「どちらもお金を貸してくれる会社でしょ?」
みなさんは、信販会社と消費者金融の違いはご存知ですか?どちらも同じ、似たようなものと思っているのではないですか?
大きい目で見れば確かに似てます。同じとも言えるかもしれません。
でも実は、両者は根本的に違うサービスなのです!ここではその違いを解説していきたいと思います。
信販会社と消費者金融、両者のサービスの違いやそれぞれのメリットなどが分かれば、自分に合ったキャッシングを選ぶのにもきっと役立つはずです。
(⇒審査に通りやすいキャッシング会社を教えて)
ズバリ!コレが違う!信販会社と消費者金融の看板商品とは?
一見、どちらもお金を貸してくれる会社というイメージで、類似の会社であることは間違いなさそうです。しかし、看板商品は全く違うものなのです。
信販会社の看板商品はズバリ【カード】だ!
お好み焼き屋さんが焼きそばを売っているのは普通かもしれません。お好み焼きよりも焼きそばが美味しいと評判になれば、焼きそば屋と言われることも…。
元々、売ろうと、看板メニューにしようと思っていたメニューよりも、後から追加したようなサブメニューが人気が出て、「何屋だっけ?」となることも多いんです。
信販会社もそんな例に当てはまるのかもしれません。「そもそも信販会社って何だっけ?」となっている人も多いのではないでしょうか?
今や信販会社も銀行や消費者金融と変わらないイメージになっているような気がします。
キャッシングをしたい時、どの会社を選ぶのかと考えている時の候補に入っているでしょう。【お金を借りれる会社】というイメージが定着しつつあります。
しかし、信販会社はお金を貸してくれる会社ではありません!いや…貸してくれるのですが、これはあくまでもサブ商品なのです。
信販会社が1番のメイン商品、つまり看板商品としているものは、ズバリ!【カード】なのです。
「カード?お金を借りる時にカードはいるでしょ?」その通りです。ですが、お金を貸す為のカードを売りにしているわけではありません。
消費者金融の看板商品はズバリ【お金】だ!
消費者金融の看板商品はズバリ!【お金】です。最近は消費者金融も様々なサービスを取り入れることも増えていますが、基本はまだお金を貸すサービスのみです。
お金を看板商品にしている会社と言えば、もう1つ、銀行が思いつきますね。
銀行はお金を預ける会社、消費者金融はお金を借りる会社。このように思っている人も多いでしょう。その通りです。
でも、銀行もお金を貸してくれますよね?消費者金融でお金を預けることはできませんが、将来的には分かりません。銀行の傘下という会社も増えています。
(⇒銀行系消費者金融ってどんなかんじ?)
例え銀行がお金を貸してくれていても、消費者金融などとは別だと考える人が多いです。
きっと、消費者金融が銀行と完全一致してお金を預けるサービスを始めてたとしても、人は消費者金融に抵抗を持ち、銀行を利用するままの方が多いでしょう。
クレジットカードでお馴染、信販会社はこんなサービス!
看板商品はカードの信販会社。キャッシングはあくまでも追加のオプションだったのです!キャッシング無しの信販系カードを持っている人も多いでしょう。
では、どんなサービスなの?カードを発行して何が利益になっているの?ということで、信販会社について解説していきます。
分割でお買い物は便利!!信販会社と言えばクレジットカード!
一昔前までは、カードを使ったお買い物と言えば、ちょっと高額な商品を購入する時であったり、お金持ちな人が使っているイメージがありました。
しかし、最近ではスーパーでもコンビニでも、私たち庶民が普段利用する、どちらかと言えば現金で支払いが当然のようなお店でもカードが使えます。
使える場所が多くなったこともあり、誰もが1枚は持っているのではないでしょうか?『クレジットカード』です。
信販会社が提供している看板商品はカードですが、そのカードとはクレジットカードのことなのです。
簡単に言えば、クレジットカードを発行している会社(一部除く)が信販会社です。
ショッピングの一括払いやボーナス払いでは金利は不要!!
