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失業中の方が消費者金融を利用する時の注意点とは?

転職、病気、家族の介護・・・さまざまな理由でやむなく仕事ができなくなる=失業する、ということはありえます。そういう時にお金が必要になった場合、消費者金融を利用することは果たしてできるのでしょうか。注意すべきポイントをまとめてみました。

失業中に消費者金融に新規申し込みをすることはできるの?

さて、そうはいっても、実際に失業している人が何の戦略もなしに消費者金融に新規で申し込みをして、通るのか、ということからまず考える必要があります。そのあたりはいったいどうなっているのでしょうか。

総量規制って?

そこで、最初に考えるべきことは、「そもそも消費者金融は、失業している人の申し込みを受け付けてくれるのか?」ということです。実際、このあたりはどうなっているのでしょうか。一筋縄ではいかない、ということを覚えておきましょう。

「・・・え?どうして?」と思われる方もいますよね。理由を説明していきましょう。

まず、ちゃんとした消費者金融の会社は「貸金業法」という法律にのっとって運営されています。この法律の中の規定に、「総量規制」というものがあります。

耳慣れない言葉かもしれませんね。それでは、こう言い換えてみます。「消費者金融の会社は、年収の3分の1以上の貸付を行ってはいけない」という話は聞いたことがありませんか?まさにそれが総量規制です。

失業中の人は、基本的に収入がありませんよね。それは「年収が0円」とみなされてしまいます。0にはどんな数字をかけても0にしかなりません。つまり、「失業して収入が無い人に貸付を行うこと」はこの規定に触れてしまうのです。

会社も対応しています

そして、もう一つの理由。この総量規制の規定を受けてか、たいていの消費者金融の会社では、貸付の条件として「現在仕事についていて、継続して安定した収入があること」を掲げています。

つまり、消費者金融が相手にするのは「ちゃんと仕事をしている人」だけ、ということです。これでは失業し、現在仕事が無い人は借りられるわけがないですよね。だって、収入が無い以上、貸したお金が返ってこない、というリスクを消費者金融会社が抱えることにります。
(⇒内職だけの収入でも借りられる?

冷静になって考えれば、消費者金融の会社が一番恐れていることは、「貸したお金が返ってこない」ということです。そうなれば、普通は「返してくれそうに無い人には最初からお金を貸さない」となるでしょう。

消費者金融と似たものに、銀行が行っているカードローンがあります。こちらは銀行業法という、貸金業法とは別の法律にのっとって運営されているので、総量規制の規定はありません。しかし、消費者金融と同じく、返してくれない人にはお金を貸しません。

そのため、銀行のカードローンも「継続して安定した収入があること」を貸付の条件に掲げているのです。以上のことをまとめると、「失業中の人が消費者金融に申し込むことは、かなりハードルが高い」ということになります。

失業保険は継続した収入とみなされない?

自分の意思で会社を辞めたのか(自己都合退職)、会社が倒産したなどの理由で職にあぶれたのか(会社都合退職)によって条件は異なりますが、会社に勤めていた人なら、次の仕事が決まるまでの一定の期間、失業保険からお金をもらえることがあります。

そこで、「失業保険だって収入なのだから、消費者金融に申し込むことはできないか?」ということについて考えてみましょう。

失業保険はアウト

結論から言います。失業保険の場合、「継続して安定した収入」とはみなされません。「会社に何年在籍していたか」「再就職ができるのか」という条件によって細かい規定がありますが、失業保険の給付金はいつまでももらえるものではありません。

きっちりと法律でもらえる期間が決まっています。つまり「継続して安定した収入」とは言いがたいのです。いつかは終わってしまうのですから。このため、失業保険しか収入が無い、という場合、消費者金融の会社に新規で申し込むことは困難です。

事実、「失業保険しか収入が無い人の新規申し込みは受け付けない」と明確にうたっている会社がほとんどです。失業保険だけで消費者金融の新規申し込みをするのは無理、と考えていたほうがよさそうです。

障害年金なら通る可能性もある

失業する原因の一つに、「病気や怪我で働けなくなってしまった」ということがあります。このような場合、怪我や病気の程度にもよりますが、障害年金をもらえる可能性が出てきます。では、これは「継続して安定した収入」とみなされるのでしょうか?

