お金を借りるには銀行や街金などの金融機関を利用するのが一般的です。これらの金融機関では、借りる前に審査があるのが決まりですね。
ところが、人によってはこの審査が思うように通らない…ということがあります。これには様々な原因があるのですが、審査はどうすれば通るのでしょうか?
この記事では、審査の仕組みと審査がうまく通るコツ、どうすればいいかなどを解説していきます。審査が通らない場合は、ご一読ください。
アナタはどれだけ知っている?審査内容とその必要性
こんな面倒な審査はなぜ必要なのか?それはお金を貸す側の立場になって考えてみれば理由は簡単です。
例えば、あなたが誰かにお金を貸す場合、見知らぬ人にはお金を貸せませんよね。なので身分を証明する何かが必要になってきます。
その人を知っていた場合でも、ちゃんと返済できる人にしか貸したくないのは当然の心理ですね。なのである程度の審査が必要になってきます。
ですので、この審査は「返済能力があるか」という点を見られます。 具体的には、以下の項目が参考にされる場合がありますね。
- 年収
- 勤続場所と雇用形態、勤続年数
- 住んでいる家は持ち家か、賃貸か
- 家族構成
- 過去に支払いを延滞した、又は現在未払いになっているお金があるか
- 現在、他の金融機関でお金を借りているか(住宅ローン等も含む)
- 債務整理中、自己破産の有無
こういった個人情報は一般には閲覧できないようになっていますが、金融機関の場合は信用情報センターなどを通じて調べることができます。
審査が通りやすい金融機関とは?選び方のコツ
それでは、審査が通りやすい金融機関はあるのでしょうか?結論から答えると、あります。
お金を借りることのできる金融機関は大きく銀行と消費者金融に大別されます。
消費者金融はお金を貸すことを専門とした金融機関で、銀行はお金を貸す他にお金を預かったりなど、お金に関することを手広く行っているお馴染みの金融機関ですね。
(⇒消費者金融会社一覧はこちら)
また、この銀行と消費者金融でも、規模の大小はありますから、それらによっても審査の通りやすさが異なっています。
大きな金融機関なら社会的信用も比較的高いですから、やはり借りたいと思う人が多くなりがちです。なので、より確実に返済してくれる人を選ぶ傾向があります。
一方で中小の金融機関は多少返済能力に問題があっても、お金を貸してくれる所もあります。(勿論、限度もありますが…)その代わり、金利がやや高い場合も。
大小の銀行や消費者金融の傾向を表にまとめると、このようになります。
銀行 | 消費者金融 | |
---|---|---|
金利 | 少な目 | 多め |
審査 | 全国規模の銀行は特に厳しい | 中小は通りやすい |
ですので、審査が通りやすい金融機関は?と聞かれれば、中小の消費者金融がねらい目と言えそうです。
表には審査が厳しいと書いている部分もありますが、定職に就いていて、毎月一定の給与をもらっている方でしたら殆どの場合審査は通ります。
あくまで、全ての金融機関を平均として、比較的厳しい、または優しいと考えて頂ければ幸いです。
まずは金利が低めの大手銀行から審査を受けて、それでもダメなら多少金利は高いものの、審査の通りやすい中小へ行ってみる…というのはいかがでしょうか。
その他に、あなたの近くにあって利用しやすい金融機関も便利と言えます。気軽にお金に関する相談ができるというのも、金利以外の強みになりますからね。
例えば銀行の窓口や、消費者金融での電話相談など、お金に関する相談ができる場所は意外と身近に存在します。
実際に利用してみて、自分にあったアドバイスをしてくれる金融機関を探すというのも良い方法の1つですね。
融資金額が影響!?審査と融資金額の関係
審査に影響してくるものの1つに、融資額というものがあります。これは幾ら借りられるか?というものなのですが、金融機関によって限度額があるのはご存じでしょうか。
たとえば消費者金融は、条例によって最大の融資額が年収の3分の1までと決められています。従って、それを超えるお金を借りることができません。
一方で銀行は融資額の上限はありませんが、返済できる常識的な金額が求められます。ですので、こちらも年収の3分の1を目安にするのがいいかも知れませんね。
銀行も消費者金融も、逆に幾らまでなら融資可能という提案をしてくれる場合もありますが、融資額があまりに大きすぎると断られる場合があります。
この融資額でもお金に関する感覚や返済プランが立てられる人かを見られている場合もありますので、意識して幾ら借りるかを考えてみましょう。
審査に通りやすくなる為に!改善したい3つの事
審査ではどんなものが影響するか分かりましたが、具体的に通りやすくするために私たちはどうすればいいのでしょうか。
十分な給与がある正社員で、借りる額もゆとりを持ち、返済もしっかり行うことができる。それがベストですが、そんな生活ならお金を借りる必要はないですよね。
そこで今回は、実現可能そうな審査に通りやすくするコツとして、3つほど紹介させて頂きます。 これをしっかり押さえれば、審査が通る確率はぐっと上がるはずですよ。
余計な出費を見直せば、少額の借り入れで大丈夫になる理由とは
まずはお金の使い方を見直します。あなたは普段、どんなことにどれだけお金を使っているか意識したことはありますか?
