福岡という都市は九州で最も大きな都市です。平安時代末期に平清盛が博多大津に宋との貿易の為の港を築き、室町時代には秀吉が大商人達と協力して楽市楽座の制度をしいたことで多くの人と物品の流れを作りだしました。
この賑わいをそのままに、現代でも福岡は日本でも屈指の商業都市として経済の重要な拠点となっています。経済の盛んな都市では当然ながら金融業も盛んですので、福岡には多くの消費者金融会社が看板を掲げているのです。
テレビでのCMが流れている大手の支店の営業所も構えられていますが、地元から発祥した中小の金融会社も多くあります。大手の会社で残念ながら審査に落ちてしまった人にとっての受け皿となっているようです。
さて、ではこのような中小企業のなかからどのような会社を選べば良いのでしょう。重要なのはあなたの条件にあった会社だということはもちろんですが、事前に情報をきちんと調べておくことが大切です。
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福岡にあるふたつのダイキという会社
たとえばここで『ダイキ』という会社について調べてみましょう。福岡には金融関係の会社で『ダイキ』という名の会社がどうやら2社あるようです。
消費者金融会社は同グループではなくとも似ている社名が多い傾向にあります 。電話や申し込みをする前には、その会社が確かに自分の目当ての会社であるかどうか確認してからにしましょう。
株式会社ダイキを少ない情報で調べるには?
口コミやネットでの情報を調べてみると、消費者金融のダイキは天神、久留米、小倉の3箇所に事務所があるとされています。会社の公式ホームページは存在せず、検索することで住所と電話番号を知ることが出来ます。
会社を選ぶさいには商品の内容や利子については知っておくべきです。ダイキのように会社情報が少ない場合は口コミ、そして金融庁のホームページでの確認を必ずしておきましょう。
口コミはすべて鵜呑みにするのは危険ですが評判が良いのか悪いくらいかは判断が出来ます。ダイキに関してはネット上で得られる情報が少ないせいかあまり高い評価は与えられていないようです。しかし、あくまでその口コミを書き込んだ人などの主観であるのでそこで全て判断は出来ません。
金融庁のホームページで確認しましょう
次に金融庁のホームページにアクセスしてみましょう。そこで何を確認するのかというとその会社が財務省、もしくは都道府県に登録されているかどうかです。
消費者金融会社が営業を行う場合、まずは財務省か都道府県に登録申請し許可が下りてからでないと違法となります。登録されている会社はホームページ、広告などに登録番号が必ず書かれています。
登録番号は『●●知事(◎)第××号』『●●財務局長(◎)第00××号』と表記されます。金融庁のホームページにアクセスすると『登録貸金業者情報検索サービス』という検索ツールがありますのでそこで表記されている登録番号で検索すればその会社が登録されている正規の業者かどうかがわかるわけです。
登録番号で注目すべきところは?
登録番号でもうひとつ注意していただきたいのは『●●知事(◎)第××号』『●●財務局長(◎)第00××号』と表記されているうちの◎の箇所の数字です。
つまり◎の箇所の数値が大きければ大きい程営業年数の長く信頼度の高い会社ということになるのです。(10)となっている会社は営業が30年続いている老舗ですね。
ダイキはすでに営業していない疑いがあります
ダイキの場合は公式のホームページがありませんので広告でも手に入らない限り登録番号が確認できません。しかし安心してください。登録貸金業者情報検索サービスは登録番号がなくとも会社名、電話番号、住所等でも登録確認の検索が出来るのです。
ダイキの各支店の電話番号と社名で検索してみたところ登録された事実は認められませんでした。これはどういうことかというとダイキがすでに営業していない会社である可能性が高いということです。
公式のホームページとは違うネットでの情報はそのサイトの管理者の裁量によって変わってきます。場合によっては存在していない会社の情報が載っている場合もままあります。株式会社ダイキの利用は残念ながら難しいようです。
株式会社大輝は商業手形割引専門の正規業者
次にもうひとつのダイキである株式会社大輝を調べてみましょう。大輝はその名前で検索してみると公式のホームページにあたります。住所は福岡県福岡市早良区、登録番号は福岡県知事(11)-00267号となっています。
この番号を使い金融庁のホームページで検索しますと登録が確認されました。また()内の数字が11となっているということは30年以上の営業年数を経ているということになります。信頼と実績のある会社と言えます。
しかし、大輝は残念ながら個人向けのキャッシングサービスは行っていません。大輝は福岡の事業者の方々を中心とした『商業手形割引』のキャッシングサービスを専門に行っている会社なのです。
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商業手形割引とはなにか?
手形とは有価証券のひとつです。支払いを行う現金が現在手元で不足している場合に発行されます。手形を振り出した会社は将来の決められた日に特定の金額を支払うことをそれによって約束するわけです。
商業手形割引とは支払が決められた特定の日までに現金を必要とする会社へのキャッシングサービスです。金融業者、もしくは銀行が支払日まで日数がある受取手形を買い取って現金を売主へと渡します。
売主は支払日までの金利を買い取ってくれた業者に割引料として支払います。これが言わば料金となるわけですね。支払日には業者が資金を回収します。
情報を利用し冷静な判断で業者を選びましょう
このようにして調べてみた結果、福岡の消費者金融『ダイキ』はひとつは既に営業を停止している杞憂があり、もう一社は残念ながら個人のキャッシングサービスは行われていないという状況のようです。
利用を希望されていた方には残念な結果となってしまいましたが、昨今の経済の情勢が目まぐるしくかわる時代としては仕方がないことかもしれません。
重要なのはキャッシングをしたいと望み、利用する場合にはやはり情報収集が一番大切だということです。現金がすぐに必要だという事態は焦ってしまい冷静な判断が出来なくなっている場合も多いでしょう。
しかし、そういう金銭絡みのこと程無理にでも冷静になって状況を判断しなくてはなりません。テレビなどでCMをたくさん流しているような金融業者ならばその心配も少ないのですが中小の会社の場合は特にきちんとしらべましょう。
どうしても時間がないという場合でも金融庁での登録の有無と金利については必ず確認しておくべきです。 ダイキの例のように会社自体が無くなっている場合もありますし、改正貸金業法以降に数は減ったといえどもまだまだ闇金と呼ばれる悪質な金融業者も存在します。
信頼出来る中小企業は強い味方
そうなると色々な小回りのきく対応をしてもらえるのが中小企業の利点です。この会社ならばというところを選んだあかつきには自分もまた返済計画をきちんとたてて良き利用者となれるようつとめてください。
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