結論から言います。「みなしてくれる会社もある」ということです。失業保険とは違って、障害年金は、病気や怪我で働けない状況が続いている限りは、ずっともらうことができます。そのため、「継続して安定した収入」とみなされることもあるのです。

そうなった場合、「仕事をしていて、継続して安定した収入がある人」より貸し付け条件は厳しいかもしれませんが、消費者金融に申し込める可能性は出てきます。この制度を利用しない手はありません。

そのため、もし、あなたが病気や怪我で働けない状況が長く続くようだったら、障害年金を受給できないかどうか検討してみるのも手段の一つでしょう。各地の役所には支援課(自治体によって名称は異なります)というセクションがあります。

そこにはソーシャルワーカーの方が勤務しているので、本当に困ったら相談してみるのも一つの手段かもしれません。きっと、納得のいく回答が得られることだと思います。一人で悩まないでください。

失業中の方でもお貸しします、という業者は大丈夫?

「実は『失業中の方でもお貸しできます』という業者を見つけたんだけど、あれってどうなんだろう?」と思っていらっしゃる方はいませんか?そういう業者についても触れておきたいと思います。

安易に手を出さないで!

「やめておいたほうが無難だと思います」が答えです。では、それはどうしてなのか、ということについて触れておきましょう。先にも述べたとおり、ちゃんとした消費者金融の会社だったら、貸金業法をしっかり守って運営しています。

そのため、この法律に触れることは絶対にしません。「失業中=仕事をしていないので年収0円」の人には普通は貸さないのです。こういう背景があるにもかかわらず、「失業中の方にもお貸しできます」とうたっている業者はいったいどんな業者でしょうか?

言い方は悪いですが、「ヤミ金融」の可能性があります。だって、貸金業法を無視した運営を行っているということですから。こういう会社に関わってしまったら、あなたのその後の人生が台無しになってしまう可能性は十分にあります。

失業中、お金に困ることは往々にしてあるものです。だからといって、安易に得体の知れない業者に頼るのは止めておいたほうが無難です。危ない消費者金融会社には近寄らない、これを心がけましょう。

早急にアルバイトを見つけよう

ここまで読んで、「失業している=消費者金融に新規で申し込みは不可能に近い」ということはお分かりいただけたのではないかと思います。では、どうしたらこの状況に風穴を開けることができるのでしょうか?そのあたりを考えてみましょう。

アルバイトでもいい!

オススメなのは、「アルバイトでもいいから仕事を見つける」ことです。不況といわれている今の時代、いきなり正社員になるのは本当に難しいことです。業種にもよりますが、ものすごい求人倍率をくぐりぬけなければいけないので、容易に仕事が決まるわけがないです。
(⇒審査に通りやすい職業とは?

でも、アルバイトなら正社員になるよりはずっとハードルが低いです。数件面接を受ければ決まってしまう、という話は珍しくありません。そして、アルバイトであっても、仕事をしているのには変わりはありません。

つまり、「アルバイトでもちゃんと仕事をして、継続して安定した収入がある」なら、貸し付けをしてくれる消費者金融会社はあるのです。ただし、正社員の人に対する貸付よりは制約が加わります。限度額も低いでしょう。

それでも、何もしていないよりはずっと申し込みに通る確率は上がります。まずはアルバイトでもいいので、何らかのアクションを起こしましょう。行動していれば、結果はきっとついてきます。

ただし、アルバイトを始めてすぐには消費者金融の申し込みには通らないと思って言ってください。ある程度(せめて3ヶ月)は続けて、「よし、続けていけそうだ」と思えたときに申し込むのが賢いと思います。

結局、何をすればいいの?

以上を踏まえて、「今、失業している人が消費者金融からお金を借りるのに必要なこと」をまとめると、こうなります。

  • 仕事ができる体調の人は、アルバイトでもいいので仕事を見つけ、継続した収入につなげること。
  • 働けないほど体調が悪い人は、障害年金の受給も考えること。
  • 「普通に仕事をしている人ほどの金額は借りられない」と割り切ること。

このことに注意すれば、きっとただ「どうしよう、どうしよう」と迷っているよりはいい結果が得られると思います。あなたが無事、自分にとっていい方法を見つけて、消費者金融の申し込みに通りますように!

【参考ページはこちら】
フリーランスでもお金は借りられる?

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