信販会社が提供するクレジットカードは、ショッピングに利用するカードです。単なるクレジットカードだけでは、お金を借りることはできません。
信販会社の信販とは、信用販売のことです。利用者を信用して代金を立て替え、月に1度、まとめて返済してもらうのです。
信用を担保に立て替えるので、分割もOKです。元々、信販会社は割賦販売専門業者なのです。
割賦(分割)にすることで利息が発生し、それを利益にしていた商売を、カード化することで、利用しやすく、便利なものにしたのです。
しかし、利息が発生するのは分割払いにした時のみ。賢くカードを使っている人は一括払いやボーナス払いを利用していることも多いでしょう。
一括払いやボーナス払いは、原則、利息は請求されません。分割で利用してもらってこそ、利益ができるのです。
ということは、みんながみんな、一括払いだけで利用したとすれば、信販会社は儲けがないということですよね…!?
オプションとも言える!?キャッシングは必須ではないのが特徴!
クレジットカードにキャッシング機能を付けて備えている人も多いかと思いますが、キャッシング機能を付けるかどうかは自分で決めることができます。
また、キャッシング機能付きのクレジットカードを申し込んでも、後からキャッシング機能を追加しようとしても、審査があり、必ずキャッシングができるとも限りません。
キャッシングの審査に通るのが確実と言えるような人でも、キャッシングを付ける必要もありません。
信販会社のもう1つの特徴は、キャッシングは必須ではないということです。
信販会社はカードが売り!カードの発行枚数が利益になる!?
信販会社の看板商品が【カード】だと言うのには理由があります。類似会社と言える銀行・消費者金融・信販会社で、信販会社だけに言えることです。
これは私たち利用者からすれば、信販会社を選択するデメリットかもしれません。
信販会社の発行するカード、つまりクレジットカードには、発行手数料・年会費がかかるものがあります。銀行・消費者金融ではカード自体にお金がかかることはありませんよね。
利用者は一切損はない!だがっ!!信販会社はここで儲けている!?
信販会社のカードは、利用者が賢く使えば一切損はありません。逆にポイントが貰えるなど得しかないとも言えます。
- 発行手数料・年会費が無料のカードを選ぶ
- 一括払い・ボーナス払いしか利用しない
- キャッシングは利用しない
このパターンであれば、利用者が負担する部分は全くないのです。
信販会社が利用者から儲けを吸収するには、
- 発行手数料・年会費のかかるカードに加入してもらう
- 分割払いでショッピングをしてもらう
- キャッシング機能を付けて利用してもらう
これしかありません。ですが、これは信販会社から強制的に利用させるわけにもいきませんし、これを強制すれば利用者は減ってしまいます。
では、信販会社の儲けは何なのか気になりますよね?
もちろん、何も言わなくても分割やキャッシングを利用してくれるお客様もいるでしょうし、ゴールドカードなど利用者にメリットが多いカードほど年会費もかかります。
でも、きっと損をして利用している人は少ないはず。きっと賢い使い方をして得をしてる人が大半…。もし、みんなが賢い使い方しかしなくなれば、簡単に倒産です。
信販会社の儲けは意外な場所でした。私たち利用者ではなく、私たち利用者が利用したお店です。
A店でクレジットカードを使い1万円のお買い物をしました。一括払いにしていれば、返済日に1万円を信販会社に支払えば終わりです。
ここで注目したいのがA店の儲けです。お買い物したけれど、A店のレジには1万円は入っていません。つまり、この時点ではA店は1万円の商品を持って行かれただけなんです。
A店は利用者からお金を受け取る代わりに、立て替えてくれている信販会社に1万円の請求をします。
この時、信販会社は1万円から手数料を引いた金額をA店に差し出します。つまり、ここで差額が出てくるのです!!
「じゃあ、カードOKの店は損してるんじゃ?」その通りです!!その為の手数料を客から上乗せして請求するのも禁止されているので、店が損をしてます。
とはいえ、原価より高く売っているので手数料を取られたからと言って大赤字になることはないでしょう。
また、クレジットカードを持っている人が増えている中で、カードが使えないお店は客を逃がしているとも言えます。
手数料を払ってでも客数が増えれば売り上げも上がる、信販会社も儲かる、という感じに、バランスが取れるようになっているのかもしれませんね。
今やサラ金のイメージも消えた?消費者金融はこんなサービス!
