カードローンが消費者にすっかり認知され、さまざまな方が消費者ローンを気軽に利用されるようになってきましたね。
アルバイトの方でも借入れできる消費者ローンも随分増えてきているようですが、アルバイトを始めてばかりの方の場合はどうでしょうか。
消費者ローンの場合、アルバイトや正社員にかかわらず勤続期間が短いとローン審査に通ることが難しいといわれています。(こちらもご参考に→フリーター向けのキャッシングを教えて!)
そこで今回はアルバイトを始めたばかりの方が消費者ローンの審査に通れるかどうかの可能性を紹介します。
アルバイトを始めて間もない時期でも借入できるローンの有無、そのローンのタイプやローンにパスする方法、などを説明していきましょう。
無理じゃない!バイトでも消費者ローンからお金を借りられる
アルバイトという雇用形態は正社員に比べてローン審査で不利になりやすいといわれることが多いですが本当にそうなのでしょうか。
ここでは勤務期間の短さ以前にそもそもアルバイトがローンと契約できるのか、借入できるのか、などその実態を紹介していきましょう。
簡単ともいえないがバイトの方でも消費者ローンの利用は十分可能
消費者ローンの利用対象者の基本要件は「安定した収入があること」といってよいでしょう。多くのローンはそのように定めていますね。
つまり、収入を得る手段がより安定的な雇用形態や収入を得る勤務先がより安定した事業者であるほど望ましい利用対象者となるわけです。
したがって、雇用形態では正社員、勤務先では公務員や大企業の従業員、職業では医者者や弁護士などがより望ましい対象者になるでしょう。
それではパートやアルバイトの方はどうでしょうか。正社員に比べると一般的には勤続期間が短いといわれていますね。
そのためアルバイトの方は正社員に比べて安定した収入という面で劣り消費者ローンの審査の評価も正社員より劣ることになるわけです。
しかし、実際にはそのことが理由でアルバイトが利用対象者から外されることはほとんどないといってよいでしょう。
また、審査においても多くのアルバイトの方が合格して消費者ローンからお金を借りています。
実際にアルバイトの方がどの程度利用されているかは正確に把握できませんが、アンケート調査などで多くの方の利用が確認されています。
例えば、ある民間会社が首都圏在住の利用者300人に実施された調査ではパート・アルバイトの方の割合が全体の約15%になっていました。
また、大手消費者金融の2013年度の利用者のデータでは、年収200万円未満の利用者の構成比が19.5%(3番目の多さ)となっています。
また、利用者の年齢をみると29歳以下(最少年齢層)40.1%と全体の中でも最も多い割合となっています。
アルバイトの方は、年収200万円未満と29歳以下の層が最も対象となりやすいのでアルバイトの利用者は少なくないと推察されます。
正社員の審査通過率と比べると劣ることは間違いないでしょうが、それでもアルバイトの方のり利用者は決して少なくはないでしょう。
表1:大手消費者金融A社の20103年度の利用者データ
年収別層 | 新規顧客数(千人) | 構成比(%) |
---|---|---|
200万円未満 | 35 | 19.5 |
200万円 ~ 299万円 | 48 | 26.4 |
300万円 ~ 399万円 | 48 | 26.4 |
400万円 ~ 499万円 | 25 | 13.8 |
500万円 ~ 599万円 | 10 | 5.8 |
600万円 ~ | 14 | 8.0 |
バイトが利用するローンは審査の甘い消費者金融が多いようです
以上の通りアルバイトの方は正社員に比べて消費者ローンの利用で不利になったとしても審査にパスして利用できていることがわかりますね。
(⇒低収入のパート主婦でも借入はできる?)
