消費者金融を利用するためには、審査を受けなければいけません。収入・勤務先・勤続年数などチェックされ、返済能力を判断されるわけです。
仮に審査に通ったとしても、それは申し込み時の状況が利用可能だと認められた為です。しかし、突然無職になってしまった場合はどうでしょうか。
無職になれば収入がなくなるわけですから、もう消費者金融を利用することはできない、そう思っていませんか?
実は、契約中に無職になったからと言ってすぐに契約打ち切りになるわけではありません。
ただし、無職になったことを隠していると、今の借り入れ残高を一括返済しなければいけない恐れがあるんですよ。
無職になった=契約打ち切りではない!
消費者金融利用中に無職になってしまった、じゃあもう消費者金融は利用できない?契約破棄?そんなことはありません。
無職になってもすぐに消費者金融の契約が打ち切られるわけではないのです。
無職になった場合でも、現時点で借り入れ残高があればそれは完済しなければいけません。
(⇒無職でも借りられるカードローン)
返済が残っている状態で、契約が打ち切られてしまうという事はないのです。
しかし、消費者金融側から契約を破棄されてしまうことは起こり得ます。
各消費者金融によって規定は異なりますが、一般的には以下の状況になった場合に契約が解除されるようになっています。
- 期日通りに返済しなかった場合
- 所在不明になった場合
- 完済して契約解除の申し出を行った場合
期日通りに返済しなかったというのは、数日の遅れを1度起こしてしまったぐらいでは適用されません。
何度も督促しても返済してもらえない、延滞を繰り返しているというような状態が続いた場合に、一括返済を求めて契約破棄の手続きが取られることになります。
つまり、無職になって契約打ち切りにはなりませんが、返済が滞ってしまう状態が続けば契約打ち切りになってしまう状況が起こり得るわけです。
その際は、今の債務がなくなるわけではありませんからどうにかして借り入れ残高を返済しなければいけないのです。
契約中に無職になったら利用停止&一括返済の危機!?
無職となって収入がなくなってしまうと、当然返済が滞ってしまう可能性が出てきてしまいますよね。
そこで、契約は継続しつつも新規の借り入れについては停止する、という状態になることがほとんどです。
新規借り入れが再開するためには、次のような状態になる必要があります。
- 今の借り入れ残高が全額返済できた
- 再就職するなどして収入を得られる状態になった
- 収入が安定していると判断できる
このような状態になって、返済能力があると認められれば再度借り入れを利用することも可能となります。
ただし、収入によって限度額が以前よりも引き下げられる可能性もありますので、再利用後の融資条件については消費者金融の判断になるという事ですね。
しかし、無職になると収入が無くなりますから、そんなときこそ誰かにお金を貸してほしい!キャッシングを使いたいはずですよね。
連絡すると利用停止になってしまう、だったら黙っておいても良いかな、そんな考えではいけません。
無職になってしまったことを隠し、それがバレてしまったら今ある借り入れ残高を一括返済しなければいけない恐れがあるのです。
収入が無い状態での一括返済は厳しいですよね。契約時と状況が変わった時、意図的に連絡をしないでいたなら、それは信用に欠ける行為です。
消費者金融を無担保・保証人なしで利用しているのであれば、それは申し込み者であるあなたを信用することが出来たからです。
信用できない人物に対して、今の契約状態を維持できないと判断されれば、一括返済を求められるのも当然かもしれません。
ただし、無職になったことで新規借り入れはできなくなる事に加えて
返済が滞れば契約打ち切りになり一括返済を求められる事もある
無職になってしまったことは不安が大きいかもしれませんが、速やかに消費者金融に連絡をするようにしましょう。
今の返済金額についても、利息のみの返済でOKなど今後の相談をすることが出来ますよ。
無職でもOKですよ!そのキャッシングは違法業者かも!?