一昔前まではサラ金と言われることも多く、闇金と変わらないイメージを持たれていることも多かった消費者金融。今では印象は良く、利用しやすいものになりました。
みなさんがキャッシングと聞いてイメージするのは、まさに消費者金融に当てはまるでしょう。改めて消費者金融を解説していきます。
原則、キャッシングのみで営業をしているのが消費者金融だ!
信販会社の看板商品が【カード】なのに対し、消費者金融の看板商品は【お金】です。
この看板商品の通り、消費者金融はキャッシング業務のみで営業をしています。
カードの発行手数料も年会費も無料!利息が利益になる!?
消費者金融はカードの発行手数料も年会費も無料です。もっと言えば、カードがなくてもお金を借りることは可能です。
カードがなければ、消費者金融に電話をして、手持ちの口座に振り込んでもらわなければいけません。
カードがあればそんな手間もなく、ATMから簡単にお金を借りることができます。
消費者金融の儲けは利息です。キャッシング業のみで営業している消費者金融は、この利息以外に儲けはありません。
ショッピングで一括払いなどをしていれば、一切利息が発生しなかった信販会社と比べ、消費者金融では利用した時点で利息が発生します。
※もちろん、信販会社でもキャッシングを利用すれば、その時点で利息は発生します。また、消費者金融でも無利息キャンペーンなどがあれば、その期間は無利息になります。
信販会社はカードを利用したお店から手数料を取って儲けていますが、消費者金融は借りたお金をどこで利用しても、そのお店からは一切利益はありません。
無利息キャンペーンがあり、無利息期間中に完済する以外は、どんなに賢い使い方をしても、必ず利用者は損をします。
どっちを選べばいい?信販会社と消費者金融のメリットを比較!
自分に合ったカードでキャッシングすれば良いと言われても分かりにくいかもしれません。信販会社と消費者金融を比較してみましょう。
信販会社にキャッシング枠があるなら消費者金融は不要なことも!?
クレジットカードは多くの方が所持しています。クレジットカードの申し込み時に、特に気にすることもなくキャッシングも何気なく付けていたということもあるでしょう。
信販会社にキャッシング機能も付いている、もしくは付けることができるというのであれば、わざわざ消費者金融を選択する必要はないでしょう。
1枚のカードでキャッシングもできるというのは便利ですし、契約件数やカード枚数を増やす必要もないかと思います。
どちらも総量規制の対象!でも最大融資額は消費者金融が上!
信販会社も消費者金融も総量規制の対象です。どちらも総額で、年収の3分の1以上を借りることはできません。
「1枚のカードで200万円のキャッシングがしたい!」と年収600万円の人が思ったとします。可能性としてはどちらもできるのですが…。
信販会社では、あまりキャッシングの上限を提示していません。提示しているところを見ると、だいたい最大で100万円前後、多くても150万円くらいです。
中には200万円のキャッシング枠を付けてくれるクレジットカードもあるかもしれませんが、稀だと思われます。
それに比べ、消費者金融の最大融資額は500万円というところが多いです。少ない会社もありますが、それでも300万円という多額融資可能なことが多いです。
信販会社でも複数のクレジットカードにキャッシング機能を付けて、総額200万円のキャッシングをするのは可能だと思います。
ですが、1枚のカードで200万円のキャッシングをしようと思えば、消費者金融の方が可能性は高くなるでしょう。
今日、借りたい!!そんな時は迷わず消費者金融!?
消費者金融は今ではもう即日融資は当たり前になっています。実際の申し込み時間にもよるかもしれませんが、遅くても翌日には借りることができます。
カードの発行も、消費者金融の店舗に行けば即日発行が可能であり、カードが無くても振込みで借りることができます。最短、申し込みから数時間で現金を手にできるのです。
それに比べて信販会社はクレジットカードを発行しなければいけません。クレジットカードをその場で発行するというサービスはまだまだ稀です。
ないというわけではないですが、ほとんどのカードが郵送になります。クレジットカードは申し込みからカードが到着するまで、利用することができません。
最近は審査結果から契約、カードを発送するまでの時間が早くなっていると言われていますが、それでも1週間くらいは見ておいた方が良いでしょう。
早くて数日、遅ければ数週間はかかってしまうのがデメリットです。新たにキャッシングを付ける場合も、数週間かかることが多いです。
ショッピングはポイントも貯まる!買い物上手は信販会社!?