それではアルバイトの方はどのようなローンを利用しているのでしょうか。すべてのローンはアルバイトの方を対象者としているのでしょうか。
消費者ローンを運営する事業者には消費者金融、金融機関や信販会社などがいて、また各々にはさまざまな規模の事業者が存在しています。
現在、それらのほとんどの事業者がアルバイトやパートの方を利用対象者として含めています。
ただし、中には「安定した収入があること」という条件だけを設定していて、特定の雇用形態に言及していないローンも少なからずみられます。
つまり、アルバイトという雇用形態よりもどれだけ安定的な収入が得られているかという中身に審査の基準を置いているのでしょうね。
また、アルバイトを対象者に含めても学生は対象者としていない銀行ローンもありますが、消費者金融ではほとんど見られません。
そのような銀行ローンの場合、学生のアルバイトの方はそのローンに申し込むことができないということになります。
アルバイトの方が実際にどの事業者やどの事業者グループを多く利用しているかは正確には判断できません。
しかし、アルバイトに対してより安定した収入というような面の審査基準が甘いところが結果的に多く利用されている可能性が高いでしょう。
そのためローン審査の難易度を考えればある程度どのローンがアルバイトにとって利用しやすいか判断できるのではないでしょうか。
業界で考えられている消費者ローンの審査難易度は表1のような内容になっていると考えられます。
表1:消費者ローンの審査難易度
難易度ランク | 消費者ローンの運営事業者 |
---|---|
A | 都市銀行、地方銀行 |
B | ネットバンク |
C | 大手信販会社>大手消費者金融 |
D | 中小消費者金融 |
難易度Aが最も審査が難しく都市銀行や地方銀行が該当し、ネットバンクがそれらに次いでいますね。
その次のCランクには大手信販会社と大手消費者金融が該当し信販会社のほうがやや難しいとみられているようです。
そして、もっと審査が甘いとみられるのは中小の消費者金融になるわけです。
先ほど学生を対象者としない銀行を示しましたが、それは銀行の審査基準がより厳しいことを表しており、上記の難易度に合致する内容ですね。
以上のことからアルバイトの方は消費者金融、信販会社、そして金融機関という順番でローンの利用が多いのではないでしょうか。
バイトの期間が短いと審査に落ちる?厳しいが合格の可能性はある
アルバイトの方でも十分借入できることがわかりましたが、それではアルバイトを始めたばかりの方の場合はどうでしょうか。
正社員よりもローン審査にパスしにくいアルバイトの方で、なおかつ勤務期間が短い方が審査に合格できるかどうかを確認していきましょう。
バイトの期間が6カ月未満は審査に通りにくいが不可能ではない
アルバイトを始めたばかりの方が消費者ローンの審査に通り、借入できるのかどうか不安に思われている方は多いかもしれませんね。
一般的にアルバイトを始めてから6カ月未満の勤務期間ではローン審査に通ることがかなり厳しいとみられています。
実際にインターネット上の口コミや消費者ローンの紹介サイトなどの情報では6カ月未満の勤務で審査通過している事例は少ないでしょう。
また、ネット上の噂ではアルバイトしてから何日も経っていない方が借入できたローンがあるという情報もあります。
つまり、ケースによってはアルバイトをし始めて本当に間もない方でも審査に合格できるローンがあるということです。
あまり多いとは考えにくいですが、アルバイトしてあまり期間が経っていなくても消費者ローンから借入できる可能性はあるといえるでしょう。
バイトしたばかりの方には中小消費者金融が有望かもしれません
先ほど勤務期間が6カ月未満のアルバイトの方がローン審査に通過できている点を紹介しましたが、そのローンは消費者金融でした。
大手を含む消費者金融ではアルバイトをして日の浅い方が審査に合格できている事例が時々確認できます。
その一方で、銀行や信用金庫などの金融機関での事例をネット上ではなかなかみつけることはできませんね。
金融機関のローンは消費者金融よりも審査が厳しく、バイトの方の勤務期間が短くなるとより一層審査通過が困難になることが予想されます。
また、消費者金融でもやはり大手消費者金融の場合、6カ月未満のアルバイトの方の合格例は多いとはいえません。
中小ローンでは勤務期間の短い方の利用例が最も多く確認できることもあり、やはり最も利用しやすいローンといえるでしょう。
中小でもどのローンが最も多く利用されているかはわかりませんが、ネット上のローン紹介サイトなどの情報が参考になるのではないでしょうか。
バイトを始めたばかりの方にオススメ!借入先の選び方をご紹介
ここでは審査で不利になりやすいバイトを始めたばかりの方が借入先をどう選ぶのか、どのように絞って申込先を決めるのかを紹介しましょう。
審査に通りやすい甘いローンを選ぶことが大事です
アルバイトの方もそれ以外の方も消費者ローンのことをほとんど知らずに申し込むと失敗することが少なくありませんね。
自分の状況(収入・就業状況や信用状況など)を考慮せず、単に借入条件や利用環境などの点で選ぶと審査に落ちることも多いでしょう。
