ブラックになってしまうと、お金が借りられない!と、普通は考えてしまいますよね。
だけど、ブラックになってしまったからこそお金が必要なときもあるものです。
果たしてブラックになった人は、ヤミ金からしかお金を借りられないのでしょうか?
そもそもブラックっていったい何?どういう基準でブラックになる?ヤミ金の定義は?
上記の疑問の他に、ブラックの方がヤミ金を利用することの危険性についてもここで詳しく解説していきたいと思います。
少しでも関係のある人には、しっかり読んで理解しましょう。
ブラックってなに?ブラックと呼ばれるのはこんな人
「ブラックリストに載っちゃった~」なんて言葉、たまに聞きませんか?
たいていの人は「ブラック=借金を踏み倒した人」というイメージがあるようですね。
このイメージ、確かに正解!とも言えるけれど、100点満点ではありません。
では、いわゆる「ブラック」とは、どんな人のことを指しているのでしょうか。
実は、「ブラックな人」と「そうでない人」の違いはハッキリしていないのが本当です。
「え?じゃあなんでブラック呼ばわりされるの?」と不思議に思うことでしょう。
実際「ブラック」なんてものは、存在していません。正確には「金融事故を起こした人」のことを、通称「ブラック」と呼んでいます。
じゃ、金融事故とはなんぞや?
金融事故とは、「借金を踏み倒した人」も、もちろん入るでしょう。
その他、「返済が遅れた人」など、金融機関に迷惑をかけた人のことだと思ってください。
「金融機関に迷惑をかける行為」は、それぞれの金融機関によって考えが違います。
例えば、「1回返済が遅れた」場合で考えてみましょう。
金融機関A社は「1回でも金融事故」として処理、B社は「1回くらいなら見逃してあげる」と、判断することがあります。
すなわち、「金融機関によって考え方が違う」というのが、金融事故(ブラック)です。
そのため、同じような迷惑行為をした人でも、ブラックとして登録されている人もいれば、登録されていない人もいる、ということになります。
実はコレ「ブラック登録されたらアンラッキー、免れたらラッキー」だったりするわけです。
結局のところ、「ブラックか否かの判断」の答えは「金融機関のみぞ知る」が、正解です。
もしかして自分も?ブラックかどうか確認する方法
自分がブラックなのかどうか?知りたかったら金融機関に聞けばいいの?と、考えてしまいますが、これがダメなんですねー
金融機関に問い合わせても、「あなたはブラックです」なんてこと、言ってはくれません。
聞いたところで、のらりくらりとかわされるのがオチでしょう。
金融機関が教えてくれないなら、どうすればいいの?どうしても知りたければ、自ら調べるしかありません!
どうやって調べるの?はい、まず回答から!
「指定情報信用機関」というところへ、開示請求をおこないます。
なんのこっちゃサッパリわからん!という方!ここから説明していきますよ。
いったいなに?指定情報信用機関とは!
世の中にはたくさんの金融機関が存在しています。消費者金融・銀行・信販会社・信用金庫などなど、聞いたことありますよね。
これらの金融機関、すべてが加盟しているところが、「指定信用情報機関」です。
指定信用情報機関は、何を登録しているのか?各金融機関とかかわりのあった「顧客情報」を、登録しています。
では、どういうふうに顧客の情報を登録しているのでしょう?
指定信用情報機関に加盟している金融機関は、顧客からの申し込みから審査の結果、融資の状況など、リアルタイムで報告することになっています。
すなわち、金融機関で関わると、自分の情報が登録されていると思っておきましょう。
しつこいようですが、登録されている場所は、「指定情報信用機関」です。
指定情報信用機関は、単に顧客の情報を登録しているだけではありません。
加盟している金融機関は、必要に応じて顧客の情報を見ることができます。他の金融機関が登録した情報も見ることができるわけです!
もちろん、個人情報保護法があるので、誰でも見られるわけではありません。
あくまでも、加盟している金融機関が見ることができるわけです。
自分の情報は確認できる!指定信用情報機関
おさらいです。
指定信用情報機関に登録されている内容は、まず金融機関は見ることができます。
そして、登録されている本人も見ることができます。すなわち、「加盟している金融機関」と「本人」が、確認可能!です。
自分の情報がどのように登録されているのか?誰でも気になりますよね。気になったら、自分で確認してみればいいわけです!
そう、登録されている本人自身も見ることができますよ!
どうすれば確認できる?指定信用情報機関の内容
自分で自分の情報を確認できるんだ?でもどうやって?確認方法は簡単です!
まず、指定信用情報機関のホームページを表示!
