「公務員がキャッシング審査で最も通りやすい」とよく言われています。実際にそうなのか、公務員というのはなんなのかというところも交えて、世界各国の状況であったり、日本国内の地域や公務員の職種での違いなど、比較を行なってみました。
一口に「公務員」と言っても、いろいろあるのです。当然キャッシングする人・しない人とあるように、個々の事情もあることでしょう。そういうところも含めて、「公務員がキャッシング審査で最も通りやすい」ということのホントのところを調べてみました。
(⇒公務員は借金をする時に有利?)
公務員はキャッシング審査が最も通りやすい!決め手は安定収入
公務員というと「エリート中のエリート」というイメージがすごく強くて、お金には全然困らないのだろうななんて思います。それなのに、公務員でも消費者金融からお金を借りている人がいるというのは驚きです。
収入が安定している上に、高収入であればなお、キャッシング審査に通りやすいので、大手会社員が最もその条件にあっていると考えられますが、公務員は国家あるいは地方自治体という大会社のようなところに勤めていますので、間違いなく大手会社員の部類に入るでしょう。
ただ、公務員と一口に言っても、そこには「ピンからキリまで」いろいろあります。正しくは、公務員というのは職業のことではなくて、国や地方自治体などの公共団体で仕事をしている人のことで、会社員が特定の職業を意味するのではなく、会社に勤めている人を言っているのと同じなのです。
公務員もいろいろ?キャッシングする公務員ってどんな人なの?
ちなみに、公務員は大きく分けて『国家公務員』と『地方公務員』になります。そして、その職種は『特別職』と『一般職』に分けられます。『特別職』は選挙で選ばれたり、その選ばれた人が任命したり、議会の同意を得て任命したりと、特殊な就任の形態のため、国家公務員法・地方公務員法とは別に個々に取り決めがあります。
どんな公務員がキャッシングをするのか。様々な雇用形態・職種がある中、やはり生活する環境(地域)に対して、給与の低い人が最も可能性が高いと思われます。地方公務員に限って言えば、地方職員共済組合の貸付制度というものもありますが、そこからは借りられない事情と言うものもあるのでしょう。
『特別職』には、国会議員・地方公共団体の長・地方議会議員・副知事・副市町村長・裁判官・国会職員・宮内庁幹部職員・防衛省職員・国や地方が設置する委員会の委員などがあります。そして、『一般職』はこれ以外の、事務職員・技術職員・警察官・消防吏員(階級を持つ消防職員:消防士)・海上保安官・教員などです。
『一般職』の給料の一覧『俸給表』は業務の種類で、一般行政事務の『行政職』・国税庁職員の『税務職』・教員の『教育職』・警察官などの『公安職』などに分けられていています。この内容から「ピンからキリまで」が大体推定できるのではないでしょうか。
日本の公務員の安定収入にも危機が来る?高すぎると言われる給与
公務員の安定収入というのが、キャッシング審査を通る最大のポイントですが、実は世界に目を向けると、必ずしも公務員の給料が他の職業よりも高いわけでもないようなのです。そのため、「日本の公務員の給料は高すぎる!」との批判が持ち上がり、見直しが叫ばれている状況にあります。
日本の公務員は典型的な年功序列型であり、勤務成績はあまり給料に反映されないようです。これがアメリカやフランス・ドイツなどでは、勤務評価が重視され、それが給与に反映される制度を実施しています。日本でもこの制度にしていかなければならないと言われているのです。
これは日本の公務員にとっては、安定収入というキャッシング審査での最大メリットの危機が来るということなのでしょうか。
日本の公務員の年収は、世界各国では国民全体に比べ格段に高い!
以下に、世界各国の公務員と国民平均給与の比較をしてみました。世界で比べた時には確かに日本の公務員の年収は、国民の平均年収より格段に高くなっているのがわかります。
国 | ①公務員年収 | ②国民平均年収 | ①/② |
---|---|---|---|
日本 | 724万円 | 412万円 | 1.76 |
イギリス | 275万円 | 240万円 | 1.15 |
フランス | 198万円 | 180万円 | 1.10 |
アメリカ | 357万円 | 325万円 | 1.10 |
イタリア | 217万円 | 200万円 | 1.09 |
ドイツ | 194万円 | 205万円 | 0.95 |
カナダ | 238万円 | 252万円 | 0.94 |
オーストラリア | 360万円 | 500万円 | 0.72 |
公務員と言っても地域や職種で給与がこんなに違う!
しかし、各国共にその職種に見合った給与を出すような制度を実施しているだけなのです。日本でも見直すとすると、その職種に見合った給与であるかどうかということろになり、金額の減るところは出てくるかもしれませんが、安定収入という面では変化はないでしょう。
今現在の公務員の給与は、地域や職種によって様々です。これが、その業務内容にあっているのか、地域の物価などに適合しているのかなどが今後見直しするとすれば、重要になってくるでしょう。以下に、参考としていくつかの地域・公務員の職種毎の月給を示します。みなさんはなんと感じられるでしょうか。
都道府県 | 一般行政職 | 警察職 | 用務員 | 電話交換手 |
---|---|---|---|---|
東京都 | 約46万円 | 約54万円 | 約37万円 | 約34万円 |
大阪府 | 約41万円 | 約48万円 | 約35万円 | 約34万円 |
沖縄県 | 約36万円 | 約44万円 | 約38万円 | 約37万円 |
鳥取県 | 約41万円 | 約43万円 | 約42万円 | 約45万円 |
公務員というだけでキャッシング審査が通る訳ではない!
公務員の給与は、地域・職種でいろいろあることがわかりました。それに、給与は勤続年数や地位などによって個々に違うものであり、「公務員」だからといって皆が皆キャッシング審査を通りやすいと言う訳にはいかないでしょう。
キャッシング審査の通りやすさは、「公務員」であると言う他に、次のようなポイントもあると考えられています。逆に言えば、公務員であっても、以下のポイントを外していれば、キャッシング審査が通らないということは充分に有り得るのです。
- 長い会社勤めである。(安定した収入を期待できる。)
- 独身である。(お金を自由に使える。)
- 持ち家がある。(担保にすることもできる。)
- 他社借入金が無い。(返済が容易である。)
- 他社借入金額が年収に対して低い。(返済に問題は無い。)
- クレジットカードも含め、返済に遅れたことが無い。(信用情報が良い。)
それでも公務員はキャッシング審査で最も通りやすい!!
世界の状況はいろいろ、日本国内の状況もいろいろ、公務員の給与も地域・職種でいろいろです。ましてや、公務員個々に年齢・配偶者の有無・勤務年数・キャッシング履歴はいろいろあるのです。それらの全てがキャッシング審査の判断材料となることは当然のことです。
キャッシング審査で最もメリットのある「安定収入」に関しても、給与の見直しが叫ばれているとはいうものの、その実現はまだまだ遠い先のことでしょう。安定雇用についても同じことが言えます。逆に、職種に見合った給与見直しが実現すれば、現在あまり「安定収入」とは言えない公務員にも希望は見えてきます。
いろいろ細かな違いを別にすれば、おおよそのところ「公務員がキャッシング審査で最も通りやすい」と言っても、そんなに間違ってはいないのではないでしょうか。
【参考ページはこちら】
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