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借りれる?生活保護受給者のキャッシング利用について

アベノミクスによって景気は上向きになっている…とは言われているものの、その一方で生活保護を受けている方はけして減ってはいないという矛盾を引き起こしています。そんな生活保護を受けている方にとっては、「キャッシングが利用できれば…」という方もいらっしゃるでしょう。

しかし、消費者金融をはじめ、キャッシングを利用するためには審査を受けなければなりません。(こちらもご参考に→キャッシング審査基準について)安定した収入や返済能力が求められるキャッシングであるがゆえ、生活保護を受給していると利用出来ないのではないか…というイメージがあるでしょう。果たして、実際はどうなのでしょうか?

生活保護受給者は年々増えている

近年、景気は一時期のどん底から、徐々に回復し、景気は上昇傾向にあると言われています。そのため、国民の生活は徐々に潤っているのではないか…そう思われがちですが、実は生活保護の受給者は景気の伸びとともに増加傾向にあるのです。

生活保護受給者は2014年、217万人、約162万世帯に及んでいます。実は、国内の景気が一気に冷え込んだとされるリーマンショックの時期から比較しても、受給者数は60万人以上増えているのが現状なのです。

なぜ生活保護受給者は増えているのか?

景気は良くなっていると言われているのに、なぜ生活保護受給者は減らないのでしょうか。一般的には景気回復の恩恵を受けているのは東京など都市部のみで、地方までそれが行き渡っていないと言われています。

しかし、実際に生活保護を受給している主な理由としては…

  • 高齢者である
  • 病気や怪我で働くことができない
  • 母子家庭である
  • 身体に障害がある
  • 働き先がない

こういったケースが挙げられます。しかし、これらを見ていると、景気が回復すれば改善されるのではないか…という要素もあるでしょう。

しかし、生活保護を受けるようになると、働かなくても国から生活支援のお金を受け取ることができます。「生活保護で最低限の生活が出来るなら、わざわざ働く必要もない」と、勤労意欲が湧かずにいつまでも生活保護に頼るというケースも多いのです。

消費者金融には審査がある

誰にでも「今すぐにお金が必要!」という場面はあるかと思います。その金額に多少があっても、誰でも直面しうるこんな場面に役立つサービスが消費者金融などが行っているキャッシングです。

しかし、キャッシングは誰でも利用できるかといえば、けしてそんなことはありません。キャッシング会社は利用者にお金を貸すわけですから、まずはきちんと返してくれる人か、そして返済できる能力があるかを事前に審査という形で判断するのです。
(⇒カードローン審査に落ちるのはどんな人?

審査の重要なポイント~安定した収入~

審査の内容や基準はキャッシング会社ごとによってまちまちです。審査が甘いところもあれば、厳しいところもあります。一般的には銀行系キャッシングは厳しく、消費者金融系は甘いとされています。しかし、審査が甘いほど金利は高くなる傾向にあります。

審査内容は様々ですが、ほぼ間違いなく問われるのが安定した収入でしょう。返済する意思はあっても、アテがないのでは返済は滞ってしまいます。希望額をきちんと返済できるだけの安定した収入があるかは、審査基準の中でもとりわけ重要なのです。

総量規制というハードルもある

キャッシング会社では借り入れ限度額というものを定めています。それは利用者ごとに異なり、収入や他社からの借り入れ状況などを勘案して決められます。きちんと返済したという実績を積み重ねれば、会社との間の信頼関係も深まり、限度額の増額も可能になるケースも多々あります。

しかし、キャッシング会社が定める限度額以上に重要なのが総量規制と呼ばれる法律なのです。総量規制は消費者金融系キャッシングにおいて適用されるもので、年収の3分の1以上にあたる金額の貸し出しはできないというものです。

近年は自己破産に陥るケースも増えていました。それを改善するために、キャッシング会社が定める利用限度額よりも、さらに厳しく上限額を定めた法律が施行されています。これにより、さらに限度額が厳しく制限されたと言えるでしょう。

生活保護受給者はキャッシングを利用できない

今まで紹介したように、キャッシングを利用する場合には、最低限、安定した収入があることが必要となります。また、総量規制によって利用の上限額が定められるだけでなく、その範囲内でキャッシング会社からも利用限度額が指定されます。

したがって、確固たる収入がないために生活保護を受給している場合は、当然ながら、キャッシングを申し込んでも審査に通過することはできません。銀行系キャッシングはもちろん、大手消費者金融系キャッシングでもそれはあてはまります。

生活保護受給者がキャッシングを利用できる道はないのか

ならば、生活保護受給者は絶対にキャッシングを利用できないかといえば、けしてそんなことはありません。中小の消費者金融であれば、さらに親身になって現状を把握し、無理のない範囲で貸してくれるところもあるでしょう。

ただし、本来は借りることができない状況にあります。にもかかわらず、「お金を貸します」という消費者金融には、ヤミ金が潜んでいる危険性も高いのです。まかり間違って、ヤミ金に手を出したりしないように、慎重に会社選びをすることが大切です。

消費者金融を利用する前に…

生活保護はあくまでも最低限の暮らしができる程度の金額しか支給されません。つまり、消費者金融を利用することで、利息も含めて返済しなければならず、さらに生活が逼迫することも覚悟しておく必要があります。

ヤミ金をつかんでしまう可能性も高い…そんな高いリスクも頭に入れておくことも大切ですが、それとともに、出来るだけ消費者金融を利用せずに済む方法を模索してみることも重要です。

ケースワーカーに相談してみる

例えば、生活保護受給者のアドバイザーともいえるソーシャルワーカーやケースワーカーに相談してみることで、少額ならば、借り入れの事情にもよりますが、公的に貸してくれる場合もあります。

ただし、勘違いしてはいけないのはあくまでも「貸してくれる」という点です。借りたお金に関しては、毎月の生活保護費から分割で差し引かれると言う形で、返済を行っていきます。

身内に相談する

生活保護を受けている方でも、急な出費と言うのは必ずあります。もちろん、「ギャンブルでお金がなくなった」というのであれば、たとえケースワーカーに相談しても、まったく相手にしてもらえないでしょう。

しかし、病気やけが、冠婚葬祭など、どうしても出費が避けられない事情であれば、ケースワーカーだけでなく、身内に相談してみることも重要です。ご家族、ご親戚に相談することで、急なピンチでも何とか工面できる可能性もあるでしょう。

消費者金融を利用しないで済むなら、それに超したことはありません。生活保護受給者が消費者金融を利用していると、場合によっては生活保護自体の受給ができなくなることもあります。まずは公的機関に相談してみることから始めるように心がけましょう。

【参考ページはこちら】
無職でも借りられるカードローンを徹底比較!

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