「自分の信用情報を確認」をクリック!あとは、自分のやりやすい開示方法を選択して、手順に従いましょう。
内容を変更してもらいたい!指定信用情報機関の内容
内容を確認したら、よろしくないことが書かれていた!または、身に覚えのないことが記載されていた!
内容を削除してもらいたい!変更してもらいたい!
さて、どうしましょう?
実は、自分自身の内容を確認することはできますが、変更・削除はできません。削除や変更ができるのは、登録した金融機関のみです。
もし、身に覚えのないことが記載されていたら!
金融機関に、削除・変更の依頼をするしかありません。金融機関が確認して、間違いと認めたら削除・変更をしてくれます。
まとめます!
真実であれば削除・変更はできません。指定信用情報機関にお願いしても削除・変更はしてくれませんよ。
あくまでも「登録を依頼した金融機関のみ」、です。
ヤミ金って悪者?これがヤミ金の実態だ!
ヤミ金ってよく聞くけど、なんで悪者扱いされているの?お金を貸してくれるなら、どこでも一緒じゃないの?
お金を借りたことがない人なら、ヤミ金って聞いてもわかりませんよね。
ここで、ヤミ金の実態をまとめてみましょう!
ヤミ金とは・・闇に隠れて商売している違法業者、です。
そして、違法業者なので、やりたい放題です。
例えば金利!利息制限法と出資法という法律があります。法律で、20%と定められています。これを超えると、違法金利とみなされます。
すなわち、まっとうな金融機関は、20%以内での金利設定となっています。
ヤミ金はどうでしょうか?
20%を超える金利を当たり前のように吹っかけてきます。無許可で商売しているので、法律も何もあったもんじゃありません。好き勝手なことをしているのも、ヤミ金の特徴です。
ブラックもOK!ヤミ金が貸してくれる理由
じゃ、なんでヤミ金はブラックの人に貸してくれるの?
理由は簡単!ブラックじゃない人は、わざわざヤミ金を選びませんよね。まっとうな金融機関から借りられるので、迷わずそちらを選びます。
(⇒審査に通りやすい消費者金融会社を教えて!)
ブラックな人は、まっとうな金融機関から借りられる可能性が低い!と、なると・・
借りたくないけど、お金が必要だからヤミ金に手を出す!わけです。
ブラックだろうがなんだろうが、借りてくれればいいのがヤミ金!ヤミ金にしてみれば「ブラックWelcome!」なわけですよ。違法と知っていても借りる人がいるので、やりたい放題!なんですね。
「人の足元を見た商売」、それがヤミ金!です。
結局、需要(ブラック)があるから、供給(ヤミ金)が存在する、というのが事実です。
手を出すなかれ、ヤミ金からの借金
ヤミ金が違法なのはわかったけど、借りるとどうなるの?
まず、違法な貸付なので、金利はヤミ金の言い値です。存在そのものが違法なので、金利ももちろん違法です。
金利が高かろうが、ブラックな人はお金が必要なので足元をみてくるわけです。
べらぼうに高い金利で借りてしまうとどうなるか?返済が大変になる!というのは、わかりますよね。
では、返済ができなくなると?
暴力的な取り立てが始まります。会社や家に押しかけて来て、追い詰めます。
そして、さらに悪徳業者で借金するよう勧めてきます。これが、負のスパイラルの始まりです。ここまで来ると、ヤミ金の思うつぼ、です。
例え、借金を返済しようとしても、させてもらえません。なぜ?と、不思議に思うことでしょう。
ヤミ金にしてみれば、完済されると金利が取れなくなります。金利が入らないということは、ヤミ金の儲けがなくなりますよね。
いつまで経ってもヤミ金と手が切れない!とは、このことです。一度借りると、いつまでたっても抜け出せないのがヤミ金!です。
ここで一句。手を出すなかれ、麻薬とヤミ金!
騙されないために!ヤミ金の見分け方
ヤミ金だと知っていたら借りなかったのに!知らないうちにヤミ金から借りていた!・・なんて人もいるかもしれませんね。
騙されないためにも、ヤミ金を見分ける術を伝授します!
- 金利が20%を超えている
- 国に届け出をしているかどうか
- 店舗やホームページがない
- 携帯電話から連絡がある
- やたらと親切にしてくる
金利が20%を超えている
いちばんわかりやすいのは、金利です!20%を超えた金利の場合は、十中八九ヤミ金ですね。
「利息制限法に反していませんか?」と、聞いてみましょう。なんだかんだと言い訳してくるでしょうが、金利20%はNGです。
20%を超える金利で借りてはいけません!
国に届け出をしているかどうか
国にきちんと届け出をだしていれば、「登録番号」というものが与えられます。消費者金融なら「消費者金融登録番号」、銀行なら「金融機関コード」です。
消費者金融で考えてみましょう。消費者金融登録番号は、企業のホームページに記載されています。
確認方法はコレ!