逆に審査に通ることを優先してローンを選ぶと利息の多さや利用の不便さなどで利用の継続が困難になるかもしれません。
そのため申込者は自分の状況とローンの内容をしっかり把握して検討し申し込む必要があるわけです。
特に勤務期間の短いアルバイトの方は一般的にローン審査では不利になるためできるだけ審査の甘いローンを選ぶ必要がありますね。
また、審査が甘いといっても「勤務期間の短いアルバイト」でも審査に通る可能性があるローンを選ばなくてはならいでしょう。
この点を前提として、申込先を検討していくということを心がけてほしいですね。
勤務期間の短いバイトの方はローンをどのように絞り込むべきか
先ほど審査が甘いと思われる消費者ローンで、かつ勤務期間が短い方が利用できているローンを選ぶことが前提だと説明しました。
これを前提にリストアップしてそれらのローンの中で借入条件や利用環境などで最も自分にマッチしたローンを申込先として絞るとよいでしょう。
大手と中小の事業者を比較すると、限度額や金利などの借入条件では大手事業者のほうが有利になるといってよいでしょう。
一方、審査難易度はやはり中小事業者のほうが低く審査に通りやすいと思われます。
そのため中小ローンでも借入条件で納得できるなら本命として検討しておいてもよいかもしれませんね。
実際、勤務期間の短い方が審査にパスできているケースでも融資額は10~20万円未満がいっぱいだといわれています。
その融資額なら融資金利も大手も中小も上限金利が採用される可能性が高く、両者の金利差はそれほど大きくならないでしょう。
確かに大手ローンでは利用環境もよいですが、金利だけをみれば利息の負担はあまり変わらないかもしれません(短期での返済などで)。
目当ての中小ローンが信頼でき大手の金利や利便性であまり差がなければ大手だけにこだわる必要はないでしょうね。
参考にしてみて!ローンの具体的な絞り込み方を解説します
ローンを選択する場合、まずネット上の口コミやローン紹介サイトの情報で勤務期間の短いバイトでも借入できそうなローンをチェックしましょう。
気になる大手ローンやすべり止めにしたい中小ローンなどでバイトしたばかりの人の合格情報がないか調べてみて下さい。
ピッタリ自分に当てはまる情報は少ないかもしれませんが、勤務期間の短いバイトの方の審査状況などを確認できることもあるでしょう。
もしそうした情報が確認できない場合でもブラックなどが借入できているローンの情報はよくみられるので参考になるのではないでしょうか。
そして、その上で可能性のあるローンの借入条件と利便性をしっかりチェックしておきたいですね。
大手も中小も自分が借入したい金額、借入できそうな額でどの程度の金利になりそうかホームページや口コミなどで確認しておきましょう。
また、審査から融資までの時間、借入できる方法とその時間、返済方法・返済回数・返済額などが納得できるかも調べる必要があります。
さらによく知らないローンについては本当に信頼できるかどうか、操業年数、業績、貸金業登録番号、ネット上の評判などを確認するべきですね。
このように審査に通れそうなローンを検討し、そしてそれらの借入条件や利用環境も考慮して申込先を2~3社を絞り込んではどうでしょうか。
勤務期間の短いバイトは審査に通るための条件や方法を把握すべき
やはりアルバイトとして勤務して間のない方はローン審査では不利になりやすいので、何らかの対策を打つ必要があるでしょう。
ここでは勤務期間の短さというハンデをカバーするための条件や方法を確認していきましょう。
バイトをして間もなくてもローン審査に通れる条件や方法はある
勤務期間が短いと審査では評価が厳しくなりやすいですが、それを補う条件や方法が少ないながらもあるのです。
ローン事業者によっても異なりますが、アルバイトの方が安定した収入のある親や配偶者と同居している人の場合評価がよくなることもあります。
本人の就業状況での信用力が低くてもそれが高いと思える家族や配偶者と同居していると本人の信用力を少しは補えることもあるようですね。
そのため住居を借家から実家に戻すことが可能ならその方がローン審査には通りやすくなるかもしれいということです。
ローンの審査に通るために住所を変えるというのはナンセンスでしょうが、実家に戻ってもよいケースなら検討する価値はあるかもしれませね。
また、一人暮らしなどで自宅に固定電話がなく、携帯電話だけだと信用面に関して審査で不利になることがあります。
固定電話の設置が難しい場合、寮や社宅などで呼び出してもらえる連絡先を申告しておくと評価が下がるのを防げることもあります。
定年退職者などで年金がある方や不動産収入のある方などはそうした収入の点を伝えておくと評価が良くなることもあるといわれています。
学生の方には該当しにくいですが、企業での仕事以外の収入があれば勤務期間の短さによる不安定さをカバーできるかもしれませんね。
融資額を大きくするほど審査は厳しくなるので、勤務期間の短い方は特に少な目にするのがセオリーといえるはずです。
希望額だからと欲をだし過ぎて多めに申告すると金銭感覚がない人と評価され不合格になる可能性もあるので注意したいですね。
面談や電話でローンの担当者などに自身の状況をアピールする
