いざというときにお金を借り入れできるサービスであるキャッシングは、正しく利用すれば、大変便利なサービスです。
近年は利便性も高まったことで、キャッシングを利用する方は増える傾向にあります。
しかし、一見すれば、とても便利なキャッシングも、使い方を間違えると大きな落とし穴が待っていることもあるのです。
ここでは、キャッシングにおいてやってはいけないことを紹介するとともに、とりわけ誰かの代わりに借りることの危険性について取り上げていきます。
必見!キャッシングでやってはいけないこととは?
「今すぐお金が必要になったが、手元にお金がないから、どこかで工面しなければならない…」といったピンチは、長い人生の中では必ず一度はあるものです。
そこで、キャッシングを利用するという手段を頭に思い浮かべることもあるでしょう。
キャッシングには必ず審査があります。
この人にはこれだけのお金を貸しても大丈夫だな…と、キャッシングが判断した上で、お金を借り入れすることができます。
かつて審査には数日を要することもしばしばありましたが、最近では、申し込んだその日に借り入れできる即日キャッシングのサービスを展開している消費者金融も多くあります。
それだけキャッシングは便利で身近なものになったのです。
便利だからこそ、安易に借り入れしやすい
一昔前まではキャッシングというと、実際に店舗まで足を運ぶ必要があったため、手間がかかる上に敷居の高さを感じるケースも多々ありました。
しかし、先ほどの即日キャッシングのサービスもそうですが、インターネットや携帯電話などからも簡単に申し込みが出来るようになり、手軽さは格段にアップしています。
「すぐに借りられるから…」と、後先を考えずに利用してしまうことで、思わぬトラブルに見舞われたり、信頼していた人間関係に大きな亀裂が入ってしまうこともあるのです。
キャッシングではやってはいけない代表例
では、具体的にキャッシングでやってはいけないことにはどのようなものが考えられるでしょうか。
いくつかの例を挙げてみましょう。
- 返済できないような金額の借り入れをする
- 甘い謳い文句に誘われてヤミ金に手を出す
- 借金の返済のために他社から借り入れをする
- 誰かの代わりにお金を借りる
もちろん他にも具体例は考えられますが、上記の具体例の中で異質なものは…と聞かれたらどれを選びますか?
他はすべて自分から借金をする、つまり主体的であり能動的な行為ですが、「誰かの代わりにお金を借りる」というのは、借金が自分自身の本意ではありません。
この点では、他の項目とは内容が大きく異なっています。
素朴な疑問を解決!そもそも代わりにお金を借りることは出来る?
キャッシングには審査があるにも関わらず、代わりにお金を借りることは出来るかといえば、それは双方が話し合いをしていれば可能でしょう。
つまり、相手が毎月、あなた自身にお金を渡すから、あなた自身がキャッシング会社を利用して借り入れをしてくれないか…そういったやり取りがあれば、代わりに借りることができます。
気を付けなくてはならないのは、あなた名義であるということ
もし知人などがあなたに、お金は自分が返すから、あなたが代わりに借り入れしてくれないかと頼まれたらどうするでしょう?
「お世話になっているから」とか、「頼まれたら、一肌脱いでやろうと意気に感じてしまうから」とか…そういった理由でOKしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、もし今の話でキャッシング会社から借り入れをすれば、借金をするのは依頼した側ではなく、あなた自身になってしまうのです。
なぜなら、あなた名義で借り入れをしているからであり、キャッシング会社は誰かの代わりに借り入れをしているというのは、知る由もなく、極端に言えば、どうでもいいことだからです。
知っておくべき!「代わりに借りる」はトラブルの元になる
今、自分自身が困っているからキャッシングを利用する…それは至極一般的な動機です。
しかし、自分の周りにいる身近な人に頼まれて、自分がキャッシングから借りたお金を相手に貸す…つまり代わりに借りるという行為には大きなリスクが伴います。
1つ、本当にあった事例を紹介しましょう。
「代わりに借りる」ことでトラブルになった事例
Aさんは友人のBさんからお金を貸してくれないかと頼まれました。
Bさんとは長く付き合ってきた間柄だっただけに、どうしても断ることが出来なかったのです。
しかし、Bさんはこう言いました。
「キャッシングでお金を借りようと思ったんだけど、どこも審査に通らなくて、貸してくれないんだ。
迷惑をかけたくないから、君がキャッシングで借りたお金を僕に貸してほしいんだ。
君なら間違いなく審査に通るし、絶対返すから…お願いします。」
Aさんはキャッシングを利用したことがなく、不安ばかりが付きまといましたが、Bさんからの頼み…結局、借り入れして、そのお金をBさんに渡しました。
最初のうちは毎月の返済額を支払ってくれていましたが、「急な仕事で転勤することになった」と、地元を離れてしまってからは、まったく返済してくれなくなったのです。
連絡を取ろうと思ってもまったくつながらず、挙げ句の果て、携帯電話を解約したのか、電話番号を変えたのか…完全に連絡手段が断たれました。
口約束だけだったので、特に借用書のようなものは交わさなかったし、泣く泣く自分で返済するしかなくなりました。
代わりに借りることで様々なものを失うことに…
先ほどの事例だと、代わりに借りることによって、実際に借金を背負っているのはAさんとなります。
キャッシングによってキャッシング会社とAさんとの間でお金の貸し借りが契約されているわけで、Bさんはまったく絡んでいません。
つまり、Bさんの借金を知らず知らずのうちに肩代わりさせられていたことになるのです。
実はこうした「代わりに借りる」という行為によって様々な大切なものを失うことにもつながるのです。
もちろん、最初から頼みを断っていれば、相手の借金を利息までプラスしてすべてをかぶる必要はありませんでした。
支払う必要のないお金を支払い、背負わなくても良い借金を背負うことになるのです。
そして、代わりに借りることは、先ほどの事例のように相手に裏切られるというケースも実は多いのです。
友人だから、同僚だから、親戚だから…などのように、相手のことを知っていたとしても、代わりに借りることで裏切られ、関係が切れてしまうことも良くあります。
いわゆる「金の切れ目が縁の切れ目」なんていいますが、代わりに借りることはこのような結末になりやすいのです。
代わりに借りて…そう依頼されたときはどうする?
キャッシングが利用できないから、代わりに借りてほしい…そう依頼された場合、まず最善の方法は何と言っても断ることです。
代わりに借りることは、それだけ借りる側にリスクが伴います。
キャッシングを利用することで、キャッシング会社に借金をするわけですから、それだけでもリスクを抱えることになります。
その上、相手に裏切られる可能性もあり、二重のリスクを背負うといっても良いでしょう。
代わりに借りてほしいと言われても、まずはきちんと断る…これが大切です。
どうしても…というときは、ポケットマネーを使う
もし相手がどうしても代わりに借りてほしいと執拗に頼んできたり、あなた自身に何とかしてあげたいと強く思った場合は、キャッシングを利用せず、ポケットマネーを利用しましょう。
必ずしも代わりにキャッシングを利用する必要はなく、あなた自身の蓄えやポケットマネーでカバーできるのであれば、それを活用しましょう。
代わりにキャッシング会社を利用すると、個人的なお金の貸し借りにあなたと依頼主だけでなく、キャッシング会社まで絡んできます。
第三者が絡むことで、話がややこしくなるだけでなく、見た目では借金をすべて、あなたが肩代わりしていることになる…あなたの責任となってしまうのです。
代わりに借りることは大きなリスクを伴うために、頼み込まれても、絶対にしてはなりません。
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