「登録貸金業者情報検索入力ページ」を開いて、登録番号を入力します。正式に登録されていれば、社名が表示されます。
登録番号がわからない場合は、直接聞いてみましょう。ヤミ金は、適当な番号を言ってくる場合があるので、確認するべきですよ。
店舗やホームページがない
大々的にテレビCMをやっていたり、店舗がたくさんあれば、ほぼ大丈夫でしょう。大々的に違法な商売をやっているなんて、まずあり得ませんよね。
ホームページも、文字だけの怪しいサイトの場合は要注意です。連絡先が携帯電話だけになっていたり、紹介サイトには気を付けましょう。
携帯電話から連絡がある
業者からの連絡が、携帯電話だった場合、要注意です。会社のはずなのに、固定電話を持っていないというのは、まず怪しいですよね。
違法業者は、プリペイドカード式の携帯電話を利用している場合が多いようです。何かあればすぐに解約して逃げられるようになっているのでしょう。
連絡が携帯電話からだったときは、少し立ち止まってみましょう。
やたらと親切にしてくる
ヤミ金は暴力的!だというイメージがありませんか?確かに、暴力的ですが、それは取り立ての場合に限られます。
お金を借りようとしているときは、やたらめったら親切です。
「こんなに親切な人だし大丈夫だろう」と、信じてしまったら?はい、そのまま地獄へ直行です。
借りるまでは親切、借りてしまえば暴力的。これがヤミ金です。
可能性は0じゃない!ブラックが借金する方法
誰もがそう思うでしょうが、実は借りられる場合もあります!
可能性は低いかもしれないけれど、少しの可能性にかけてみませんか?
- 現在の借金状況を把握しよう
- 毎月返済にまわせる金額を把握しよう
- なぜ今、お金が必要なのか?
- 必ず担当者と直接会って相談する
現在の借金状況を把握しよう
まずやるべきことは、現在の借金状況です。ブラックになっている人は、自分の借金を把握していない場合が多いですね。
難しく考えず、以下のことを書き出してみましょう。
- どこから借りているか?金融機関をリスト化する
- 借金の額と金利を金融機関ごとに書き出す
- 毎月の返済額をそれぞれ書き出す
- その中から延滞しているところをチェックする
書き出すことで、毎月の合計返済額がわかります。延滞しているところは、早急に返済しないとマズイところです。
毎月返済にまわせる金額を把握しよう
ここで、収支をきちんと把握しましょう。
これも簡単、まず書き出してみましょう。
- 毎月の手取り額は?
- 必要な生活費は?(家賃・固定費・食費など)
- 返済にまわせる額は?
交際費や趣味など、なくても大丈夫なものはガマンしましょう。今、もっとも優先なのは、「返済すること」です。
なぜ今、お金が必要なのか?
今、ブラックな人は、借金があちこちにあるのが原因ではないですか?借金があるのに、なぜ今またお金が必要なのか?
冷静に考えてみてください。
「返済するお金がないから」は、通用しません。こんな理由では、どこも貸してくれませんよ。
本当に借りないといけないのか、今一度考えてみましょう。
必ず担当者と直接会って相談する
お金を借りるための明確な理由がありましたか?あったなら、ダメ元で借金の申し込みをしてみましょう。
ただし、何も考えずに申し込んではいけません。インターネットで申し込むなんて、言語道断ですよ。
- 審査が甘いところで申し込む
- 申し込み方法は、直接担当者と会って話そう
- 現在の借入状況を正確に報告する
- 毎月可能な返済額を報告する
- お金が必要な理由を説明する
担当者と直接会って申し込みをする、というのがミソですよ。インターネットで申し込んだのでは、条件だけで即落とされるでしょう。
担当者と会うとき、現在の借金状況を書き出した紙を提出しましょう。毎月返済可能な金額と一緒に提出するのは、収入証明書です。給与明細でも構いません。
お金が必要な理由は、誠心誠意伝えるようにしましょう。
そうすることで、アドバイスがもらえるかもしれません。おまとめローンなど、金利の低い商品を紹介してくれたらラッキーですよ。
ヤミ金がどれだけヤバいところか、理解できましたか?目先のお金のためにヤミ金に手をだすと、一生困ることになるかも!(こちらもご参考に→ヤミ金以外で審査の緩いカードローンは?)
まずは、少しでも働いて返済することを心がける。そして、まっとうな金融機関にお願いしてみる、のが先決です。
ヤミ金で借金する前に、できることはやるべきですよ!
【参考ページはこちら】
消費者金融のブラック企業はどこ?