信販会社と消費者金融の最大の違いはココかもしれません!
- 信販会社はプラスがある!
- 消費者金融はマイナスしかない!
信販会社のメインはショッピング枠。ショッピングはポイントが貯まります。
ポイントカードのないお店でも、クレジットカードで支払えばポイントが貯まる、ポイントカードがあるお店ではダブルでポイントが貯まることもあるお得さです。
飛行機に乗ったり、ガソリンを入れたりと、交通費にクレジットカードを利用している人はこのポイントのお得さを実感していると思いますが…。
使い方を上手にすれば、ポイントの貯まり方が半端ないカードも多いんです!!貯まったポイントは商品券などに交換して更にお得になります。
一方、キャッシングはポイントは付きません。これは信販会社も同じです。お金借りてポイントが付くなんて、そんな上手い話しはないですよね…。
消費者金融はキャッシングのみなので、プラスになるポイントなどはありません。無利息などで差し引きゼロはあり得ますが、基本はマイナスになります。
しかし、カードで払えるものであれば信販会社のショッピング枠を利用する方がお得です。
他にも、カードが使えるところではカードを使ってお買い物をしてポイントを貯めているなどと、ショッピングメインで利用したい人も信販会社でキャッシングが良いでしょう。
キャッシングをメインにカードを持ちたいのか、ショッピングをメインにカードを持ちたいのかというのも、選択時によく考えて決めましょう。
キャッシングだけを見れば大差はない!選ぶ時は総合的に見よう!
信販会社の看板商品は【カード】であり、メインはショッピングでした。
消費者金融の看板商品は【お金】であり、メインはキャッシングでした。
信販会社のショッピングという部分だけを見れば、完全に信販会社の方が良いと思えますが、キャッシングだけを比較してみると、実は大差はありません。
信販会社 | 消費者金融 |
---|---|
利用は20歳~ (稀に18歳~) |
20歳~ |
金利15%~18% | 15%~18% |
限度額150万円程度まで | 300~500万円程度まで |
という感じで、借りたい金額によっては信販会社では不安かもしれませんが、数十万円程度の融資枠でOKという場合なら、どちらでキャッシングをしても大差はありません。
しいて言えば、消費者金融で300万円や500万円という高額な枠を貰えた場合は、金利も少し低くなるというメリットがあるくらいでしょう。
審査の難易度も、消費者金融の方が甘いなどとよく言われていますが、実際は多少は差があるとは思いますが、それほど大差がないと思われます。
キャッシングだけに重点を置いて考えた場合、『どっちでもいいんじゃない?』というのが答えです。自分に合った方を選ぶには、総合的に判断が必要です。
信販会社は…、
- 申し込みからカード発行までに時間がかかる
- カードが届くまで利用ができない
- ショッピングができ、ポイントも貯まる
- ATMからのキャッシングしかできない
- 発行手数料・年会費がかかるカードもある
- 上手に使えばマイナスのないお得なカードになる
消費者金融は…、
- 即日融資可能で、その日の内に借りれる可能性も大
- カードも店舗なら即日で受け取れる
- カードが無くても振込みで融資してもらえる
- ショッピング枠はなく、ポイントも貯まらない
- 発行手数料・年会費は無料
- 無利息キャンペーンなどがない限り、使った時点でマイナスになる
総合的に見ると、やはり、どちらにもメリットもデメリットもあるのが分かると思います。
参考までに…、
- ショッピングをメインにするかしないか
- どれくらいの融資枠が必要か
- 今すぐ借りたいか、時間に余裕があるか
この3つを中心に考えると、信販会社と消費者金融のどちらが自分に向いているのかというのが分かりやすいかもしれません。
【参考ページはこちら】
人気の消費者金融ベスト3!