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徹底追求!メガバンクと消費者金融会社との関係は?

メガバンクとは何か。日本のメガバンクとそれらの消費者金融会社との関係性を説明していきます。

日本の3つのメガバンクにはそれぞれに特徴がり、消費者金融会社との関わり方がちがっています。

3大メガバンクは、三者三様に、消費者金融に力を入れたり、関係を持たないようにしたりしているのです。

消費者金融については、アメリカのメガバンクでも興味を持ち、かつては関係をしていたこともありました。

メガバンクは預金残高が数十兆円を超える巨大な銀行グループだ!

「メガバンク」をそのまま日本語にすれば、「巨大な銀行」となります。何が巨大かというと、預金残高のことです。

預金は、銀行本来の業務であり、預金残高の大きさが、「メガバンク」であるかどうかの基準のひとつとなります。

この他、都市銀行を中心に統合されたグループであることが、「メガバンク」と呼ばれる条件ともなっています。

つまり、「メガバンク」とは、預金残高が数十兆円を超える、巨大な銀行グループのことを言うのです。

日本では、次の銀行グループを「メガバンク」と呼んでいます。

グループ名 都市銀行 預金残高
三菱UFJ
フィナンシャル・
グループ
三菱東京UFJ銀行 114兆円超
(2010/3/31)
みずほ
フィナンシャル
グループ
みずほ銀行 86兆円超
(2014/3/31)
三井住友
フィナンシャル
グループ
三井住友銀行 85兆円超
(2014/9/30)

三菱東京UFJ銀行は日本で最も多い預金残高を誇る銀行である!

三菱UFJフィナンシャル・グループの主要都市銀行である三菱東京UFJ銀行は、日本で最も多い預金残高を誇っており、このグループが日本最大のメガバンクと言えます。

このグループには、商業銀行・信託銀行・証券・リース・資産管理・外貨両替・消費者金融・カードと信販・ファイナンス・不動産など、主要な42のグループ企業があります。

銀行関連では、グループ企業ではありませんが、関係が親密な、旧三菱銀行系・旧三和銀行系・旧東海銀行系の18の地方銀行があります。

このため、旧銀行系の関係で、関係が親密な大口の株主が数多くあるのです。

三菱東京UFJ銀行では、次のようなことを行なっています。

  • グループ本支店への振込手数料の無料化
  • ATM本支店振込の当日付取扱時間帯拡大
  • コンビニ・ATM・一部提携行との間での他行ATM手数料無料化
  • ディズニーキャラクターのイメージキャラクター採用
  • 携帯電話専業銀行「じぶん銀行」の設立

三菱東京UFJ銀行とアコムは同じメガバンク・グループである!

三菱UFJフィナンシャル・グループは、三菱東京UFJ銀行を始めとする、グループの銀行において、キャッシング業務を行なっています。

キャッシングについては、更に拡大を進める為、リース・カード・信販会社、そして消費者金融会社をグループに取り込んでいます。

グループの消費者金融は、業界大手のアコムです。グループでは、アコムの1/3を超える株式を保有し、持分法適用関連会社としています。

銀行でのキャッシング審査については、このアコムを保証会社としています。

グループでは、リースとカード・信託会社の合併を進めており、消費者金融会社についても、いずれ統合を模索しています。

かつては、消費者金融プロミスも、グループ企業ではありませんが、親密企業としての関係がありました。

みずほフィナンシャルグループでは消費者金融会社を入れていない

みずほフィナンシャルグループの主要都市銀行はみずほ銀行です。グループでは、消費者金融会社を仲間には入れていません。

このグループでは、銀行・信託・証券・投資信託委託・情報処理サービス・コンサルティング・クレジットカード・不動産など、重要とされる33の子会社があります。

金融機関では、関係が親密で提携しているところが、生命保険・損害保険・地方銀行・信用組合・証券会社・リース・信販会社・クレジット会社など多数あります。

みずほ銀行では、次のような特徴的な業務も行なっています。

  • 宝くじの発行・販売
  • 金融債(但し2013年までに廃止)
  • 両替

みずほ銀行のキャッシングは消費者金融を保証会社としていない!

みずほフィナンシャルグループは、みずほ銀行において、キャッシング業務を行なっています。

キャッシングについては、信販・クレジットカード業務の会社としては行なっていますが、消費者金融会社をグループには含んでいません。

銀行のキャッシングの保証会社は、通常は消費者金融会社とするものですが、みずほ銀行では、信販会社のオリエントコーポレーションを採用しています。

みずほ銀行には、消費者金融会社と提携しても、効果を期待することはできないという考え方があり、メガバンクではめずらしく、消費者金融とかかわりを持っていません。

三井住友フィナンシャルグループは全国銀行協会に加盟していない

三井住友フィナンシャルグループの主要都市銀行は三井住友銀行です。グループでは、消費者金融会社を独自に立ち上げたりしています。

このグループでは、銀行・クレジットカード・消費者金融・システム開発・コンサルティング・証券・リースなど、重要とされる18の子会社があります。

このグループには、次のような特徴があります。

  • メガバンクで全国銀行協会に非加盟
  • 信託部門無し
  • 東海地区の基盤強化

三井住友フィナンシャルグループの消費者金融はプロミスである!

三井住友フィナンシャルグループは、三井住友銀行を始めとする、グループの銀行において、キャッシング業務を行なっています。

グループの消費者金融は、SMBCコンシューマーファイナンスです。ブランド名プロミス(正式には「PROMISE」)で、専業大手のひとつです。

グループではかつて、合弁事業としてアットローンという消費者金融会社を展開したこともあります。その後、アットローンはプロミスに合併しました。(こちらもご参考に→プロミスでお金を借りたい方におすすめ

三井住友銀行でのキャッシング審査については、このSMBCコンシューマーファイナンスを保証会社としています。

3つのメガバンクの中では、最も消費者金融に力を入れているようです。

その他にもメガバンクと関係のある消費者金融会社がある!

メガバンクとほとんど呼ばれることはありませんが、同様なグループは日本以外にも存在しています。

アメリカに3つ、カナダに5つ、イギリスに4つ、ドイツに3つ、フランスに3つ、中国に4つ、メガバンクと呼べるものがあります。

このうち、アメリカのシティグループというメガバンクでは、これまで日本の消費者金融に関わってきました。

そのひとつがCFJです。シティフィナンシャル・ジャパンの頭文字です。ディックファイナンス、アイク、ユニマットライフの合併で生まれ、現在は事業撤退しています。

ディックファイナンスはダイエーグループ入りして生まれた消費者金融ですが、現在は事業撤退により、新規受付はプロミスに紹介されています。

アイクは、ディックファイナンスの親会社であったこともありましたが、最終的にはCFJへの統合、ディックファイナンスへの合併で消えていきました。

ユニマットレディスは、ユニマットライフとして創業され、女性専用キャッシングを展開していましたが、ディックファイナンスへの統合で、ブランドはなくなりました。

日本以外のメガバンクに関係した消費者金融は、全て存続しない状態となっており、メガバンクの消費者金融事業がかなり難しいことがわかります。

【参考ページはこちら】
カードローンの審査は消費者金融と銀行で違いがある?

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