家賃や食費、電気や水道代などの光熱費、携帯電話の料金や酒、タバコといった嗜好品まで。お金は実に様々な用途で使われています。
そこで、一度これらに使われているお金を見直して、無駄がないか、節約できそうな点があるかを考えてみるのです。
頭で考えるよりも、紙とペンで書き出してみると、客観的に見て考えることができるのでオススメです。パソコンなどのメモを使っても構いません。
※記入例(実際は端数も書いてみるのが確実です)
- 家賃 40000円
- 水道 2000円
- 電気 10000円
- ガス 5000円
- 食費 30000円
- 酒 50000円
- タバコ 15000円
- 交際費 20000円
- 服 10000円
- 日用品 5000円
など。
書き出している段階で、そういえば食費って幾ら使っていただろう…といったこと等に気づくかも知れませんね。
改めて意識できるのが書き出すことの良さです。できるだけ細かく書いてみましょう。食費は家で食べる、外食などにも分けられますし、嗜好品は酒、タバコなどに分けられます。
そうして書き出した支出を見直してみると、節約できそうなものは必ず見えてきます。何か使いすぎている部分はありませんか?
たとえば表ですと、お酒代で多く使っていることが分かりました。それなら、何日かは禁酒デーを作って少し節約してみたり、飲むお酒を変えたりで節約できそうです。
タバコや交際費も少し減らしたり、食費も自炊でなんとかできるかも…など、色々と改善方法が見つかるのではないでしょうか。
もちろん、今までの生活を多少変えることになりますから始めはストレスがあるものです。ですが何日か過ぎてくると気にならなくなるはずですよ。
そうして生活を改善すれば、借りる金額が少なく済みます。結果として少額の融資なら審査が通る場合が多いですから、自分にとっても有利ですね。
今すぐできる改善方法として、とても有効な方法です。まずは支出の見直し、できる範囲でやってみるのはいかがでしょうか。
支払いをしっかり行えば、審査が通りやすくなりなる仕組み
以外と見落としがちなのが支払い能力について。これは「全ての支払い」が該当するので、以外とバカにできません。
「全ての」というのは、ローンの支払いだけでなく、電気料金などの公共料金も該当するからです。これらの賞金を支払期限までに支払えていますか?
もしも、こういった公共料金の支払いがあまりに長期間発生した場合は…まずはガス、次に電気、最後に水道と次々に止められてしまいます。
それと同時に、支払い能力がないと見られて、今後の審査にも非常に悪影響になるのは誰しも予想できる事態ですね…。
ですのでもし過去に支払えていないことがあったとしたら、即改善すべきです。どうしても忘れてしまうなら銀行で自動引き落としにしても構いません。
言い換えれば、これらの公共料金の支払いがしっかりできていれば、それなりの評価を得られます。毎月の積み重ねで、審査が通りやすくなる下地を築きましょう。
支払いといえば、どこかでローンやキャッシングをして支払いきれなくなった場合、債務整理や自己破産という措置があります。
債務整理は、再度返済のプランを弁護士と共に考え直して再構築することで、返済を継続する措置です。
自己破産は、もう払いきれないと裁判所が認めた場合に行う措置で、借金は帳消しになりますが、今後の審査に関しては非常に厳しい選択と言えます。
債務整理も、支払い能力を評価する上ではかなりのマイナスポイントになってしまいますので、審査が通る金融機関は非常に限られてきます。
とはいえ、どちらも裁判所などでしかるべき措置を取れば、7~10年で時効とされています。新たな再スタートをするチャンスはある!とも言えますね。
また、ごく稀にですが自己破産中でも審査がとおる金融機関が存在しますので、諦めるのは早いかも知れません。
ですのでくれぐれも、違法な闇金などに手を出さず、まっとうな金融機関を諦めずに探すことをオススメいたします。
年収や勤続形態も影響する!?通りやすいのはどんな仕事?
こちらは簡単に改善…とはいかないものですが、返済には「安定した収入」を得られる仕事に就いている方が審査が通りやすい傾向にあります。
ですので、アルバイトよりも契約社員や正社員の方が審査が通りやすくなりますし、中小企業より大手企業の方が経済的に安定している為有利に働きます。
安定している方が重要視される傾向にありますので、一般企業よりも公務員が高評価であることはご理解いただけるのではないでしょうか。
そうなると地方公務員より国家公務員かな…などと予想が膨らみますが、ここまでくると職場としては申し分ありませんので、どちらも同じくらい高評価と見て良いですね。
また、勤続年数も審査対象となり得ますので注意が必要です。勤続年数が少なすぎる場合はまだ信用が得られないでしょうし、職を短期間で転々としている場合も同様です。
言い換えれば、中小の企業でも雇用形態を問わず長い期間勤続していれば、一定の信用を得られるということですので、コツコツと働いている方には朗報ですね。
ですので、職を転々てしている方は過度な転職を控え、アルバイトの方は契約社員や正社員を探すのもいいでしょう。(こちらもご参考に→契約社員がお金借りてるのばれたらやばい?)
先ほども述べましたが、貸す側の立場で想像してみて、問題なさそうな勤務形態であれば良い。ということに尽きます。
転職や再就職となると難易度がぐっと高くなります。審査を通りやすくするために再就職となると本末転倒ですから、知識程度に覚えて頂ければ幸いです。
小さい改善を積み重ねれば、審査も簡単に通ります
支出、支払い、勤務状態…。審査に通るようになるには、日頃の生活が強く影響している点は間違いありません。
それに、あなた自身の生活を見直すことで、あなた自身の生活も着実に良いものになっていきます。審査が通る以外のメリットとも言えますね。
何事も、小さな積み重ねが重要です。まずは1つでも構いませんので審査が通りやすくなるような生活を続けて、より良い生活を送って頂ければ幸いです。
【参考ページはこちら】
審査に簡単に通るためのマメ知識