キャッシングにもいろいろあり、「銀行系」などというように、金融機関の種類で大きく分類されています。キャッシングと銀行の分類について紹介します。
そして、銀行系キャッシングのメリットとデメリットは何かということと、その理由を説明します。
また、メリットとデメリットが本当なのかを、具体的なキャッシングの内容を確認しました。
キャッシングする金融機関は銀行系・消費者金融系などに分かれる
そもそも、「銀行系キャッシング」でいうところの、「銀行系」とは何をいっているのかというと、キャッシングをする金融機関としての「銀行」のことを言います。
中には、銀行の子会社だったり、銀行が属する企業グループに含まれるキャッシング会社のことを言ったりもしますが、ここでは「銀行」のみをそこに分類します。
対して、「消費者金融系キャッシング」というのは、いわゆる「消費者金融」のキャッシングであって、キャッシングといえばこれが主流だと言っていいでしょう。
この部類は会社構成・規模が多種多様で、銀行の資本グループに入った大手から、街金のような小さなものまで、一概に特徴をまとめるのは難しいところです。
この他、「信販系キャッシング」というものもあります。「信販会社」のキャッシングのことで、要はクレジットカードを運営している会社のキャッシングです。
つまり、キャッシングを行なう金融機関は、大きく銀行・消費者金融・信販会社の3つに分類されるのです。
銀行にも都市銀行・地方銀行・ネット銀行など様々な形態がある!
銀行にも、次のように多くの分類、様々な形態があります。
- 都市銀行
- 地方銀行
- 第二地方銀行
- 新たな形態の銀行
- 信託銀行
- 政策金融機関
「新たな形態の銀行」とは、金融庁の分類用語で、古くからの銀行とは違った業務を行なう銀行のことです。「ネット銀行」などがその代表的なものです。
キャッシングを行なっている銀行は、主に都市銀行・地方銀行・ネット銀行となります。
銀行系キャッシングのメリット・デメリットはこんなところにある
一般に、銀行系キャッシングのメリットとデメリットは、こんなところにあると言われています。以下に一覧を挙げてみましょう。
(⇒銀行系とくらべると分かる消費者金融のメリット・デメリット)
メリット デメリット |
こんなところ |
---|---|
メリット | 高い借入金額 低い金利 |
デメリット | 比較的時間のかかる審査 厳しい審査 返済遅延の厳しい措置 |
銀行でのキャッシングは総量規制対象外なので高額借入ができる!
銀行系キャッシングのメリットのひとつ、「高い借入金額」はなぜ可能なのかと言うと、それは「総量規制」対象外だからです。
総量規制は、貸金業では年収の1/3までしかお金を貸せないというものですが、銀行はこの対象外となっているのです。
このため、借入金額の上限を利用者の年収に縛られることなく設定ができ、利用者は高額な借入が可能となるのです。
もちろん、利用者の返済能力の範囲内であるため、消費者金融と比べて驚くほど高いという訳ではありません。
銀行でのキャッシングは変動金利で計算がされるので金利が低い!
銀行系キャッシングのメリットの二つ目、「低い金利」はなぜ可能なのかと言うと、それは「変動金利」で計算がされているからです。
変動金利は、その名が示すとおり、金利が変動するもので、その時々で金利が上がり下がりします。
これに対して、消費者金融などの貸金業者のキャッシングでは、「固定金利」が採用されています。その名のとおり、金利が固定されているものです。
銀行のキャッシングにおいては、金利が上がることもあるからか、その設定値を低くするのが当たり前となっています。
銀行系キャッシングには審査をするところが2つあり時間がかかる
銀行系キャッシングのデメリットのひとつ、「比較的時間のかかる審査」なのはなぜかと言うと、それはキャッシング審査をするところが2つあるからです。
消費者金融系キャッシングでは、その金融機関だけの審査を行なうのですが、銀行系の場合は、その銀行の他、提携する保証会社での審査もあるのです。
このため、銀行系キャッシングは、消費者金融系に比べて、キャッシング審査に時間がかかってしまうのです。
それでも銀行は、かなりの努力をして、「即日融資」などの対応も取り入れるようにしています。
総量規制対象外というメリットはデメリットにもなっているのだ!
銀行系キャッシングのデメリットの二つ目、「厳しい審査」についても、審査するところが2つあるということが原因と考えられます。
また、銀行のキャッシングは総量規制対象外のため、融資限度額を高めにできるというメリットが、逆に審査が厳しくなるというデメリットにもなっているのです。
総量規制対象外からくるデメリットは、審査以外にも、「返済遅延の厳しい措置」にも出ています。
銀行系キャッシングでは、高額な融資を可能にしている反面、その審査や返済遅延の措置は、非常に厳しいものとせざるを得ないのです。
銀行系キャッシングのメリットを消費者金融系と比較をしてみた!
やはり、銀行系キャッシングの方が各借入金額での金利が、消費者金融に比べ、低くなっています。
銀行は、都市銀行・ネット銀行から各1行、消費者金融は専業大手から2社、代表的なものを選びました。
いずれの金融機関でも、最高融資限度額は、500万円となります。アイフルの金利は、各融資額で設定される主なものです。
以下に、借入金額毎の実質年率の一覧を示します。
金融機関\借入金額 | 500万円 | 200万円 | 50万円 |
---|---|---|---|
三菱東京UFJ銀行 (バンクイック) |
4.6% | 9.6% | 14.6% |
楽天銀行 (スーパーローン) |
4.9~7.8% | 6.9~14.5% | 14.5% |
アイフル (キャッシングローン) |
12.0% | 15.0% | 18.0% |
アコム (キャッシング専用 アコムカード) |
4.7~15.0% | 4.7~15.0% | 4.7~18.0% |
銀行系キャッシングのデメリットも消費者金融系と比較をしてみた
最短審査時間と遅延損害金については、分かる範囲内においては、銀行系と消費者金融系に大きな差異は認められません。
しかし、銀行系キャッシングでは、明確に記載されていないところもあり、あまり「売り」にしていないところが見られます。
「比較的時間のかかる審査」と「厳しい審査」について、最短審査時間で見てみました。
「返済遅延の厳しい措置」については、遅延損害金で見てみました。
以下に、最短審査時間と遅延損害金の一覧を示します。
金融機関 | 最短審査時間 | 遅延損害金(年率) |
---|---|---|
三菱東京UFJ銀行 (バンクイック) |
30分 | (記載無し) |
楽天銀行 (スーパーローン) |
(記載無し) | 19.9% |
アイフル (キャッシングローン) |
30分 | 20.0% |
アコム (キャッシング専用 アコムカード) |
30分 | 20.0% |
【参考ページはこちら】
どこがおすすめ?銀行と消費者金融の違いとは