「消費者金融を利用したいんだけど、個人情報を全部さらさないといけないのは、何だか不安だしイヤだなあ」と感じておられる方も多いですよね。
親友や友達に自分の情報をさらすのとはわけが違うのですから、「ここは本当に信用できるのか?」といった不安は誰にでもあります。
(⇒消費者金融の不安はここで解決!)
また、情報漏洩など、個人情報に関して色々な事件の起こる昨今、消費者金融機関に登録した個人情報がどこへ流れてしまうか、といった不安があっても仕方のないことです。
さて、それでは消費者金融業者が見ることのできる個人情報とは、どのようなものがあるのでしょうか。
また、漏洩の心配などはないのでしょうか。一緒に確認してみましょう。
消費者金融業者が見られる個人情報ってどんなものがある?
これにはまず、その人がいくら借りて、いくら返したか?といったような、「借入や返済の記録」や「返済の履歴」などが挙げられます。
これらは、その消費者金融機関自体に記録されるわけではなく、その消費者金融業者が加盟している「個人信用情報機関」という場所に全て記録されます。
日本中のだいたいの消費者金融機関は、この「株式会社日本信用情報機構、株式会社シーアイシー」などの機関に加盟しており、個人信用情報を、加盟している全ての消費者金融機関で共有しています。
株式会社シーアイシーなどの個人信用情報機関は、その他、利用者の氏名や生年月日などの情報も、一括して管理している場所です。
ということは、この個人信用情報機関に登録されている個人信用情報は、消費者金融機関からはチェックすることが可能な情報、ということになります。
個人信用情報機関に登録されている情報とは?
個人信用情報機関に登録されている個人信用情報には、大きく分けると3種類で、以下のようなものがあります。
1、申し込み時の情報(新規申し込みの際に登録する情報)
- 利用者の氏名、生年月日
- 利用者の、郵便番号や住所、電話番号
- どのような契約をしたのか、またその額面など
- 契約に関して、支払い予定の回数
- 契約に利用した会社はどこであるか
2、クレジットに関する情報(契約の内容や、その契約に関する支払い状況など)
- 利用者の氏名、生年月日、性別
- 利用者の郵便番号や住所、電話番号
- 利用者の勤務先、また勤務先の電話番号
- どのような契約を、どこの会社でいつ行ったか
- 契約の支払い回数や、契約額
- 契約の終了予定日
- 借入している残額や入金額、入金履歴などの支払い状況
- 延滞や破産の有無
- 割賦販売法対象商品(月賦払い、リボ払いなど)に関する情報
- 年間の請求予定額は
- 返済遅延の有無
- 貸金業法対象商品(サラ金やヤミ金など)に関する情報
- 借りた日や借入金額
- 返済の遅延の有無など
3、利用記録に関する情報(利用中に滞りなく支払いができていたかなどの情報)
- 利用者の氏名、生年月日
- 利用者の住所や郵便番号、電話番号
- 利用目的や利用日、どこの会社を利用したかなど
この中で、3の「利用に関する記録」のみ、利用者本人だけへの開示に限られるようです。
なお、これらの情報は、だいたい月に一度のペースで更新されています。また、契約の終了後には、登録された個人信用情報は5年から10年ほどで削除されます。
「個人信用情報機関」という、大きな場所で一括管理されているこれらの個人信用情報ですが、外部への漏洩などの心配はないのでしょうか。
個人信用情報機関は、個人信用情報を守ってくれるの?
個人信用情報を照会することができるのは、株式会社シーアイシーなどの個人信用情報機関に加盟している、消費者金融業者のみです。
個人信用情報を守る取り組みには、以下のようなものがあります。
- 個人信用情報機関に加盟しようとする団体には、所在地の訪問調査も行っている。
- 個人信用情報を照会する際に使用する、パソコンなどの端末や台数も確認する。
- どのくらいの人数で行っているかなどの調査も行う。
- 個人信用情報を照会するには、照会者個人個人にパスワードなどを設ける。
- 設定された窓口の、設定された端末からの照会に限る。(それ以外からは防止)
- 加盟している消費者金融業者には、毎年、情報保護に関する教育を行う。
- きちんと情報が管理されているかに関する書類の提出なども実施している。
- 加盟している店舗の規模に添った照会数であるかなど常にモニタリングする。
- 照会数が急激に増え過ぎたりなどの変動がないか、もモニタリングしている。
また、これらの調査の中で違反が見つかった場合、一般への公表や利用の停止、契約の解除といった、厳しい措置がとられることでも、情報の漏洩などを防いでいます。
しかし、全ての消費者金融業者が個人信用情報機関に登録しているわけではありません。
個人信用情報の漏洩に関して注意すべきところは、とくに「個人間融資」とも呼ばれている、個人の貸金業者からの漏洩です。
個人信用情報の漏洩が心配なのは、個人営業の貸金業者
個人営業の貸金業者とは、あまり有名でなく、「サラ金」や「ヤミ金」と呼ばれることもある悪質な金融業者のことが多いです。個人で営業している他、中小企業の場合もあります。
このような業者の場合、「多くの人にお金をかして、会社の規模を大きくしたい」と考えていることも多いので、審査が緩く、ブラックリストに乗っているような方にでも、簡単にお金を貸してくれます。
また、お金の貸し借りの約束が、掲示板などインターネットで行われる場合もあり、最悪の場合、詐欺まがいの事件に巻き込まれることも考えられます。
詐欺まがいの事件とは、「お金を貸すのだから」ということを理由に、お金はだまし取られ、個人情報も盗まれるようなケースです。
このような、信用できない業者への個人情報の提供は、たいへん危険です。あなたの保険証や免許証、パスポートなどがあれば、色々なことに悪用できるのです。
身分証明書はどんな風に悪用されるの?
「身分証明書は大事だから無くすな」と言われているけど「じゃあ、実際にはどんな被害が起こるのか?」よくわからない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに「身分証明書は大事な時に使う」ということは覚えていても、それをどんなタイミングで使ったか、ということまではあまり覚えていない場合が多いものです。
身分証明書などの個人情報が流出した場合、どんなことが起こりうるのか書き出してみましょう。
自分の知らないところで、自分名義の口座を作られます。さらに、その口座を、麻薬取引用など犯罪的な取引の口座にされるかもしれません。
その場合、犯人が特定されたら、あなたが誤認逮捕されてしまう可能性もあります。
あなたの免許証で、サラ金などで大量に借金を作られてしまう可能性があります。犯人はお金だけを持って逃走し、あなたに借金の催促がくるかもしれません。
サラ金などではないにしても、カーローンや住宅ローンなど巨額のローンを組まれてしまう可能性があります。あなたには身に覚えの無い大きなローンが残ります。
いずれも、人生を狂わせかねない恐ろしい事態です。個人間融資そのものや、そこでの個人情報の提示はなるべく控えましょう。
また「悪用された!」と思った時は、速やかに警察署や消費生活センターなどへ届け出るのが良いでしょう。
大手の場所以外で借入をするのは、危険な場合もあるのでなるべく控え、自分の大切な個人信用情報を守りましょう。
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