無職で収入が無い状態となり、今利用している消費者金融が利用できなくなれば大きな不安を感じるかもしれません。
どうにかお金を用意しないと、お金を得る手段を見つけないと、と必死で利用可能な消費者金融を探す人もいるでしょう。
そこで、無職でもOK!という広告を見つけたら思わず飛びついてしまうかもしれませんよね。
しかし!無職でもOKという消費者金融は違法業者である可能性が極めて高いと言えます。
消費者金融には総量規制という規制があるため、収入がゼロであれば融資可能額もゼロであるべきです。
それなのに融資をするという事は、すでに違法行為を行っている状態にありますよね。
そういう違法業者は、貸金業法に定められている金利よりも高い金利で融資をし、強引な取り立てを行う可能性があります。
本来は、保証人がいない場合借金をした本人のみにしか返済義務はありません。しかし、違法業者はお構いなしに家族・知人・友人に取り立てをするでしょう。
色々な人に迷惑をかけてしまいますし、自分自身も精神的に追い詰められていくことでしょう。
まさか自分が違法業者に引っかかるなんて、と思うかもしれませんが、違法業者は身近に存在していて現在も被害者はいるのです。
- 消費者金融は総量規制を守らなければいけない
- 無職でもOKなど甘い宣伝をしている消費者金融は危険
- 貸金業登録をしていない違法業者はまだ多く存在している
このことをしっかりと意識しておきたいですね。
消費者金融は年収の3分の1までしか融資できない決まり!
消費者金融は貸金業です。そして、貸金業は貸金業法という法律を守らなければいけません。
この貸金業法の中に、総量規制が定められています。総量規制とは、個人の借り入れ総額を年収の3分の1を上限と制限するものです。
収入が30万円であれば10万円まで、収入が300万円であれば100万円までしか借り入れすることが出来ないと決められているわけですね。
収入がゼロである場合は、借り入れ可能金額もゼロとなってしまいます。ですから、無職で収入が無い人は消費者金融を利用することが出来ないわけです。
消費者金融利用中に無職になってしまって、収入がゼロになってしまったとしても同様ですね。
収入が途絶えれば、今の限度額利用は法的にNGになってしまう可能性が出てきていしまいます。
ちなみに、この上限金額は、消費者金融1社からの借り入れではなく、個人が借入れしている総額となっています。
収入が30万円の人が、A社から5万円、B社から5万円借り入れしている場合、すでに総量規制による上限金額10万円を借り入れしている状態です。
ですから、新規でC社の借り入れを申し込んだとしても、法的にアウトということで借り入れすることが出来ません。
年収がある人しか借り入れすることが出来ない
収入ゼロの無職では利用することは不可能
消費者金融からの借り入れには、法的に上限金額が決まっているということ、その上限金額を決めるのは自身の収入であるという事を把握しておきましょう。
総量規制は貸金業を対象とした規制!銀行は無関係
総量規制は個人への貸し付け上限金額を定めたものです。ただし、この上限金額に銀行からの貸し付け金額は含まれません。
なぜなら、総量規制が定められている貸金業法は貸金業が守らなければいけない法律で、貸金業ではない銀行は無関係だからです。
銀行は、銀行法という別の法律を守り経営・営業しています。総量規制の対象は、あくまでも貸金業のみなのです。
- 消費者金融
- クレジットカード会社
- 事業者金融
これらが貸金業ですね。消費者金融だけではなくクレジットカード会社、事業者金融からキャッシングする場合も総量規制が適用となるわけです。
しかし、銀行は総量規制の対象とはなりません。ですから、銀行からの借り入れなら収入の3分の1を超えた金額もOKとなります。
貸金業と銀行は違う、ということを知っておきましょう。
銀行は無職でも利用できる可能性がある!?
銀行に総量規制がないなら、無職でもキャッシングできる可能性があるの!?そう思うかもしれません。
確かに、法的には無職であっても銀行からキャッシングをすることは可能です。しかし、銀行からキャッシングするためには審査に通らなければいけません。
銀行の審査は消費者金融よりも厳しいものです。無職であっても返済可能であるということを示すだけの強みがなければ、審査に通る事は不可能でしょう。
無職でも返済能力を示すことが出来る状況を、いくつか挙げてみます。
- 再就職が決まっている
- 年金受給者であり、年齢制限を超えていない
- 配偶者など同一世帯の人に安定した収入がある
このような状態であれば、無職になってしまっても継続して利用出来る可能性はゼロではありません。
新規で銀行キャッシングの申し込みをしても、審査に通る可能性はあるわけです。
ただし、過去の借り入れで延滞等の問題を起こしてる、ブラックであるという状態であれば、銀行のキャッシング審査に通るのは難しくなります。
審査のハードルは、消費者金融よりも銀行の方が高いということは確かです。
収入以外に不安要素があるのであれば、銀行からのキャッシングは出来ないと考えておきましょう。
【参考ページはこちら】
無職でも借りられるってホント?消費者金融の秘密