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未成年者が安全に借金をするために守るべきこと

最近は成人していない若い人でもキャッシングを利用したいという人が多いようです。購買意欲をそそる品物があふれ様々なイベントも多い今の世の中です。楽しいことに最も心惹かれる年代の人にとっては当然のことかもしれません。

確かに欲しい物を買ったり楽しく遊んだりするためにはお金が必要です。親から与えられるおこずかいや学業の合間のアルバイトの給料では足りない時もあるでしょう。しかし、お金というものは稼ぐのも借りるのも難しいのがまた事実です。

ましてや成人していない未成年の方ならばそのへんのことを慎重に考えてみるべきでしょう。厳しいことをいうようですが、未成年がキャッシングを利用する時はまずは心構えが必要なのです。

未成年が借金をする時に必要な手続き

では実際、二十歳に満たない未成年がキャッシング等でお金の借り入れを行うことは出来るのでしょうか?簡単に言ってしまうと未成年の当人ひとりではお金を借りることは出来ません。

お金の借り入れを行うことは契約のひとつです。民法上、20歳未満の未成年者が貸金契約を行うには親や後見人などの法廷代理人の同意が必要とされます。

法廷代理人の同意なしの融資の契約は違法となりますし法律によって取り消しをすることが出来ますので業者の方もまず受け付けません。むしろ、法廷代理人の同意なしでもお金を貸してくれるところは怪しむべきでしょう。

ただし、未成年でも結婚している場合はまた別です。日本国の憲法では男子は18歳、女子は16歳からの婚姻がみとめられています。(ただし未成年の場合親の同意が必要です)結婚した時点で未成年でも成人とみなされ法定契約が代理人の同意なしで可能となります。

借金をする心構えを知っておこう

しかし、だからと言って気軽にキャッシングを行うのは危険です。貸金契約を行うということは未成年とはいえ責任が生まれます。大切なのはそのお金が本当に自分に必要なのか?そして自分に返済する能力があるのか?ということを自問自答してみることです。

キャッシングの仕組みを前もって調べよう

もし借り入れを行う場合はその仕組みをよく理解してから申し込みをしましょう。金融業者には銀行系と消費者金融があります。一般に銀行系の方が利率が低く消費者金融の方が高めだと言われています。その分、銀行系の方が審査は厳しめです。
(⇒銀行系と消費者金融の徹底比較

金利とはお金のレンタル料

金利とは、お金を貸し借りする時に発生するいわば料金と言えます。これが業者にとっての収入となるわけです。金利には年利、利子、利息、利率などいうように似た言葉が多くあります。

金利というのは、年利、利子、利息などの意味をまとめて含む『お金のレンタル料』という大きな言葉と考えてください。年利は1年あたりの金利の比率を表し、利子、利息はレンタル料の金額を表す言葉です。例えば100万円を10%で借りた時の利子、利息は10万円となります。

この10万円を、貸す側から言えば『利子』、借りる側から言えば『利息』と言う場合が多いのですが、最近のホームページなどでは区別なく使われることもあるようです。

総量規制により借り入れ額は制限される

借り入れ出来る金額は総量規制によってその人の年収の3分の1までと決められています。これは2010年6月より施行された改正貸金業法によって定められました。

法律制定以前は自分の返済する力を超えた借り入れを行う人が多く、複数の会社への借金を背負う多重債務者が増加してしまいました。その為、自殺や強引な取り立てなどによるトラブルが多く発生したのです。

それだけ一度借りてしまうと借金に対する抵抗が減ってしまい無計画な借り入れをしてしまう人が多かったというわけですね。借りたお金は決して自分のお金ではありません。いつか利子をつけて返さなければならないものですそれを忘れないようにしましょう。

未成年でも利用できるクレジットカードがあります

キャッシング以外で借り入れを行うには、未成年でも使うことの出来るクレジットカードを作るという方法があります。やはり法定代理人の同意が必要となりますが、キャッシングよりは審査に通る確率が高いでしょう。

未成年でも作ることの出来るクレジットカードはこれ!

各社によって特典なども違ってきますので公式のホームページも可能ならば参照するようにしてください。

カード名 利用可能年齢 年会費 利用可能枠
三井住友VIZAデビューカード 18歳~25歳までの限定(高校生除く) 無料 10万円~80万円(学生の場合は30万円)
三井住友VIZAクラシックカード 18歳~(高校生除く) 未成年の学生は卒業予定年まで250円+税、未成年のアルバイトは初年度は無料で以降は1500円+税 10万円~30万円
MUFGカード 18歳~29歳までの限定 学生は在学中無料、アルバイトの方は初年度無料 10万円

家族カードの利用も考えてみましょう

未成年が使えるクレジットカードに家族カードというものもあります。 これは普通のクレジットカードとは違い、まず家族の方に本会員の方がいらっしゃり、そしてその方が利用しているクレジットカードに『家族カード』サービスの付帯があれば利用可能です。

親御さんが本会員で、同意を得られれば18歳からあなたも家族カードを作ることができます。ただその場合高校生は除かれます。

家族カードの手続きの仕方

本会員である家族の方が家族会員の申し込みをします。この場合、親御さんの信用情報で審査を受けるのであなたが未成年でも問題はありません。審査に通ればカード会社からあなたへ家族カードが送られてきます。

家族カードをあなたが利用すると親御さんの請求書と同じものに記載されて、支払いも同じ口座で落とされます。利用限度額は業者によって違いますが大体は本会員のカードと同じである場合があるようです。

口座が共通である分、無茶な使い方は出来ません。成人するまでの準備期間として利用するのならば家族カードの方が使い方が慎重になるでしょう。まだ金融取引に不慣れな未成年の方には普通のカードよりこちらの法が安全かもしれません。

家族の分の年会費は半額というところもありますが、出来るならば無料のところがおすすめです。年会費無量でお得な特典のついているカードをご紹介いたします。

カード名 年会費 特徴
JCB EIT 無料 常にポイントが2倍で還元率が1%。年間100万円まで補償されるショッピングガード保険も付帯している
楽天カード 無料 楽天ポイント加盟店でポイントが倍になる。最大2000万円の海外旅行損害補償が付帯
NTTグループカード 無料 ショッピング利用額にともなうキャッシュバック、ポイントを貯めギフトカードなどが貰えるポイントコースのどちらかが選べる

信用出来る援助者がいるのならばそちらを優先しよう

未成年でキャッシングをしたいという方の中には、親御さんに迷惑をかけず自分で自分のやりくりをなんとかしたいと思われている方もいらっしゃるかもしれません。

人に迷惑をかけず自立したい、という気持ちはとても立派です。しかし、先にも書きましたがお金の取引というのは難しく慎重に行わなれなければなりません。

無理をしてしまうよりも、頼れて信頼出来る援助者がいる場合はそちらの方に力を貸してもらいましょう。 未成年が援助を受けるのは当然の権利なのですから。

【参考ページはこちら】
銀行と消費者金融のつながりはどうなってる?

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