キャッシングは就職に影響するのかという疑問について、考えられる3つの原因をあげ、それぞれについて説明をしていきます。
就職先の不正行為が原因の場合は、信用情報機関の対応により、個人は守られます。
個人のキャッシング状況に問題がある場合は、よほどの問題でない限り、まず情報が漏れることはありません。
自分で不利な情報を漏らしてしまう場合は、まったくもって個人の責任であり、キャッシングするという行為が原因ではありません。
キャッシングが就職に影響するかしないかは個人の問題が大きい!
キャッシングは就職活動に影響をするのではないかと、要らぬ心配をしている人も多いのではないでしょうか。
キャッシング=借金は、どうしても悪いことをしていると思われがちで、後ろめたい気持ちが先に立ってしまうからなのでしょう。
(⇒キャッシングは安心・安全に使える?)
キャッシングをしていることが就職に影響することは、通常であればありえませんが、もしあるとすれば、次のようなことが原因となるのでしょう。
- 就職先企業の個人信用情報の不正取得(情報の入社可否の判断材料利用)
- キャッシングでの返済遅延などの「ブラック」情報(就職希望先への漏洩)
- キャッシングに対する考え方の問題(面接などで判断材料)
ひとつめの原因は就職先にありますが、不正に取得された個人信用情報に問題がなければ、何の心配もありません。
後の二つは、就職希望する個人にキャッシングに関しての問題がなければ、何ら就職に影響するものでは無いのです。
全ては、キャッシングが就職に影響するかしないかということは、就職を希望する個人の問題が大きいということなのです。
キャッシングをした個人情報は信用情報機関で厳格に守られている
キャッシングをしているということは、個人信用情報として、次の3つの信用情報機関で、厳格に守られています。
信用情報機関 | 主な加盟会社 |
---|---|
全国銀行個人信用情報センター (略称「KSC」) |
銀行 クレジット会社 |
株式会社シー・アイ・シー (略称「CIC」) |
クレジット会社 |
株式会社日本信用情報機構 (略称「JICC」) |
消費者金融 クレジット会社 |
キャッシングというと消費者金融での借入ればかりを連想してしまいます。銀行からの融資はもちろんのこと、クレジットカードの利用もキャッシングには違いありません。
個人信用情報は、大きく分けて銀行・消費者金融・クレジット会社の3つを主要会員として、3つの信用情報機関で管理・運営されているのです。
就職先の企業が個人信用情報を不正に取得するなんてあり得ない!
企業というものは、なんとしても就職希望者の人となりを知って、入社させるに値するかどうかの判断をしたいものです。
特に、お金を扱う金融機関の場合は、入社させる人がお金に困っていたり、ルーズな感覚で入られては、とても雇えたものではないでしょう。
そこで、自社で加盟している信用情報機関に、就職希望者の個人信用情報を開示させるかというと、それは無理なことなのです。
仮に就職希望者が自社からキャッシングをしていたことがあったとしても、その情報を開示させることはできないのです。
逆に、個人信用情報を不正取得をしてまで、入社可否の判断をする企業であれば、どんな仕事をさせられるか心配です。就職できない方が幸運というものです。
信用情報を返済能力の調査などの目的以外で使用してはいけない!
信用情報機関の3社における、個人信用情報の取り扱いのルールには、次のようなものがあります。
信用情報機関 | 個人信用情報の照会目的 |
---|---|
KSC | 与信取引上の判断 苦情処理 正確性・最新性の維持 |
CIC | 与信判断 与信管理 消費者対応 機関からの確認 |
JICC | 借入申込者・契約者の返済 又は支払能力の調査 |
これは、割賦販売法や貸金業法で、信用情報を返済能力や返済能力などの調査以外に、使用・提供をしてはいけないことになっているからです。
キャッシングのブラック情報が就職希望先に漏れると入社は困難!
キャッシングが就職に影響するかもしれない二つ目の原因としては、「ブラック」な情報が何らかの形で就職希望先に漏れてしまう場合があります。
キャッシングの「ブラック」な情報といっても、ピンからキリまであります。
最も「ブラック」なものは、「自己破産」ですが、これについては「官報」で公表されているため、誰でも確認することができます。
お金を扱うような企業であれば、このような情報の確認をすることは、充分にあることなので、就職への影響は大きいと言えます。
その他、「返済遅延」などのどちらかと言うと小さな「ブラック」情報については、信用情報機関で厳密に守られており、まず心配はありません。
個人信用情報の開示は、本人開示が基本なので、企業の中には入社可否判断に際し、個人信用情報の提出を求めるところもあります。
また、個人信用情報の開示は、本人の同意があれば、代理人などが情報開示を求めることもできます。
就職希望先が、個人信用情報の提出や、代理人としての開示請求に同意を求めたりする場合は、「ブラック」な人の就職には影響が出ることでしょう。
キャッシングに対する考え方が面接での受け答えの重要なポイント
就職活動での一番の山場は、やはり面接というこになるでしょう。入社したい人物の人となりを判断する絶好の機会になるからです。
面接でキャッシングしていることを言う必要はありませんが、もし聞かれるようなことがあれば、正直に話すのが良いでしょう。
キャッシングをしているのに、面接ではキャッシングをしていないと答え、後で個人信用情報を確認されて嘘がばれると、ほぼ就職はアウトとなります。
嘘をつくと言うことは、そのこと自体がその人物の問題点としての判断材料となり、キャッシングがどうだこうだということはまったく関係がないのです。
キャッシングしていることは、まったく問題ではありません。「ブラック」なキャッシング状況であったり、キャッシングを隠して嘘をつくことが問題なのです。
また、キャッシング内容に目的意識が感じられず、返済計画にも無理があるような場合には、かなりなマイナス評価になるものと考えられます。
キャッシングは、ショッピングでのクレジットや、住宅ローンなど、あたりまえのことでもあります。
奨学金のためのローン、自動車ローンなど、自分を向上させるような、はっきりとしたキャッシングであれば、就職に良い影響を与えることもできるのです。
いずれにしても、キャッシングに対する考え方が、面接での受け答えがとても重要なポイントとなりますので、充分に肝に銘じて臨むのが大事ことなのです。
キャッシングのことを気にするよりも面接の印象を第一にしよう!
キャッシングしていることが就職に影響を与えるのか?結論はやはり、NOと言えます。
(⇒就職したばかりの安い給料を助けるキャッシング)
キャッシング=借金は、今では誰しもやっている当たり前のことであって、何も悪いことではないからです。
キャッシングの就職への影響をくよくよ心配するよりも、面接の時の印象を如何に良くするかを、第一に考えて就職活動を行なった方が良いでしょう。
よくある面接の時の態度として、良いとされるものには、以下のようなものがあります。
- 明るい表情(無表情・暗い表情は不可)
- 控えめな笑顔(発声・開口は不可)
- 視線は面接官の目
- 適度な目線合わせ
- 自信ある態度(へつらい厳禁)
これらのことがうまくできていないと、キャッシングの問題を気にしているような企業では、その人物について、キャッシングの状況を調べてみたくなるかもしれません。
極端な話、挙動不審とまでいかなくとも、信頼に足りると思わせることができなければ、悪いことでもないのに、キャッシングについて聞きたくさせてしまうのです。
そうすることによって、キャッシングが就職に影響することは無くなるのです。
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