申込者に勤務期間の短さをカバーできる点があってもローン側がそのことを把握できなければ審査通過には役立ちませんね。
特に大手消費者金融などでは必要最低限の申告情報で審査が行われるので、先にみてきた申込者の細かい事情を把握できないでしょう。
そのため評価が良くなりそうな点をもつ申込者は自らローン側に伝える努力をする必要があるわけです。
具体的には店頭窓口、電話や自動契約機でローンの担当者に居住、電話・連絡先、就業状況、その他の収入など細かい情報を伝えるのです。
例えば、固定電話はないが呼び出せる連絡先がある、近々自宅に戻る、塾の講師を来週からする、といった情報を伝えるといよいでしょう。
申し込みでなく相談でもよいでしょう。その内容から審査通過の可能性が認識されると、担当者から申し込みを勧めてくれるかもしれませんよ。
そして、実際の審査ではそれまでに話した内容を踏まえて最終判断が行われるので通常よりも合格の可能性が高まることが期待されますね。
ローン審査に通れない場合にやってみたい対処法や注意したい点
アルバイトの期間が短くても消費者金融からお金を借りられる可能性はありますが、それでも審査に通ることができない場合もあるでしょう。
そんな場合の対処法や気を付けておきたい点を最後に紹介しておきましょう。
一時期に何社ものローンに申し込むのは避けるのが無難です
どの申込者にもありがちなことですが、一時期に何社ものローンに申し込む方が少なくありませんね。
審査に落ちれば当然次のローンを検討して申し込むため、結果として次々に申し込み、そして次々に審査に落ちるという方もいるわけです。
特に勤務期間が短く収入とその安定性で劣る方の場合は審査に通りにくいため上記の傾向が強くなる可能性があります。
そして、一時期に何社もの審査に落ちればいわゆる「申込ブラック」になってしまう恐れがでてくるのです。
申込者はローンに申し込むとその情報が信用情報機関に登録されることになり、申し込んだ数だけその情報が残るわけです。
そして、ローンと契約できず申込社数だけが多い状態になると、その人はローン審査に落ち続けているということになりますね。
ローン事業者としては、そのように他のローンの審査に落ち続けているような人はリスクが高いと判断して、評価を大きく下げようとするのです。
そのような結果、上記のような方はローン審査に通りにくい状態にある人として申込ブラックと呼ばれることがあるのです。
申込ブラックになるとそれだけ審査に不利になるので、3社以上受けて審査に合格できなければ、次の申し込みは日をおくほうがよいでしょう。
どの程度の日数をおくは人によって異なるようですが、6カ月以上がよいといわれることがありますね。
それが無理な場合、直接の申し込みではなく先ほどの相談という形でローンに連絡を取ってみてはどうでしょうか。
半年程度のアルバイトの勤務後ローンへの再チャレンジを検討する
上記の申込ブラックにならないためには3社以下程度に申込社数を押さえる必要がありますが、次の申込時期が重要ですね。
単に申込ブラックにならないためにというよりも実際にローン審査に通るためにはやはり一定の勤務期間が必要になるかもしれません。
既に確認してきた審査に通るための方策などをしても効果がでにくい場合は勤務期間が6カ月程度になるのを待ったほうがよいでしょう。
特に3社以上立て続けに断られているような場合は特に次の申込時期を慎重に決めてほしいですね。
クレジットカードのキャッシングで一時的に凌ぐという手もある
以上のとおり何社も断られるとしばらくは申し込みができなくなる可能性が出てきますね。
しかし、それでは必要なお金やいざという時のお金に困ることになるでしょう。そのため別のお金の調達方法が必要になるかもしれません。
その候補の一つとしてクレジットカードのキャッシングが期待できるのではないでしょうか。
クレジットカードの審査は大手消費者金融よりも甘い場合も多いので消費者ローンで落ちた方もクレジットならパスできる可能性があります。
多くの利用者層を対象としている一般的なクレジットカードのキャッシング枠は50万円程度までに設定されていることが多いです。
もちろん申込者の審査結果によりその枠が決定されることなり、多くの場合希望すれば0円で設定できるようになっていますね。
ただし、キャッシング枠が消費者ローンよりも少なく、特に学生向けカードの場合は5万円までというように少ないケースもあります。
また、満20歳未満の方のキャッシングは消費者ローンと同様困難になる可能性が高いので注意しておきましょう。
クレジットのキャッシング枠は多いとはいえないでしょうが、消費者ローンの枠もそれほど多くないので気にする心配はないかもしれませんね。
表3:大手クレジットカード会社のクレジットカードの利用枠
利用枠 | 学生向タイプ | スタンダードタイプ |
---|---|---|
キャッシング枠 | 0~5万円 | 10~50万円 |
ショッピング枠 | 10~30万円 | 10~80万円 |
総利用枠 | 10~30万円 | 10~80万円 |
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