でしょう。
人気のある女性専用&レディースローン取扱の消費者金融
- アスカ
- エレガンス
- キャッシングのエニー
- フタバ
女性目線で立ち上げられているプランは専業主婦対応のところもあるくらい。
ですから、収入のある水商売の女性ならなお利用しやすいってものです。
ここだけは利用しちゃいけない!闇金&偽装会社
一般的な消費者金融での借入が難しいだろうと決めつけたり。
在籍確認が不安で仕方なかったり。
こんな時に上手いハナシに乗せられて利用しかねないのが闇金&偽装会社。
でも、ここを利用する怖さ、きちんと理解していますか?
甘くみちゃダメ!闇金は本当に怖いトコ
【審査なし&即日融資】
そんな甘い謳い文句に惑わされてはいけません。
「きちんと返済すれば問題ないでしょ」
なんて軽い気持ちで利用すると、本当に怖いですよ。
返済完了したはずなのに、さらに「◯◯分の利息」とかいって覚えのないお金まで巻き上げられます。
もちろん、暴力団なんていう恐ろしい団体様と関係のある会社です。
知られたら大問題に!偽装会社の利用は違法
水商売の人は特に、この偽装会社に気をつけてもらいたいですね。
偽装会社というのは、名前だけのいわゆる架空会社。
「職種を知られたくない」
「職場に知られたくない」
「無職であることを隠して利用したい」
などという人たちに、在籍確認の際に「◯◯さんはうちの従業員です」というように対応してくれるもの。
他にも不動産の賃貸住宅の審査に利用することも可能です。
内容や日数で設定金額は異なり、5,000円~30,000円くらいが相場のようです。
お願いすれば、源泉徴収票や名刺、採用通知書などの書類なんかも作ってくれるというから驚きです。
小さな会社の実態は調べにくいため、この偽装会社を通して借入をする人もいます。
多くは水商売や無職者です。
その会社の実態調査も含めた在籍確認ではありますが、小規模会社について細かく調べることは難しいのです。
社会的知名度や信用度が低い場合は借入額は低くなります。
せいぜい10万円といったところでしょう。
「なんとしても借入したい!」という心理を上手く利用した悪い商売です。
水商売のお店によっては、「借入をしたい」といったら偽装会社を紹介しているようなお店もあります。
しかし!
偽装会社の利用による借入は違法です。
【参考ページはこちら】
その他職業の方でも審査に通りやすいキャッシングは?